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35.学校では(遡って金曜日)

学校では(遡って金曜日)


学校は相変わらず、演習と実習主体の毎日、普通の高校の授業があって、ダンジョンに関する講義、そして、演習と実習。


演習と実習は全員で格闘術、剣術の基礎実習を行ったり、それぞれのジョブ別に現役探求者が講師としてやってきて、その動きや特徴を実践する。


それから自主演習。


自主演習は各パーティー単位でフォーメーションや連携の練習をしたり各自自由に行っている。


俺達のパーティは、さゆりさんという超模範探求者といっしょにダンジョンに入っているから、その時のさゆりさんの説明を思い出しながら、パーティーメンバーだけでダンジョンに入った時を想定して練習している。


「また日曜、皆でダンジョンに入るんだよね」


「ああ、今度もこの前と同じメンバーで、1階層からおさらいだってさゆりさんが言ってた」


「うん、でもほんと高谷君には感謝だよ、あんなすごい探求者と知り合いでおまけに皆を連れてダンジョンに入ってくれるんだもの」


「まあね、さゆりさんには俺も感謝してるんだ、俺もアサシンとして色々教えてもらっているからね」


「でも、高谷君もすごいけど、友達の祐子さんだっけ、あの人もすごいよね」


「ああ、ゆうもすごいよ」


「ううん、10階層とか、さゆりさんと3人の連携プレイでボスをやっつけちゃうんだもの」


「いや、あれはほとんどさゆりさんとゆうがやっつけたし、俺はほんのお手伝い程度だよ」


「でも、私たちのパーティーの時も高谷君がああやって斥候?みたいにモンスターを発見して、キズ付けてくれると、私達もほんとに助かる」


実際の俺達はというと、アサシンの俺より前に出て戦ってるプリースト? ウィザードが弓で矢を撃ちまくって、アサシンが後衛、サポートで荷物持ち・・・

ありえないよね。なんて思いながらも


「いや、そんな事ないよ」


「ううん、だって私達が気づかないうちに、遠くのモンスターに気づいて、すごい速さでモンスターを傷つけるんだよ、私達が戦う頃は結構弱っているから、すっごく倒しやすいんだもの」


「それがアサシンの役割だからね」


「そっか、じゃあ高谷君が同じパーティーに入ってくれて大正解なのかな?」


「そう?」


「うん、だってね、他のパーティーの話を聞くとね、アサシンがいないパーティーは、急に目の前にモンスターが現れたりするらしいし、モンスターも全然弱ってないから、倒すのが大変なんだって」


「そっか、そう言ってくれると嬉しいよ、俺なんかを誘ってくれて、本当はアサシンよりもナイト―剣士とかの方が良かったんじゃないかって思ってたんだ」


「ううん、だって伊達君がいてくれれば、しっかり盾で守って、大剣で倒してくれるじゃない、私のレベルが上がれば、盾まで来る前に弓で倒しちゃえばいいんだもん」


「そう言ってくれるとうれしいよ」


「うん、だから祐子さんみたいに、簡単にやっつけられるようがんばんなきゃ」


「まあそれは訓練して、レベルが上がればできるようになるんじゃないかな」


「うん」


大谷さん達から聞いたDクラス情報について生徒の名前は覚えられなかったけど、

俺達は結構いい線いってるみたい。


ただAクラスBクラスの情報はあまりなくって、CクラスはDクラスを見下しているというか、おそらく意識していると思うんだけど、Dクラスに対し異常な程に情報を隠しているらしい事がわかった。


まあ、今のところ1年は皆 豊島ダンジョンしか潜っていないから、その気になればすぐにわかる事。


俺達ができる事はレベルを上げるためひたすら訓練するしかない。


楠さんは、プリーストの練習以外にも、格闘術と短剣術を講師に教えてもらいながら一生懸命訓練している。


「大谷さん、大谷さんも格闘術と短剣術を練習してほしいんだ。もし俺達が討ち漏らした時、俺や伊達君が駆けつけるまでの間、大谷さんと楠さんは自分で自分を守らなきゃいけないんだ、だから大谷さんもお願い」


「うん、そうだね、わかった」


「うん、全員が無傷で生き残る事が最優先だからね」


「うん」


自主演習は各自自由で、好きな時間に終わっても良い

終業のチャイム前に教室に戻るパーティーもいるし、放課後も続けて練習しているパーティーもいる。


俺達は、終業のチャイムが鳴ったら、一旦練習を終え、

それから4人でミーティング、その後は各自自由行動としている。


全員着替えて教室に戻り、ミーティングを始める。


それぞれ各自の練習の成果、これからの課題、クラスの情報、他のパーティーの情報など。


土曜の授業が終わって、大谷さん達が俺の処にやってくる

いつものように


「ごめん、俺 用事があるから帰るね」


「うん、さゆりさんでしょ?」


「うん、明後日の打ち合わせもあるしね」


「うん、明後日、楽しみだね」


「だから きょうの訓練はほどほどにして、明後日の準備をしていてね、それと 夏休み中の訓練について、さゆりさんにお願いしてみるから」


「ほんと? ありがとう」


「じゃあ 明後日」

「じゃあ 明後日」


そう言って、学校から速攻で帰り土曜の準備。





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