クラス対抗戦 2試合目
クラス対抗戦 2試合目
さあ もう1試合 がんばりましょう
さっきと同じように闘技場に、相手の構成を見る。
小盾2人に大盾1人と後ろ2人の計5人か
こうやって見ると色々な組み合わせのパーティーがあるんだな~
大剣はいないようだ。
「伊達君、今度は大剣も使うと思う、大谷さんはさっきみたいに伊達君と連携で弓の連射の準備 楠さんはバリバリにヒールを掛ける準備ね」
「「うん」」「ああ」
開始のホイッスル
さあ、相手の動きを見る。
小盾2人が剣を抜いて走ってくる
「伊達君 1人は俺が引き受けるから もう1人をお願い
大剣で切りつけたら小盾で防いでくるだろうから、大谷さんはその隙に矢を連射かな」
「「うん、わかってる 隙を作るんだね」 隙を狙うんだね」
「そう、楠さん ヒールかけまくりになると思うけど行ける?」
「うん 大丈夫」
「よし、行くよ」
「ああ」
C小盾2人が同時にこっちに向かって歩いて来る
2人とも右利きだから、俺は大きく左にまわり
左側の小盾片手剣にデバフ1回
そのまま後ろに回ると、俺の方を向いた、
もう1人はそのまま伊達君のほうへ、
ラッキー デバフの方が伊達君へ行ってくれた
でもね君、背中は俺達の陣営、後ろががら空きだよ、ナイス大谷さん
背中から矢の応酬 小盾君は前後挟み撃ち、矢をかわそうとした所を俊足で近づきナイフを押し付け ブー
もう1人のC小盾君はそのまま伊達君に任せて、俺はC大盾の方に俊足で、
さっきからずーっと、俺に向かって弓とエネルギーボルトが飛んできているけど、俺もそういう意味では挟み撃ちされたわけなんだけど、俺の変則ジグザグは全部かわしているからあたらないんだよね、
矢とエネルギーボルトをかわしながらC大盾君の前に、
大盾の前でかがむとC大楯君達には一瞬消えて見えなくなる。
あわてて、アーチャーが覗き込んだところをデバフ
そのままジャンプして、 と思ったけど、さっきはしょっぱなだから誰も気づかなかっただろうけど、今回は皆に見られているかもしれない、助走なしで軽く人の頭の上を飛び越えるなんて普通のレベルじゃないからね、
今回は地べたを這うようにして、素早くウィザード君の後ろに廻りお尻をナイフをグサではなくグーっと押し付けて ブー、お尻・・・どさくさに紛れて女の子・・・だったら・・・へへへ。
この動きについて行けないC大盾君とCアーチャー
フフフ。
ここで伊達君の所に戻ると、しっかりC小盾君を倒していた
残りはデバフの掛かったCアーチャーとC大盾君の2人だけ
「さあ 行こうか」
「「うん」」
「ああ」
皆で伊達君の大盾に守られながら、C大盾に向かって歩いて行く
アーチャー対アーチャー、大盾対大盾?なんて思ったけどもしも大谷さんに矢が当たったらまずい、安全策をとろう。
「俺がかく乱してあの2人を何とか引き離すから一瞬かもしれないけど、それを狙ってね」
「「うん」「ああ」
「行ってくるね」
そう言って、俺はまたC大盾の目の前で盾に隠れ地べたを這うように走りアーチャーの後ろに、アーチャーはあわてて後ろを向いて俺に矢を射ろうとするけど。
この近距離じゃあ難しい、俺はそのまま小刻みに距離を取る、それでもアーチャーはC大盾に守られながら、俺の方を向いて矢を放し続ける。
倒すのは簡単だけど、やっぱり皆で倒さなきゃ、
なかなか2人は離れない、どうしようか考えていたら、伊達君がC大盾に向かって大剣を振って、そのまま大盾で押し倒し、背中ががら空きになったCアーチャーに向かって大谷さんが矢を放し ブー
大谷さんが倒れたC大盾君を指さし「高谷くーん」
それを見ていた俺は、倒れたC大盾君の頭にナイフをグサッじゃなくむにゅっと押し付け ブー
終了のブザーが鳴って おしまい
今回は伊達君と大谷さんが状況を見て2人で連携し相手を倒した。すごいよ 大進歩だよ。
俺は皆の所に戻り「皆、ありがとう」
「「「うん」」」
「いつも高谷君に助けてもらってばかりだから、頑張ったよ」「ああ」
「いや~、最後の連携はすごかった、助かったよ、ありがとう」
「「「うん」」」
「連携プレイの成果だよね」俺がそう言うと
「うん、そう 連携プレイがうまくいったんだよね」
「ああ」
俺達は誰1人欠けずに勝った。
何より欠けなかったことが大きいと思う。
さっき伊達君と話したように、ダンジョンの中は、当然死ぬこともあるんだから。
最初の試合より、落ち着いて戦う事ができ、余裕もある。
そのまま4人でわきあいあいと席に戻ると、皆の賛美の嵐
うん満足。
また姫野が大谷さんの所にきて
「ご苦労様%&‘(%&’&%$#“#$%」
何か言ってるけど、その上から目線の言い方が気に食わない ご苦労様? って何様? お疲れ様だろ
俺は姫野を無視し、
話しかけられる前に伊達君に「トイレ」と言って席を離れた。
最後の試合は姫野達だけど・・・・・・見ない。
だってあいつらの戦法は俺には理解できないし、理解したくない。
何もすることがないから、また自販の前、今度は野菜も摂取と思ってパックの野菜ジュースを飲んでいると、5人組がこっちに向かってやってきた。
上級生?なんかすごく威圧的な感じがして、俺、何かやったか? 学校の事は全然知らないから、何か校則破ったのか、まずいな、さぼってるって思われた?・・・どうしよう・・・・・・
真ん中の1人が「君は先ほど試合に出ていた生徒だね」
「すみません、ちょっと休んでました、すぐ戻ります」
「イヤそのままでいいんだ、それより 君の名前は?」
「高谷と言います」
「そうか 高谷君か、アサシンかな?」
「はい」
「覚えておこう、それじゃあまた後で」
そう言って引き返したので ホッとして、最後の一口を飲んで席に戻ることに。
最後の試合が終わったようで、全体的にざわざわしている席に戻ると伊達君が「遅かったね」
「ああ、ジュース飲んでたら、上級生たちがやってきてね」
「何か言われた?」
「うん、名前を聞かれた」
「他は?」
「何も」
「そう、何もなかったんだね」
「ああ」
「良かった」
「ああ、ところで 試合は?」
「負けたよ」
「そっか」
「ああ、また最初の方で3人死んだよ」
「やだな」
「うん、あんなのはイヤだよ」
「そうだね」
その後俺と伊達君が姫野達の試合の感想を大谷さんと楠さんに言うと、
「そうだね、死ぬのは絶対イヤ」
「うん」
「俺達は、命が最優先、危なかったら逃げる。だよね」
「「うん」」「ああ」
結局3勝4敗で負け越したけど、最初に皆が思っていたよりDクラスは強かった、強くなっている。
Dクラスの皆は自信が付いたようで何よりだ。
Cクラスは・・・・・まあいっか
俺達のパーティーが2勝も挙げたけど、一番目立ったのは大谷さんと伊達君、そして楠さんがヒールをかけまくってくれたお陰で、全員最後まで疲れることもなく戦う事ができた。
俺は案の定、回りをうるさく飛び回るハエや蚊、相手の注意をそらしたので役には立った、くらいの評価。
うんその通り、正解だよ。
アサシンはもともと人気がないから数が少ない。
Dクラスでは俺1人しかいないので、どんな役割をするのか講義レベルでしか分かっておらず、隠蔽、俊足で索敵し味方に知らせる、うまくいけば毒かナイフで弱らせるくらいの知識しかないから、俺の動きがよくかわからない、褒めようがない、そのおかげで目立たず助かった。
ーーークラス対抗戦も終わり、一息ついた日曜日---
今日の豊島の朝は早い
豊島ダンジョンの2階層
陽が行きたいとずーっとお願いされていたダンジョン攻略、
とうとう実現、
さゆりさんとゆうと陽 うしろに俺の4人。
今回はさゆりさんは陽の指導となにかあった時のためプリーストに。
ゆうがウィザードで陽の補助 俺はサポート、
滅茶苦茶過保護なんだけどモンスターは、基本的に陽が1人で倒す。
さすがに針金巻き木刀で訓練しているだけあって、1階層ではゴブリンもラビットもボアも簡単に倒せたので、そのまま2階層へ、2階層も1階層とほとんど変わらずゴブリンとラビットとボア 大きさが違うだけ、普通は力負けしたりするけれど、あれだけ訓練してさゆりさんの手ほどきをうけていた陽にとしてはたいして変わりはなく、ゴブリンもボアも一刀両断、ラビットの動きに追いつかない時があったけど、ゴブリンを10匹、ラビット8匹、ボア3頭を倒し3層へ降りる階段へ
なんだかんだ言って倒して、あっさり3階層へ
皆と一緒に10階層まで行ってみてるから、様子はわかっているし、一生懸命練習したんだろう、何が出てきてもおちついているけど、今日初めてモンスターを倒すのに、ちょっと強すぎないか?
「陽、ステータス見える?」
陽も初めてステータスを見る
ナイト―剣士 レベル7
すでに剣士、 レベル7?
「さゆりさん 剣士です レベル7です」
「陽は戦うのは今日がはじめてだよな」
「はい」
「高谷、探求高校の入試の時の最高はいくつだったっけ」
「16で、開校以来の最高で16でした、Aクラスで12以上だったと思います」
「そうか、じゃあ陽は来年の3月までにレベル13を目指すか」
「はい」
「それじゃ、今日は5階層のボスが目標だな」
「はい」
(さゆりさん それってずーっと陽に付き合うってことですよね、陽、さゆりさんに気に入られて良かったな)
その後も5回階層ボスのウルフを倒し、陽は満足して帰った。




