45.陽にプレゼント
陽にプレゼント
夏休みも残り1週間 俺とゆうと陽で ヤマダダンジョン館へ
陽が1度行ってみたいとかで一緒に見に行くことに
さゆりさんは大学の剣道部の夏合宿とかでダンジョンはお休み。
3日前に大谷さん達とめぐさん達8名でヤマダダンジョン館に来て 色々物色、気に入った武装の値段を確認して、その金額を目標にダンジョンでのモンスター狩り レベルアップのモチベーションに。
それを聞いた陽がゆうにお願いして、今日3人でここにいる。陽は完全にさゆりさんに憧れており、自分も刀が見たいと言うので、剣コーナーに
本人は今まで貯めていたお年玉全部を刀に充てるつもりらしい。
ずーっと見て歩くと、値段もピンからキリまで色々あるな~
胡蝶双刀は・・・・・・違うな~
こっちの世界に来てからネットで調べたことがあるけど胡蝶双刀はあったけど、数は少ないし、どれもみんな幅広で短い、俺が欲しい胡蝶双刀は完全に特注になる。
あんな変わった武器を使うのは俺だけか~、ククリナイフ2刀使いとか、コンバットナイフ2刀使いはゲーム内でもいたけど胡蝶双刀はなかったもんな~
剣も色々、短剣コーナーから始まって、ショーテル、片手剣、大剣、レイピア、そして刀
刀も値段がピンキリ、ずーっと見ていると 1個だけ特別なショーケースに入ったいかにも高そうな刀が、
「ゆう、これってさゆりさんの刀に似てないか?」
「ほんとだ、ヒヒイロカネ合金だって」
「ほんとだ」
ヒヒイロカネ?初めて聞いた素材
値段が・・・・・・1000万円
「うわ たっか」
ゲーム時代なら中級に潜って1000万ビットを稼ぐ事もできたけど、今は全て現金・・・・・・
この前の報酬が1000万円・・・素材の買取もたまっているから別に買えない事はないけど、
「高いね」
「ゆうさん、これ さゆりさんの刀ですか?」
「うん、まったく同じじゃないけど、似てる」
「そうなんですか、さゆりさんって装備まですごいんですね」
「うん 本当にすごいんだよ」
「ああ、あの人はすごいよ」
陽が目をキラキラさせて眺めてる
兄としては買ってやりたい、買えない事はないけど、中学生が持つ刀の金額としては・・・・・・
3人でそこに立ち止まって見ていると 店員さんがやってきて
「この刀 すごいですよね 」
おいおい どう見たって俺達高校生に買えるような物じゃないだろ、なんで声をかけるんだよ、そう思っていると
「実は、これ売り物じゃないんですよ、うちの社長が趣味で購入したものを展示しているんですよ」
なるほど、前の世界では日本刀をそんな感じでコレクションしている人がいるって聞いたことがあったな~。
「そうなんですね、でもすごいですね ヒヒイロカネってそんなにすごいんですか?」
初めて聞く素材なので 素人っぽく聞いてみた。
それから延々と店員さんのウンチク説明
やっと終わったけど よくわかった。
この世界ではヒヒイロカネという鉱物が武具にはとても優れた素材で、地上の刀のような “鍛える” という作り方ではなく錬金術で作るという事がわかった。
俺が、
「とてもためになりましたありがとうございました。」
と言って去ろうとしたら
「あの、こういう貴重な素材を使った装備品って どんな所に売ってるんですか?」
さすが ゆう そうだよ、それ聞きたかったんだ
「ああ、こういう商品はね」
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色々教えてくれた
そうなんだ、よし それじゃあ 上野に行こう




