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75.クリスマスプレゼント

クリスマスプレゼント


俺はクリスマスプレゼントのため、ミスリルとヒイロカネを獲りに行こうと準備していたら、ゆうに見つかってしまった


「かっくん! 何1人でたくらんでるの?!」


「はい、すみません」


ずーっと黙っていたけど、ダメだった


さゆりさんに真っ赤な長竿、ゆうにミスリルの指輪とヒイロカネとミスリル合金のナイフ、そしてゆりこさん達にヒヒイロカネとミスリルで何か作ってプレゼント 


「まったく、それならわたしも一緒に行くのに」


「でも ゆうのプレゼントもあったし」


「そっか、その気持ちはうれしいんだけど、でもね、いくら豊洲でも、もし何かあったら大変な事になるんだからね」


「うん ごめん」


「じゃあ2人で行こうか」


「ゆう」


「何?」


「ありがと」


「どういたしまして」


もともと2人パーティーだったから2人だけでダンジョンに入るのは平気というか、慣れたもの

俺がでっかいリュックを背負って、33階層と34階層


何かあるといけないから ゆうは原則身軽でモンスター対応


俺が強化バフをかけ、リュックと両手いっぱいのミスリル鉱石とヒヒイロカネ鉱石を持って、源さんの所に


「源さーん」


「なんだ? どうした?」


ヒヒロカネ鉱石とミスリル鉱石を源さんの前に並べると


「おー こんなにたくさん どうした?」


「実は・・・・・」


「ほ~」


俺達にとっては普通に使う武具だけど、一般的には5大パーティーでもないかぎり使わないし、真っ赤な長竿なんて国防の1人が持っているだけ、


「こりゃあ、あの偏屈には いいクリスマスプレゼントだな」


「それで、お金が、3,000でなんとか・・・・・・」


「まあいいんじゃないか、ほとんど手間賃だけだし、これだけの物を作れるんならただでもいいくらいだ」


「ありがとうございます」



「でもな ぼうず 簡単に3,000って言うけど、普通、冒険者でも簡単に払えない金額なんだから気を付けたほうがいいぞ」


「はい、源さんにしか言いません」


「そうだな」


「はい」


1か月半で間に合うかな? 


なんて思っていたんだけど、やっぱり間に合った。


源さんの言ってたとおり

その偏屈さん、えらく興奮して、1日中そればっかりだったらしい

源さんから連絡を受けて、お店に行ってみると

「おお、来たか」

「はい」

「あのやろうがえらく興奮してな」


長竿を見せながら 


「久々らしくてな、これは渾身の作 だそうだ」


それから 小さな箱が7個 


ちょっと長めの箱が11個


中を見せながら 


「あのやろうが 色々調べて こんな細工までしやがった」 


指輪とナイフの柄の部分には綺麗な堀物細工の模様が、


俺が思っていた以上に綺麗でびっくり、最高!


ゆうもいるので、「ありがとうございます」と言って帰り際にこっそり頼んでおいたペンダントを受けとり ニコニコ顔でゆうと家に帰る。


「ほんとうはゆうに内緒にこっそり用意したかったんだ」


「そっか、でもその気持ちだけでもうれしい、ありがと」


「うん」


今年はクリスマ4回、


家族のクリスマスは俺も陽も遠慮して、父さんと母さんと2人だけで、ホテルでお食事してそのままお泊りだそうです。



大谷さん達と4人で2学期終業式が終わってから レベル26のお祝いも兼ねて カラオケ屋で

3人に さゆりさんとゆうと俺からという事で、ミスリル合金の綺麗な装飾のあるナイフ


「すっごーい 本当にもらっていいの?」


「うん、3人からだからね」


「いっつも、すごいものばかりもらってばっかり」


「いや、俺にとって皆がいてくれたから、高校でもぼっちにならず、こうやってダンジョンに潜れるんだ、本当に感謝しているんだ、だから ね」


「そう、でも私達も高谷君のおかげで 26になれたようなものだから」


「そんな事ないよ、皆でレベルが上がっているんだ、じゃなきゃあ25階層なんて、何度も攻略できないじゃない」


「うん、そうなんだけど、やっぱり高谷君のおかげだよ」


「そう、それじゃあ これからもよろしくね」


「「うん」」「ああ」



2回目――

俺とゆうがさゆりさんに


「これ 私達からのクリスマスプレゼントです」


「ほお 長竿か」


「はい、見てください」


さゆりさんがゆっくり鞘から刀を抜くと 真っ赤な刀身が


「おお、これはすごいな」


「これからの事を考えると、さゆりさんにはこれ


じゃなきゃ と思って」


「そうか、ありがとう」


「はい」


「あのな、2人には悪いんだけれど、この前もらった予備の長竿なんだけど、陽にプレゼントしようと思うんだ」


「私はかまいません、陽ちゃんは大喜びですよ」


「はい、俺もそれがいいと思います」


俺がゆうに 指輪と小ナイフを


「ありがと♡」



「高谷 私に 指輪はないのか?」


「あの すみません」


「ハハハ 冗談だ そういうのはゆうだけにしろよ」


「あっ」俺・・・


「そうなんですよ、さゆりさん聞いてくださいよ」


ゆうがゆりこさん達にも同じものを用意した事を言うと


「この浮気者」としかられ、おもわず


「すみません」と謝ってしまった


来年も今まで以上に忙しくなるけど、私達なりに頑張ろうと言ってお開きに 最後にさゆりさんとゆうから


俺にと言って渡された包 同じ大きさの物が2つ、


驚いていると


「開けてみろ」「開けてみてよ」


包を開けてみると、真赤な胡蝶双刀で、峰(棟)側に銀色の筋が入っていた。


「こんなすごいの どうしたんですか?」


「高谷へのプレゼントだよ 」



「えっ?」


「高谷の場合、電撃を使うから ミスリルも混ぜないといけないからな、これからの事を考えると高谷もこれくらいの物が必要になるだろ?」


「ありがとうございます」


すごいものをもらってしまった。


「まあ 高谷にはいろいろと助けてもらっているからな」


そうか、俺のサポートも まんざらじゃないんだな


「そうよ、変態マンもしっかりやってるしね♡」


「そっち?」


「冗談よ」


「おおっ」


「これからも3人でがんばろうな」


「「はい」」


3回目


場所は、俺達悪目立ちするから、女王ハウス。


「メリークリスマス」


すごい豪勢な料理がずらり


あいかわらずゆりこさんが俺の右にゆうが左に


源さんは昔の仲間の家族達とクリスマスとかで欠席だけど


終始皆にこやかに、わきあいあいあいと


来年も一緒にダンジョンに入りましょうという事で、


俺は6人にナイフと指輪をプレゼント


ミスリル製で、魔力付与に と言って渡したけど


ゆりこさんが目をうるうるさせながら、俺の両手を握って「かっくん ありがとう 一生大切にする」


「ゆりこさん、大切にするのはいいですけど 命の方が大切なんですから そこは わきまえてくださいね 」


とゆう、俺も  


「そうです、命が一番なんです、これはあくまでも 自分を守るために使ってください」

「うん」


最後に皆から俺にと言って、また包を


「開けてみて」


びっくり、今度は胡蝶双刀と同じように真っ赤で銀色の筋の入った鉈。


「さゆりさんとゆうさんから いつも使っている2刀をプレゼントするって聞いたから、源さんに相談したらこれがいいって、だから使ってください」


「皆さん、ありがとうございます」



そういえば、あの時、2人でミスリルとヒヒイロカネ採取に行ったとき、ゆうがまわりを走り回って


「ねえ、ここらへんミスリルってないの?」


「ああ、あそこにあるよ」


「どこ?」


俺がそこまで行って、


「ここ」


「ふ~ん」


・・・・・・


「ねえ、ヒヒイロカネって全然ないの?」


「うん」


「じゃあ、それだけなの?」


「う~ん、あそこにある」


「どこ?」


「500m先の所」


「ここらへん?」


「イヤ」そう言って500m先まで行って


「これ」


「ふ~ん」


そうか、あのあとゆうはさゆりさんとゆりこさん達で採取しに行ったんだ、そうか・・・

ありがとう

・・・・・・ 


俺、すごい戦力アップ 来年は今年以上にがんばろう


帰りにさゆりさんがにやりと笑って「この浮気者」 


また言われた。


すみません。


帰りはゆうと2人、ゆうの家の前で


「ゆう、これ」そう言って 小箱を


「私に?」


「うん」


「あけていい?」


「うん」


「うわ~ ペンダント」


「俺、こういうのよくわからないから・・・」


「ううん そんなのは重要じゃないの、かっくんがくれたことが大事なんだよ ありがとう♡」


「そうなんだ、そう言ってくれると助かる、ありがとう」


「でも、なんで皆の前で渡してくれなかったの?」


「そのー こういうの初めてではずかしくって」


「そう?」


「うん」


「そっか、じゃあ次は皆の前でもらえると うれしいな」


「うん わかった」


ゆうに、クリスマスプレゼントを渡すことができ、


喜んでくれ、とっても良い1日だった。


次の日 さゆりさんとゆうがリビングに



4回目 


陽にクリスマスプレゼントと言って、あの長竿を

「私が今まで使っていたものと同じ物だ、使いまわしいで申し訳ないが 受け取ってくれ」


「同じですか?」


「ああ」


陽が目に涙を浮かべながら


「ありがとうございます、大切に使います」


「そんなに大切に使わなくても良いんだぞ、これはあくまでも自分を守るための物だ、そのためにこの刀がダメになっても構わないんだ、一番大切なのは自分の命だ」


「はい」


ゆうが


「これは私からのプレゼント」


そう言って脇差を


「え、これも?」


「そうよ、陽ちゃんはさゆりさんに憧れているんでしょ?」


「はい」


「これで さゆりさんと同じ二本差しね」

「はい」

まともに買ったら、おそらく全部で5000万円以上するだろうけど、陽がさゆりさんとゆうと一緒にダンジョンに潜るのだから、これくらいの装備は必要だよね


3人で雑談しながらのクリスマスパーティー、


夕方になったのでさゆりさんとゆうが帰る、帰り際


またまたさゆりさんがニヤっと笑って


「ゆうから聞いた、お前も少しは女心がわかってるようだな」


「はい・・・」




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