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2年生

2年生



あれから豊島のダンジョンに毎週潜ったが


結局、大谷さん達はレベルが17までしか上がらず、2年からBクラスとなった。


それでもDクラスからBクラスに上がったのは俺達だけ


今年はAクラスはレベル18以上、という事はBクラスで一番上、それってすごい。


(姫野達がどうなったか? しーらない)


大谷さん達もBクラスと決まって大喜び、


家に帰って報告したところ、家族皆でお祝いだったそうで 俺がすごく感謝された。


2年でも同じパーティーで一緒にやりたいと言ってくれたのがうれしかった。


1月に源さんにお願いしてた余ったミスリルで作ってもらったナイフが全部で5本、ゆうが2本で俺が2本、そして1本を陽に、その2本をさゆりさんからのお祝いという事で大谷さんと楠さんに渡し、伊達君に申し訳ないと言ったところ、特注の大盾とドロップ品の大剣をもらっているので、実は今までちょっと申し訳なく思っていた。


だからこれで皆に武具が揃って、これからはガンガン攻めれる。高谷君ありがとう と言ってくれたのでホッとした。


3人はBクラスに上がれたのは俺とさゆりさんとゆうのおかげだと言って感謝してくれ、


春休みも、闘技場の訓練とダンジョンに入る約束をして解散。


過保護かもしれない、皆のダンジョンから得られるお金とお小遣いではとうてい買えない装備だけど、これも回り回って俺のため。


皆には死んでほしくないし、かといってべったり付き添って指導する時間もない。


ある程度良い装備で、少しでも安全に、少しでも早くレベルアップしてくれる事が、俺の本当の活動にとって、とても助かる。


正体がばれたくない、同じメンバーだと今まで通りの行動でもばれないし、さゆりさんやゆうも知り合いだから何かと都合が良い、何より、いつのまにかぼっちになりかけていた俺をパーティーに誘ってくれ、ずーっと一緒にダンジョンに潜った仲、一番信頼できる仲間。


できるならば卒業まで一緒のパーティーでいたい。


やっぱり少しAクラスに行きたかった処もあるみたいだけど、


俺としては、Aクラスだと何かあれば学校の行事や生徒会やら関わらなければならなくなるだろうし、CやDだと悪目立ちしてしまう、そういう意味ではBがちょうどよかった。



それからも春休みもダンジョンに潜って、始業式前にはみんなのレベルは19になっていた。


陽も無事 日比山高校1年生。


受験勉強のため後半はダンジョンには入らなかったけど、それでもさゆりさんとゆうの英才教育で 春休みの終わりにはレベルがさゆりさんが最初に言っていた13に、


Dコックローチに対しても躊躇もせずにばっさり。


探求高校1年でいえばAクラス相当


陽は完璧少女だけど、それは才能だけでなく努力もするからで、受験勉強中も息抜きを言っては、陽特性の木刀を振っていた。


陽は、入学式の次の日、ダンジョン部を見学し、その事をさゆりさんとゆうに相談した結果、帰宅部になった。


これからは ダンジョンは毎週土曜に俺達が


豊島の21階層から30階層で素材の狩り取りをする時に一緒に連れて行くと言う事で

高校のダンジョン部は豊島の1階層から始まるし、趣味程度の活動らしい、というのが3人の判断。


21階層だから、陽は、俺達3人に守られながらついて行くだけだけど、素材がある程度採取できたら移転魔法陣で10階層に行って陽の訓練を始める。


それが15階層、20階層と進んでいき、夏休み前には、1人だけで対戦するまでには行かないけれど、4人で21階層からの素材狩り取りついて行けるようになった。


さゆりさんとゆうの英才教育のたまもの。


3月に、ゆりこさん(女王様)から源さん経由で連絡が入り、2回目の合同の素材採取も行い国交省からも感謝されるし、管理局も5大パーティーほどではないが有力なパーティーが所属している事に満足、但し関係者以外は秘密で、変態マンが管理局(冒探省)所属ということは国交省と厚労省と国防しか知らないけど。


だから、皆は変態マンと美女達の所属もレベルもわからない、ただ変態マン達は女王様のしもべとしてダンジョンに一緒に入っている みたいな、あいかわらずの上から目線で好き勝手な感想やスレ、まあ そんな連中はその程度。



それから、毎月1回くらいゆりこさん達とマンスリーマンション会合が行われるようになっている。


ゆりこさんともよく話すようにもなってわかった事だけど、


ゆりこさんはあんなエロいけど歳はさゆりさんと同じで、驚いてさゆりさんを見たら首をかしげていたけど、後でゆうがその事を言うと


「高谷は私の事をそういう目で見ているのか?」


「いえ そうじゃなくて」


「そういうのはゆうだけにしておけ」


「はい?」


「そういう事だ」


「はい」


舘先輩達は無事探求大学に入学したようで、春から1年生。


卒業式の前日、生徒会室に呼ばれその報告を聞いた。


『さゆりさんとゆうさんにご報告していただけるとありがたい』 と。


『おめでとうございます。はい、伝えておきます』





始業式初日早々、4人でミーティング。


大谷さん達は、もうAクラスへの未練はなく、来年は探求大学の推薦を勝ち取る目標に向かっている。


1年生の入学した当初は最低クラスで、皆探求大学に入るには何年も浪人するか、別の大学に入学して、コツコツレベルをあげ、なんとかダンジョンの素材で生活できるようになるか、うまくいってダンジョン関係の職につければ くらい思っていたのが、このまま順調に行けば探求大学の推薦枠がとれそうなレべルまでになっている。


2年になったこともあり、これからのパーティーの方向について、今までさんざんやってきた事だけど、改めて皆で確認し合った。


3年はAクラスになる事にこだわらず、レベル重視、


ただし今まで通り安全第一、無理はしない


装備の充実のため、素材の狩り取りも意識する。


今まで以上に連携プレイ重視、そのために各自の能力アップ


と言った感じだ。


俺は去年もお願いした事だけど、今度はAクラス、Bクラスの生徒の情報が欲しい とお願いした。


3年Aクラスはその年によって18名の時と22名の時があり、推薦枠はだいたい30人 レベルもだいたい28~29以上、その年の生徒のレベルによるので、

3年の始めのAクラス、Bクラスの生徒のレベルが重要になってくる、従って今のうちからA、Bクラスの生徒のレベルを調べておく必要がある。


俺は今までのようにさゆりさんやゆうとの打ち合わせがあって1人でさっさと帰る事があるけど、皆もその事を理解してくれ、


高谷君は直帰が多いからまかせてほしいと言ってくれた。


高校の授業は というと、


2年生も1年生の時と同じようなプログラム、


レベルは違うけど実習があり、そして毎週1回ダンジョンに入る。


俺たち4人は今までどおり闘技場の訓練とダンジョンに潜った次の

日は反省会、そして次の日にそれを反映した訓練。


ただ、今はもう、俺がさゆりさんやゆうと話があるからと言って早く帰った時も3人で訓練しているし、連携がうまくいけばスムーズにモンスターを倒せる事も理解したし、個々の能力を精いっぱい引き出すことでも簡単にモンスターを倒せる事がわかったので、各個人の能力向上のための自主練もしている。


おかげで、俺は連携プレイの練習時だけ付き合う事になり、時々さゆりさんとゆうにも付き合ってもらい、個人別に指導をしてもらう事で、最初に比べると、さゆりさん、ゆう、源さんのところに行きやすくなっている。


渋々 須藤さんの処にも、


毎週土曜の半日は、以前から管理局、協会に頼まれている豊島の21階層から30階層の素材の狩り取り、


日曜には豊洲の25階層から潜ってマジックバックのため宝具探し、


今だにマジックバックは出てこない、ワームは土の中。


川越ダンジョンは遠い・・・・・・


春休みの頃から毎週のように源さんのところに、用もないのに。





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