いつものダンジョン・・・
いつものダンジョン・・・
豊島の日曜はちょっと早い
日曜日、いつもの10人で豊島ダンジョンに
今回は2回目ということもあって、各階層の様子を1度見ているから、この前より皆真剣なまなざし、
特に、さゆりさんが今回は1階層から10階層のおさらい、
目的はそれぞれ単独パーティーで10階層まで行けるようになる事、と言われたので それぞれ、頭の中でどう戦うかをシミュレーションしながらさゆりさんの後をついて行く。
前回は観光気分でさゆりさんのすごさとゆうのすごく実感した皆は、今回はとてもためになったらしく
1階層に戻ってダンジョンの出口から外に出ると、とてもすっきりした顔になっていた。
これからの訓練にすごい参考になったとさゆりさんとゆうに感謝して、また次もお願いしますと言って そこで解散、俺達3人と陽はいつも通り、俺の家に。
陽は竹刀から木刀に変えて練習するとか言って、買ったばかりの木刀に鉛を付けて針金を巻いて重さを調整していた。
完全にさゆりさんを崇拝している。
月曜からいつもの訓練とダンジョン
次の週
須藤さんに協会本部に呼び出された3人は、学校が終わってさゆりさんと虎ノ門で待ち合わせ、いつもの応接室に、
「さゆりさん、お願いします」
「ああ、大丈夫だ」
「はい」
5分ほどたって、須藤さんが部屋に
本人はにっこり笑ったつもりなんだろうけど
おじさんのそれは、いやらしい笑いにしか見えないんだよ
「やあ、君達に仕事の依頼だ」
「はい、どのような?」
「今回は簡単な依頼だ、豊島ダンジョンの20~30階層に潜ってもらいたいんだ」
「豊島ですか」
「ああ、冒険者たちは30階層を制覇すると、豊洲に行ってしまうし、豊島に潜っている冒険者のほとんどがレベル20未満なんだ、だから20~30階層の素材が不足ぎみでね」
「そういう事ですね、わかりました。でも1回で20~30は難しいですよ」
「そうだな、マジックバックがない以上、高谷君が荷物持ちなんだろう?」
「はい」
「いつものように、1度潜ってリュックいっぱいになったら、その日は終わりで構わないよ、ただ、それを30階層まで続けてほしいんだ」
「まあ、そういう事でしたら」
「本当は、豊洲ダンジョンの31階層以上に潜りたいんだろうけどな」
「まあ、それは装備が完全に揃ってからじゃないと」
「そうだな、豊洲の深層部と川越はまだ要検討か」
「はい」
「装備については、〇をつけたものは用意できたけど、△は君達の素材集め、×は宝箱に頼るしかないから、そこのところは本当に申し訳ないと思っている」
「まあ それはしょうがないですね」
「すまないが、さっそく今度の日曜からお願いできるかな」
「はい」
「買取所にはこちらから連絡しておくから」
「ありがとうございます」
「いや、こちらの頼みだからそれくらいは何でもないよ」「それじゃあ」
「じゃあ 頼んだ」
「はい」
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豊島の朝は早い
須藤さんからもらった装備を付け
豊島ダンジョンの入り口に、
「かっくん、リュックにこれお願い」
「なんでこんなにいっぱいあるんだ?」
「だって、10時のティータイムでしょ、お昼に
午後3時のおやつタイム」
「あのな~」
「休息は大事だよ」
「まあ、そうだけど」
「それにほら、食べた後のごみはちゃんと持ち帰らないと ねっ」
「はあ」
結構大きなコンビニ袋におやつがいっぱい、
これも俺の荷物なんだろうな・・・
こんな遠足気分? 豊島だからか、俺もおやつタイムはうれしいし……
まあいいっか
一応希望した装備のうち〇の分だけだけど、今までよりは良い装備を手に入れたので、ちょっと安心したのかな?
ゆうは自分に強化エンチャント、俺はバフを2重に掛ける
さゆりさんはプリーストなのに何故かバフ。
復習を兼ねて目的階層より上の15階層に移転。
他のモンスターにはわき目も振らず、目の前に立ちふさがるモンスターとボスのみを倒し、途中でおやつを食べ、どんどん下の階層に、お昼もしっかりとって、とりあえず目的の20階層の1つ上の19階層までやってきた。
さあこれからしっかり素材の狩り取りの準備、
準備運動のつもりで19階層をゆっくりしっかり素材を狩り取りながら進んでいると
その先に別のパーティーがモンスターと戦っていた。
しかし・・・・・・




