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模擬戦?

模擬戦?


俺の生徒会の話も解決し、


紅茶とコーヒーのおかわりが出たのでゆっくりと飲んでいると

舘先輩が


「高谷君に変態袋マンの動きの指導をしていると聞いたのですがほんとうですか?」


「ああ 本当だ」


そこでゆうが

「変態袋マンってカッコイイですよね」


「はい!」舘先輩が食いついた


「とくにあのまつ毛とネコミミが」

ゆうさんや、君は、本当にかっこいいと思っていたんだね。


「はい! 最初の時よりかっこ良くなっていくのが・・・・」 

舘先輩、ほんとうに?


それを聞いた数名が

「えーっ!?」

やっぱり、ゆうと舘先輩の美的センスがおかしいんだよ


「あのー」舘先輩が何か言おうとしたところをさゆりさんが遮る。


「弟子は1人だけで精一杯、こいつがわがままを言って変態袋マンの動作を覚えたいと言うから指導しているんだ」


「そうなんですか」がっかりした舘先輩


(すみません、でもこれ以上生徒会の連中とかかわりたくないんです)


それから生徒会の人達が色々質問してきたけど、協会の内部に関する事なのであまり話せないが豊島の21階層から30階層の調査と豊洲の中層の仕事をしていると言って 今日のお話は終わった。


帰ろうとした時、生徒会長が探求高校の施設を見てほしいと言ってきたので、生徒会長の後ろについて各設備、


おもに ダンジョンがらみの部分だけど、見学してから帰る事に。


『探求大学受験対策用闘技場』初めて見る施設


推薦で探求大学に行けそうな連中のみ使用できる専用施設


最初観覧席から見ていたが、ぜひ闘技場に と言われ


闘技場に8人


副生徒会長がバカな発言


「ちょっと動いてみませんか?」


「我々はスーツだから」


「はい、雰囲気だけでも」


「それじゃあ7人対2人で軽く動いてみるか?」


えーっ 心配になって ゆうに耳うちすると


「大丈夫 このスーツもブラウスも特注素材のウルトラスーパーストレッチだから、

鬼頭さんに用意してもらった特注品なの」


あれよあれよと2人は靴を脱いで、


さゆりさんは生徒会から刀を模倣した木刀を借りた。


試し振りをすると


ブオンブオン・・・・・?


(イヤイヤ普通そんな音はしないだろ)


生徒会の連中もストレッチを初めて


やる気満々


(俺知らないよ、63?61?ちがうよ97と94だよ3倍だよ3倍)


「どうする?7対1でもいいんだぞ」


「さゆりさん、私もやりたいです」


「そうか」


相手を見て


「すまない、やっぱり7対2でお願いする」


「合図なしでいつでもいいぞ」


突然舘先輩が走り出した、にやっと笑ったさゆりさんが舘先輩に向かって走り出し、舘先輩が何かしようとしたのだろうけど、その前にばっさり。


会長と副会会長が左右に大きく分かれ走り出す 


さゆりさんは、ゆうを見てから、向こうにいる4人を無視し会長の方に向きを変え走り出す、

ゆうは副会長を無視して 得意の土壁 4方全部囲まれちゃった。


あっという間に、ぎりぎりで抜け出した1人と会長、副会長の3人になってしまった。


さゆりさんはそのまま会長に向かって走って行き、あっと言う間に会長は間合いを詰められ、そのまま居合抜きスタイルで会長の剣をはじいて会長もアウト。


副会長がゆうに向かって木刀を振るってきたけど、今度は透明な壁(氷?)ガキガキガキ、 はじかれてしまう。


副会長が素早く右回りで壁の内側に回り込もうとするが


壁から抜けたその瞬間エネルギーボルト?


ヤバイんじゃない と思ったら弱いスタンガン?


痙攣しながら副会長が倒れる。


 その間にさゆりさんが 壁から逃れた1人に向かって走りだす。


その1人がエネルギーボルトを撃ってくるけど、全部刀ではじかれ最後にばっさり

あっけなく終わった


「やはりスーツだと動きづらいな」


「はい」


生徒会の7人は終始無言


さゆりさんとゆうが、パンプスを履いている間に7人がなんとか立ち上がって


「ありがとうございました」


ゆうが


「こちらこそ 大変貴重な経験をさせていただきました」


と言って頭を下げた。


さゆりさんが車の手配の電話をして、全員で生徒会室に戻り、紅茶を飲みながらしばらくすると さゆりさんに電話がかかってきた


お迎えが着たようだ。


「それじゃあ、時間をとらせてすまなかった」


「本日はお越しいただきありがとうございました」


そう言って生徒会室を出ると 校門にさっきと同じ?ハイヤーが来たので、俺に向かって、かっくんの家で待ってるねと言ってハイヤーに乗り込んで去って行った。





褒められた?ーーーーーーーーーー



俺だけ1人生徒会室に戻る、ドアを開けると生徒会の7人が全員俺を見るけれど無言。


(63と61じゃないんだよ97と94だよ だから落込まないで)


 なんて言えないし、きまずい雰囲気の中


「今日は僕のために集まっていただきありがとうございました」


そう言って頭を下げると


舘先輩が

「君の師匠はすごいんだな」


「はい、すごい人達です。それじゃあ失礼します」


と言って部屋を出た。


この人、正直で素直な人だな。


これで 生徒会の活動に参加しなくても良いだろう

俺は1人家に帰る。



家に帰るとさゆりさんとゆうがリビングのソファーに座って陽と話をしていた。


「ただいまー」


「おかえりー」


「今日はありがとうございました」


「ちょっとやりすぎたかな~」


「いいんじゃないんですか」


「ええ あれくらいやらないとダメだったと思います 闘技場であんな事言ってくるくらいなんですから」


「ああ、あれにはまいったな、スーツ姿の私達にあれはないな」


「はい それで コテンパンにやられちゃってどうしようもないですね」


「ねえ」


「彼がアサシンだろ?」


「はい」


「遅いな、それに動きが単調すぎる、もう少し勉強した方が良いな、アサシンは高谷くらい速く動けないとな」


「はあ」


「さゆりさん、あの人とかっくんを比べるのはかっくんんに失礼です」


「そうだな、28武神にもアサシンはいなかったな、高谷を超えるアサシンはいるわけはないか」



「はあ」


さゆりさんが、俺をそんなに評価していたんだ


ちょっとうれしい。



スーツとハイヤーは鬼頭さんが手配してくれた


今回調査員のカードを使うので事前に須藤さんに話すと

やけにうれしそうに全面的に協力すると言って、鬼頭さんに俺達の面倒を見るよう手配してくれた。


最近 須藤さんに対して俺達3人が事務的な対応しかしてこなかったから、こういうお願いがうれしかったのだろう とさゆりさんが言っていた。


おそらく陽は俺達が何を話しているかよくわからないだろうけど3人が誰かを簡単に倒したといった内容だったのでだまって聞いている。


そこに、さゆりさんが


「陽はどこの高校に行くつもりなんだ?」


「はい 最初探求高校に行きたいと思っていたんですけど、

兄さんや祐子さんが 日比山の方が良いって言うので」


「そうだな それがいんじゃないか、高谷を見ていると学校がらみでいろいろ面倒事がありそうだからな」


「はい」


「私達が一緒にダンジョンに入れば問題ないだろ」


「はい、さゆりさんと祐子さんが一緒に行ってくれるなら そうしようと思います」


さゆりさんもゆうも一人っ子だから陽は妹みたいにかわいがられて、陽も2人になついている、いや憧れている。


こうやって3人が並んでいるところを見ると、まさしく美人3姉妹 そう言われても誰も疑わないだろうな


スーツで1日いたから疲れたと言うので、

土日は明日の豊島の21階層から25階層だけにしようと言う事で 解散



浅はかな企みーーーーー


俺は今、1人東京ハンドスにいる。


大谷さん達にはさゆりさんに会うからと言って別れ

ゆうには 大谷さん達と学校で訓練するからと言って

誰にも知られず1人 フフフ


そう、ここでマスクを買うんだ


やっぱりコンビニ袋はイヤだ、ゆうや舘先輩はかっこいいよって言うけど、さゆりさんは冒険者はかっこいいと思ってる、と言ってくれるけど、いくら素性がばれていないとしても変態という名前はイヤだ


そう、ここでかっこいいマスクを買って、冒険者が危機に陥っているところを颯爽と現れ、モンスターをやっつけてかっこよく去る。


カッコイイヒーローとして有名になり、テレビ出演なんかして、アイドルと仲良くなって、

トップアイドルが


『好きです。私と付き合ってください』


『すまない、俺には好きな人がいるんだ、気持ちだけ受けとっておくよ』


『それじゃあせめてお友達でも』


『ああ、それじゃあ お友達で』


そしてそのアイドルが記者会見で


『私 カッコイイマンに告白しました』


もう、世間では大騒ぎ


それを知った ゆうが、

『かっくん、私ずーっとかっくんが好きだったの、お願い、2番目でも良いから私を彼女にして』


『何を言ってるんだ、俺は昔からゆうの事がずーっと好きだったんだ、彼女の告白は断ったよ、俺にはゆうしか目に入らないからね』


『うん、うれしい』


・・・・・ふふふ ハハハ そうだ ニューヒーローに、そして ゆうを彼女に、

俺は新な伝説を作るんだ。


1人でニヤニヤ妄想しながら パーティーグッズコーナーに

おー! すごい種類のマスクが!!


かっこいいマスク・・・・・・なかなかないなー


モンスター系ばっかり・・・・・・


方向性を変える必要があるな、そう思い一旦売り場を離れ、ハンドスの中にあるカフェに行って考える事に。


動き回っても取れない事を考えると、シリコンの被り物は確定、ゾンビとかフランケンとかはありえない、


スポイダーマン? マイアンマン? パットマン?いやそれはあまりにも安易すぎる、

だって新たに登場するヒーローなんだから、

・・・・・・・かわいい路線で行ってみる?


よし、会計をすませ


もう1度マスクコーナーに、あっ“森の帝王ハムスケ” 


これを被って・・・(妄想)・・・『キャーかわいい♡』


フフフ、うん、いける、これにしよう。


俺はハムスケマスクを買って ほくほく顔で家に帰る


陽が俺の顔を見て首をかしげていたが、無視して


自分の部屋に、どうやって持って行こうか、シリコン製のマスクは結構かさばるから、ダンジョン内での動きに支障があったらまずい、結局下着とお腹にテープで張り付け、ベルトで押さえる事にした。







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