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あちゃー

あちゃー



次の日の月曜、なぜか 謎のコンビニ袋と美女の3人組 というはずかしい名前のパーティーの事を聞くことになった。


午前の授業が終わってお昼 と思っていたら急に先生が教室に入ってきて


「すぐに終わるから、座って ちょと聞いてくれ」 


校売、学食に行こうとした奴がブーブー言いながらも席に戻って、皆が席に着くと


「最近、豊島ダンジョンの下の階層で、さらに下の階層の強いモンスターが出現する事態が生じている。

先日、Aクラスのエースたちが19階層を攻略中、下の階層のモンスターに襲われた。

この時、コンビニ袋を被ったあやしい探求者と美女2人の不思議なパーティーがそのモンスターを倒し、素材を持ってさっさと帰って行ったそうだ。

危ういところを、その変態、いや怪しい探求者パーティーに助けてもらい無事生還できたが、その変態パーティーがいつもそこに行って助けてくれるとは限らないから、探求高校では、しばらくの間は安全を見て、11階層より下の階層に行くことが禁止となった。以上」


今、確かに変態って言ったよな、怪しいって言い直したけど


2回目からは言い直さず 変態パーティーって・・・・・・


俺はあいつらから変態に見られた?助けたのに?


おまけにさゆりさんもゆうも顔を隠していたのに美女って・・・・・ 納得いかないよな~。



先生が説明し終わって教室から出ていくと


大谷さん達が俺の所に来て


「ねえ、高谷君 見た?」


「何?」


「この動画」


見ると、


・・・・・・俺達だ 


確かに目鼻口に穴の開いたコンビニ袋を被った俺、


でもなんで動画が?


「ダンジョンの中でこんな動画撮れたっけ?」


「ううん、彼らだけみたい、学校が持ってるアーティファクトで動画が撮れるみたい、ほら学校始まって以来のエースだから、活躍場面を保存するとかで、彼らが19階層を攻略するから、って動画を撮ってたらしいの」


「ふ~ん そうなんだ」


「でも、これ大変な事になってるんだよ、」


「なにが?」


「ほら再生回数が100万回を超えてるの、それにこの変態コンビニ袋マン がね プッ」


(おい今 プッ って 笑ったよな)


「すごい速さで走り回ってゴーレムを切り刻んでいるんだけど、すごいの。 でもね、なんでこんな変態みたいな恰好してるのかって 皆のコメがね 」


「そうか、すっごい速さでゴーレムを切り刻んでいるんだぞ、カッコイイと思うけど」


(かっこいいって言ってくれよー)


「でも、コンビニ袋かぶっているんだよ おかしいよね」


(くそ、ゆうめ コンビニ袋なんかかぶせるから)


「でもほら女の人達なんだけど、さゆりさんとゆうさんに似ているの、背格好とかそっくりだし、それにあの剣さばきと魔法?そしてあの変態は脚が早くて、さゆりさんとゆうさんと高谷君みたい」


「ああ、3人のジョブが同じなんだね、でも俺あんなに速くないし、強くもないし、同じ組み合わせのパーティーってだけなんじゃないかな」


ヒヤリ


「うん、そうだね、あの2人ならこれと同じような事できると思うけど、装備が違うんだよね~」


「そうだね、装備が違うから、やっぱり違うんじゃないかな」


「そうよね、あの2人がこんな “変態袋マン” と一緒にいる訳ないわよね」


(おい そっちかよ)


いつのまにか俺は、『謎のコンビニ袋』から『変態袋マン』と呼ばれ


あの2人は変態に付添う謎の美女達と呼ばれるようになっていた。


授業が終わったけれど、 昼休みに先生が「今日は 帰りのHRがあるから 帰らず席に着いて、待っているように」と言われたので、全員、そのまま教室で先生を待っていた。


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