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まずいんじゃない?

まずいんじゃない?


「どうします?」


「ああ」


「困りましたね、明日19階層くらいでやめるってのも

ありですか?」


「いや、きっとばれるだろうな」


「そうですよね “今更もう遅い” って奴ですよね」


「まあ、副本部長の前では今日と同じレベルで会えばなんとかなるだろう」


「そうですよね」


「ああ、別にとびきりすごい冒険者レベルじゃないんだから、

まあ将来期待できる冒険者 とかそんなものだろう」


「そうですよね、でもさゆりさんは大丈夫ですか?」


「ああ、私はもう大学生だし、41だと中級レベルだから

 まあせいぜい探求大学に編入しないかとかそんなものだろう」


「はあ」


「ゆうも大丈夫か」


「うん、まあ高校生にしては高いて思われるかもしれないけど、

高校生って言わなきゃいいんだよね」


「そうだよな」


「うん」 ゆうがニヤニヤしながら俺に向かって


「ねえ、サポーター君。君は荷物持ち?」


「なんだよ」


「ううん、じゃあ荷物持ちよろしくね」


「いやいや 俺もモンスター倒したいんだけど」


「え―つ だってー自分で言ったじゃない」


「いや、それはあんな状況だったから」


「う~ん」腕を組んで右手を顎に、首をかしげて困ったような顔、

 あざといってわかってるんだけど かわいくて何も言えなくなりそう、

でも俺も、


「今までどおりちゃんと荷物持ちしますから 頼みます、お願いします」


「そうね、今日みたいなのだったら替わってあげてもいいかも」


「そうだな、今日くらいだったらな」


「ありがとうございます」


あ~なんでこうなるんだー・・・・



結局、今日も豊洲のダンジョンに


「GW最終日ですね」


「ああ」


「今日も来てるんですかね」


「おそらく」


「困りましたね」


「しょうがないな、私達は最初の目的どおりやるしかない」


「そうですね」


「そうよ、20階層からの素材はおいしいらしいし、ドロップの確立もあるしね」


「ああ」


「じゃあ行くか」


「「はい」」


//////////////////////////////////


やっぱり、2人が淡々と、そしてときどき連携してるけど、

どちらかというと、ちょっと連携してみました?的な、

楽しんでる感じ。


おーやったドロップした~


でっかい指輪・・・違った、ブレスレットいやバングルだ。


2人勝手にやってるから、放っておいて俺は鑑定で効果を見てみる。


フムフム『魔力貯、温存、放出2割UP』うん、魔力を貯めれるのか、

そして一機に放出、それも20%UP。


俺じゃないな、さゆりさんは・・・剣士しか興味ないから・・・ゆうかな?

古びた紙が、紙切れ? いや、これはスクロールだ



ボスをやるまで待つか。


「あの~」


「何?」2人がボスのコアを拾っておれの所に戻ってくる。


「はい、ドロップ品」


「何、何、何 どんな効果?」ゆうが飛びついた


「バングルは『魔力、貯、温存、放出2割UP』、ゆうかな? 

それとスクロールは『移転、緊急脱出』だそうです」


「そうか」


「売っちゃわない?」


「売るのはいつでもできるから、とりあえずゆうが持っていた方がいいんじゃないか、

スクロールは高谷だ」


「はい、ありがとうございます」


スクロールって

リーダーでプリーストのさゆりさんが状況を判断して使った方が良いと思うんだけど

でもさゆりさん思いっきり前衛だから・・・・


「じゃあもらっておきます、ありがとうございます」


「さて、じゃあ下に行くか」


「「はい」」


2人はさっさと下の階層へ、俺は1人トボトボ階段を降りていくと、

もう暴れているよ、あ~あ

アンデッドとスケルトンがいるけれど、

2人とも大得意、滅茶苦茶相性が良いモンスター


さゆりさんが浄化をかけまくってアンデッドがどんどん消えていく、

ゆうが氷魔法で無数の氷の矢をスケルトンに、

バラバラと頭蓋骨が砕けて骨が・・・コロコロっとコアが落ちていく、

簡単にボス部屋へ


でた!ボススケルトン、一番奥にある椅子に座って余裕の表情、

スケルトンだから表情はわからないいけど、まあそんな仕草、


さすが同じスケルトンでもボスは違う・・・

着物を着流して、刀を二本差している。


スケルトンサムライだ


「ここは私1人でやらせてほしい」


まあそうなるわな、


「あの~」


「じゃんけん抜けるから」


「・・・・・・」


「2回抜けるから 」


「2回ですよ」


「ああ、2回だ」



「「はい」」新しい剣と交換して さゆりが前に進む、


さゆりさんは剣の2本差し、


刀と剣の勝負、2人でぼーっと見ている、20分くらい?


結構時間が経ってるんだけど・・・・・・


俺はゆうを見るとゆうも俺を見ていたので


「どうする?」


「うん、もう少し見てる」


「わかった」


と言ってさゆりさんを見ると、ちょうどスポン 横一文字


 首が地面に転がってすぐに盾一文字 コアがコロロコロと転がって落ちた。


骨がガタガタ崩れ落ちて、そこにはコアと刀が2本

刀はさゆりさんだな


「この刀使えそう?」


鑑定で見てみる

「『優品』 だって」


さゆりさんが 色々な角度から刀を見ながら


「そうか、何かの合金製だろう、中級ではまったく問題ないと思う、

これよりは はるかに良い品だろうな」


今使っている剣を抜いて、それを見ながらの評価だ


よく見ると、2本とも刃がボロボロ、1本は今にも折れそうな感じだった、


やっぱりこんな装備じゃあもたないよな。


この刀をゲットできたので、これからはさゆりさんの剣持をしなくて良い、

荷物が減った、よかったー。


「それより、脇差の方が気になる 全体が赤い」


「なんでですかね?」


「『超品』 だそうです」


「そうか、どういう素材かわからないな、何か理由があるのか・・・・・・」


「とりあえず使えそうですね」


「ああ」


ドロップ品もでて皆に行き渡り、特にさゆりさんは満足気、俺微妙。


「そろそろリュックがいっぱいなんですけど」


「そうか」


「はい」


「じゃあ帰るか」


「あっ、 かっくん ごめん」


「いいえ いいんです」ムスッとしてると


「いじけないの、来週はちゃんと替わってあげるから」


「うん」


GW最終日、俺は結局戦えなかった。

あ~買取所にいるんだろうな~昨日のあの人が・・・・・・・


2人はドロップ品を手に入れ満足。


どっちも、上級ダンジョンでも問題なく使えそうな感じだ。







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