リベンジ
リベンジ
2週間後 マンスリーマンションで
俺のとなりにゆりこさんがずーっといる。
その反対にゆうがずーっといて
ゆりこさんが
「変態マンさんの小刀って変わった形をしているんですね」
「はい 胡蝶双刀をベースにした特注です」
ゆうが答える
「特注なんですか?」
「はい、源さんに頼んで作ってもらいました」
またゆうが
「源さんに?」
「はい」またまたゆうが答える
「源さん、同じ小刀2本 作ってもらえませんか?」
「お前がか?」
「はい」
「鞭はどうするんだよ」
「鞭も持つの」
「長鞭とバラ鞭と胡蝶双刀2本か、じゃまになるだろ」
「じゃあ1本だけ」
「素材がない」
「どんな素材なの?」
「ミスリルとヒヒイロカネだ」
「じゃあ 他の素材で作れない?」
「作れるけど、お前の場合 ミスリルは必須だぞ」
「それじゃあ、変態マンさん 今度2人で豊洲の33階層に行きませんか?」
「いくら豊洲でも2人は危険だから 私がついて行くわ」
「大丈夫です、変態マンさんがいれば2人で ねっ?」
「でも、最初の女王様の時みたいにもしもの事があるかもしれないから2人だけはだめ、ねっ かっくん」
「あっ」ゆうがしまった という顔
「かっくん って言うんですね かっくん♡」
やっちゃったよ ゆう!
さゆりさんはニヤニヤ笑ってるし
俺、一言もしゃべってないんだ、全部ゆうが答えてるし
終始ゆりこさんとゆうの会話、最後は2人見つめ合っていた・・・・・・。
終わりの時間が迫ってきたとき、
大事な事を聞くのを忘れてた
「ゆりこさん、あの黒タイツと上に着ているスケスケのあの服は防御か何かがあるんですか?」
「今度2人きりの時にね、かっくん♡」
いやいや なに それ えーっ
「かっくん 今のは何? 2人きりってどういう事?」
「いやいや、俺も突然言われただけで、さっぱりわからないんだけど」
「そう、今度ゆりこさんに 吊り橋効果の話をじっくり聞かせて勘違いしていることを納得させないといけないわね」
確かに、あの時から急にべたべたくっつくようになったから、ゆうの言う通りなんだろうな、5大パーティーのリーダーが変態マンにくっついているのは良くないよ、うん
2週間後の日曜、川越の朝は早い
女王様達はさゆりさんとゆうからボスのゴースト対策の説明を受け、
フォーメーションの訓練も行った。
今日は大丈夫
俺達はいつものように、陰に隠れコンビニ袋を、仮面をつけ ダンジョンの入り口に、
ゆりこさん達は、それより前に入り口で待っていた。
「それじゃあ行こうか」
「はい」 いつのまにか8人のリーダーになったさゆりさんが声をかけ、8人でダンジョンへ
俺達3人は基本的に手をださない。
4階層までは順調に進んで、5階層入り口、さゆりさんが声をかける
「ゆりこ」
「はい」
「訓練通りにやれば大丈夫だ」
「はい」
さゆりさんに向かって返事をすると1歩前に出て
皆に向かって
「じゃあ皆行くよ」
「はい」
女王パーティーが歩き出す
俺達3人は、その場に残り5人を見送る。
バフ2重掛け、エンチャント2重掛けで、もしもの時は
猛ダッシュで援護できる体制で見守る。
ゆりこさんとまりこさん(小盾片手剣)前衛
続いて ようこさん(ウィザード)
みきさん(アーチャー)
そして さちこさん(プリースト)
ゆりこさんとまりこさんがスケルトンウルフ倒し
みきさんの矢がスケルトンオークに当たる
それと同時にさちこさんの電撃が飛んでスケルトンオークがバラバラと崩れ落ち
そこに、アンデッドがゆっくり向かってくる
プリーストさちこさんはなるべく温存
さちこさんが軽―い浄化をかけ苦しんでいるところを
まりこさんが立て続けに2体の首を落としさちこさんの電撃で黒焦げに。
さあ ゴースト だ
出てきた、出てきた
ここで、ゆりこさんの鞭さばき
さすが5大パーティー、鞭の先が絶妙にゴーストの後ろに回り込むように背中に当てる。
透明深海魚が発光するかのようにゴーストが光ってビクっと跳ねる、
何回見てもきれいだな~
ゴーストに呪詛を吐かせる隙を与えず
連続で背中に当てるとすこしずつ岩壁から離れてくる。
そこにすかさず ようこさんが土壁を
3方向囲んだ、成功だ。
あとは、呪詛を吐く暇を与えず、軽く浄化をかけ弱らせながら、ゆりこさんが鞭を打ち続けるとこの前のように、透明深海魚の発光とビクビク跳ねながら少しずつ縮んでいく
みきさんとまりこさんはアンデッドの復活に注意を払い
ようこさんが土壁が壊れないようにさらに強化、
そしてまりこさんはもしもの時のため解呪詛ヒール、ゴーストの状況を見て浄化のどちらも掛けれるように構える。
後はこの前と同じ、ゴーストがだんだん小さくなっていき
最後の1膜が煙となって コロンとコアが転がり、終了。
今回は事前に十分に作戦を練り、フォーメーションの訓練をしたおかげで、全員けがもなく、5階層攻略完了
5人は俺達の所に集まって
「ありがとうございました」お礼を
さゆりさんが「アンデッドが復活する前にさっさと帰るぞ」
「はい」
皆スッキリした顔付でダンジョンの入り口に、今日は余裕があるので、監視員の人達に「お疲れ様」と言ってにっこりすると
監視員の人達は顔をポーっと赤らめながら
「お疲れさまでした」
肌が極端に露出したコスチュームで、5人ともすっごいスタイルで超美人、そんな美女がニッコリ微笑むんだから
そりゃそうなるわ
とりあえず、俺達皆目立ちすぎるから
詳細は2週間後に源さん経由で
という事でここでお別れし いつものように彼女たちは黒ガラスマイクロバスで、俺達は電車で帰りました。
それから、ニュースで、女王様達が川越ダンジョンの5階層を攻略しましたと。
この階層を攻略したのはつい最近勇者が攻略に成功した以外、今だにできていないそうで、女王の快挙との事。
国防と警察は原則公表しないらしいけど。
ゴーストはプリーストによる浄化が一番効果がある。
しかしこのボスゴーストは呪詛を吐くため、プリーストはその対策も取らなければならず、浄化で力尽きる訳には行かないから、浄化だけで倒すのはさゆりさんクラスじゃないと至難の業。
この世界では解呪詛ポーションはあるが、川越で使えるかは不明とか、
そのためにプリースト2人体制なんていうのは現実的には難しく、俺がゲームで1人の時はひたすら走り回って呪詛を回避しながら、胡蝶双刀に電撃を流しながら小さく小さくなって消滅させて倒していたし、ゆうと組んでからもプリーストがいなかったので、ゆうが土壁の方法を考え倒していた。
その方法をゆりこさん達が実践してゴーストを倒した。
夜10時のニュースではしっかり映像が、ところどころモザイクがかかっている、画面のいちばん隅にちょっとだけ俺達が映っていたけど、
しっかりゆりこさん達が5階層のゴーストを倒した映像が流れた。




