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調査員誕生

調査員誕生




「そうか、それが最初に言っていた41か・・・・・

そのデバフかけて60くらいにみせることはできるかな?」


3人がそれぞれデバフをかけてみる


「63です」

「61です」

「60です」


「よし、それなら、簡単だ 金曜はなし、明日もう1度これるかな?」


「はい?」


「63、61,60だと協会の調査員カードが発行できる。

高校生というのはなんとか誤魔化しておくから

このカードを見せれば中級までだったらフリーパスだ」


「そのフリーパスって何ですか?」


「ああ、協会の調査員のパスだよ」


「それは?」


「ああ、トッププレイヤーは皆70前後だよね、

彼たちが所属しているクランというのは実は各省庁に紐ついているんだ。

例えば、勇者パーティーが経産省、姫が厚労省、女王は国土交通省、マッスルズが文科省、

そして国防軍に警察庁だろ。だから彼らの装備は各省庁から無料支給されるんだよ、

その替わり、狩り取った素材の1部利益が協会から各省庁に入る仕組みになってるんだ

、まあそれ以外にも色々な利権が絡んでいるんだが、

彼らはフリーパスでダンジョンに入れるんだ」


「はあ」


「まだ強力なパーティーを持っていない省庁は、

有力なパーティーが現れないか目を配らせて、少しでも有望だ 

と判断すればすぐに囲い込むんだ、それは協会も同じでね、

各省庁に囲い込まれる前に調査員という名前で囲い込む事で、

利権を独占するという仕組みなんだよ、君達のレベルは

63,61,60だろ、そのまま中級ダンジョンで素材を狩りまくっていたら各省庁に目を付けられるから、その前に協会の調査員になれば、君達を保護できるというわけさ、

そのカードがあれば中級ダンジョンまでなら、

測定機のカメラにかざすだけでフリーパスで入れるし、レベルも63,61,60と表示されるからレベル偽装も必要ない。 

というわけだ、但し上級ダンジョンには今のままでは入れないけどね」


「でも、それって私達に身許はばれませんか」


「ああ、個人情報保護法があるから、

緊急事態以外は冒険者登録NO、名前、血液型、連絡先

、レベルしか情報は見る事ができないようになっているから大丈夫だ」


「ありがとうございます」


「いや、これくらいはなんでもない、

まあこれからの事に期待してのこともあるけどな」


「はあ」


「問題は上級だな」


「はあ」


「今の処 あの5パーティと国防と警察しか入れないからな、

これをどうするかだ、今考えてもしょうがないな、さあ、料理がさめないうちに食べてくれ」


4人で料理を食べ始める、結構俺達の秘密をばらした感があって、

2人を見ると、これ以上話すと まずいと思ったらしく、無言で食べていると

「ああ、そういえば、この前、上級ダンジョンに入った時はどうやって誤魔化したんだ?」


隠蔽の事は言わず、突風と温度と俊足の話をすると


「そうだな、監視カメラと人感センサーと赤外線センサーしかないから

監視員の目を誤魔化せれば、それで入れるな、うん、とりあえずそれで行くか」


「でも、素材を持って帰ってくるのは・・・・・・」


「そうか、リュックいっぱい は難しいか」


「はい」


やはり、上級ダンジョンの上層階の素材はかなり貴重で皆が欲しがっているようだし、

それが全て省庁で独占されている状況だという事だ。

この前ゆうが話していたように、レベル70でも5-6人くらいで連携がとれれば上層階は制覇できる、

がモンスターの素材もリュックいっぱいというわけにはいかないはず。


もしリュックいっぱいに持ってこれたらかなりの金額に・・・・・・そんな物を持って帰ると・・・


ゆうも同じ事を考えていたらしく目をキラキラさせて・・・そんな目で俺を見るなよ。


話しはこれくらいで、明日もう1度須藤さんに会いに来る事で今日のところはお開きに

帰りの電車で


「そういえば、ワームを切って再生したところを日干しにして縮めるのを何回か繰り返すとマジックバックもどきができるって聞いたことがあるんですが」


「あ~、私もうわさで聞いたことがある、マジックバックを入手できないレベルの時の応急措置だったとか」


「うん」


「やってみるか」


「「はい」」



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