(偽)変態マンに 遭遇
(偽)変態マンに 遭遇
大谷さんが矢のストックが少なくなってきた。
楠さんがもっとポーションを買いたい という事で、
俺達4人は素材狩り取による資金稼ぎのため、最初は15階層あたりに潜ろうと持ち掛けたところ、あそこはDコックローチのいる階層、克服はしたけど、資金が貯まるまで何回も入るにはきつい、できれば・・・・・と言うので
素材の買取価格が上がって、無理しない階層で素材の狩り取りをすることにした。
豊島のここら辺は久々なので腕慣らしのため5階層に移転し、下へ下へと潜っていくと9階層に。
いた! (偽)変態マンと美女(達)!
「高谷君 変態マンだ」
「「ほんとだ」」「うん」
うん、確かに他の冒険者のフォローをしている。
いいですね~ちゃんと正義の味方やってるんだ、できればもう少し下の階層までお願いしたいな~
「ねえ 少し見ててもいい?」
大谷さんが目をキラキラさせながら
「そうだよね、本物見るの初めてだからもう少し見ていたい」楠さんまでも
「ああ」 「うん」
う~ん大谷さん達と同じくらいのレベルかな~、
でもやっていることは正義の味方、偽者だけどやってる事は良いこと、助かります。
フォローしていた冒険者がモンスターを倒すと、その冒険者たちと握手をしてから3人で何かを始めた。
「やった! あれは変態ポーズ」と大谷さん
・・・・・・
「やった! 変態ポーズ見ちゃった」楠さんまでも
「うん」「「ああ」」
へー あれが変態ポーズなんだ、
どうしよう、あとでさゆりさんとゆうに聞いてみよっと。
大谷さん達が目をキラキラさせながら見ていると、変態マン達が俺達に気づいて、近づいてきた。
「やあ 君達もこの階層を攻略しにきたのかな?」
「「はい」」
「そうか、ごめんね 彼らの攻略をフォローしたから、この階層にはしばらくモンスターは出ないんだ」
「いえ、大丈夫です」
「そうか、これからも何かあったら僕達が君達を助けるから安心してね」
「「「はい」」」「はあ」
「僕達 変態マン!!」
目の前でポーズを決め、3人は8階層に去って行った。
「やった、変態マンとお話しちゃった」
「うん、目の前でポーズ見ちゃった」
「うん」
そうか 本当に変態マンは人気者なんだ、動画のスレだからあんなコメントばっかりだけど冒険者にとっては、本当にそういう存在なんだな~
さゆりさんとゆうが言っていることが実感できて、ちょっとはずかしうれし、な気分。
ただ、目の前に俺じゃない変態マンが・・・微妙。
大谷さんと楠さんが興奮しているので
「今日は変態マンを見ることができたから 帰ろっか 素材の狩り取りの続きは明日にする?」
「「うん」」
素材の狩り取りのメインは10,11,12階層なんだけど、今日はこのまま帰る事にした。
次の日、クラスでは大谷さんと楠さんの周りが大騒ぎ、皆が3人の周りを囲んで変態マンについて色々聞きまくっていた。
学校でも、変態マンは人気者だなんて・・・
最初のころ大谷さん達が、プッ、変態が・・・って言ってたのに
いつのまにか・・・
去年、舘先輩が興奮していたのは、同じアサシンだからという
事だけではなかったんだな。
うれしいけどはずかしい。
家に帰って ゆうにこの事を話すと
「ほらね 変態マンはヒーローなんだよ、かっこいいんだから」
コンビニ袋はちょっといやだけど、名前もちょっとはずかしいけど
「うん」
ゆうが 俺の頭をポンポンしてくれた。
ただ 変態ポーズを真似するとそれだけは絶対イヤって、
それははずかしいんだって
俺達はポーズはとらないと誓った。




