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境遇者の活動は続く

境遇者の活動は続く



GW3日目


今日も豊洲の朝は早い


 『最初はグ、ジャンケンポン』……うそだろ

あ~


/////////////////////


「あの~ またリュックがー」


「えー もう一杯―?」


「何?」


最後の1頭を倒し終わって、コアを持って2人が俺の所にやってきて背中を見る


「だって、まだ宝箱見てないんだよ~ ずーっとミミックばかりだったじゃない」


「ああ」


「もう一杯なのか」


「はい」


「さゆりさん、なんか中途半端でもの足りないです」


「そうだね、やりきった感がないな」


そんなさゆりさん、今日は剣を2本つぶした。


「あの~、昨日、冒険者協会の素材買取所に行ったとき、この前の事を覚えていて、

目を付けられた感じなんです」


「そうか、困ったな」


「はい」


「まあ とりあえず 今日はこれで終わりにして、素材買取所に行こうか」


「「はい」」


買取所に行って素材をリュクから出してテーブルに置くと、職員が


「今日もリュックいっぱいですね」


「はあ」


何故かこういうめんどうなのは俺がやる、


俺も男だそれくらい・・・自分から言い出したことだけど、今はサポートだし・・・


さゆりさんとゆうはちょっと離れたところにある椅子に座って、

2人で話をしている。


「いつも通り 査定した金額 をカードに振り込んでおきますね」


「よろしくお願いいたします」


「あの、明日も来られます?」


「はい、明日もよろしくお願いします」


いつもどおり査定金額をさゆりさんのカードに振り込んでもらう事で 今日1日が終わった。


「あの、俺も戦わせてください」


「でも、それだけ重いリュック持ってアサシン、できるの?」


「その時だけリュックをおいて戦います。1匹だけでいいです、どこかのフロアボス1匹、それが終わったらまた荷物持ちます」


「まあ そうだな、高谷も戦いたいだろうからな」



「じゃあ、ボス1匹だけだよ、ちゃんと荷物持ってね」


「ありがとうございます、ゆう、ちゃんと荷物持つから」


「うん、荷物、ありがと」


やった明日はボス1匹やれる



今日1日わくわくしながら眠りについた。


うれしくて、1人でさっさと電車に乗っていつもより30分も前に駅に


ゆうは昨日と同じく10分前に


「おはよう、なんで1人で行っちゃうの?」


「ごめん、でも、今日はボス1匹やれるんだ」


「そうだったけ?」


「えっ 忘れたの?昨日約束したよね」


「えーっ そんな約束したー?」


「ゆう~」


「うそだよ、わかってる、ボス1匹だよね」


「うん ボス1匹」


「うん」


よく考えたら俺達上級ダンジョンの常連


俺だって上級ダンジョンの10階層までなら


ソロでもやれるのに、なんで中級でこんなに喜んでいるんだ?


慣れって恐ろしい。



ダンジョンに入ると、2人は昨日の約束を忘れたかのように、

俺を置いて淡々とモンスターを倒していく


俺が不安になっているのを一切気にしない


俺はそれでも、2人の荒らしまわった跡を、

ちゃんとコアや素材をリュックに詰めてついて行く。


それだけじゃなくて さゆりさんの予備の剣を2本抱え、ゆうの予備の矢も、

折れそうになったら、超俊足でさゆりさんに渡しに行くんだけど、

今のこの装備で暴れるから,予備の刀持ちもやっている。


最初、さゆりさんは自分が持つ と言っていたが、動きづらいだろうし、

いくらレベル的に余裕と言っても そこはダンジョンの中、何があるかわからない。


ゆうとさゆりさんに何かあったら大変だから、最初の約束もあるし、

結局俺は2人が動きやすいようにサポートもする。


お昼休憩の時


 今まで1度もじゃんけんに勝ってない俺は、なんとかお願いすると

2人は約束をしてくれた

「さゆりさん、ゆう、昨日の約束覚えてますよね」


「ああ、覚えているよ」


「うん 覚えてる」


「大丈夫ですよね?」


「大丈夫だよ」


「ああ、ちゃんと約束は守る」


「よろしくお願いします」


「大丈夫だ」「うん」


お昼休憩が終わって・・・・・・変わらず2人が大暴れ



もう一杯だよ・・・・・・


「あの~ リュックがもう一杯なんですけど」


2人が今戦っているモンスターを倒し、俺の方を振り返る


「もう一杯?」


「そうか」そう言ってコアを持ってやってきて


「そうか、じゃあ、このフロアの残りのモンスター、全部高谷1人で狩っていいぞ」


「全部いいんですか?」


「ああ、ボスも含め、全部1人で倒していいから」


「ありがとうございます」


そう言うと、俺はリュックを降ろし、思いっきり伸びて


「かっくん がんばって」


「おお」


行くぞーっ


久しぶりの戦いだ。


背中腰のナイフ2本、その外側に鉈、胸の投擲ナイフを確認して

自分にバフを掛け 一機に走りぬける。


いつものようにモンスターの後ろに回って首にナイフを刺し、電撃。


電撃がナイフを伝わってモンスターは内臓が感電破壊され討伐終了。


ワンパターンだけど、どんどん倒しまくって ボス部屋の前に、

やったボス対決・・・・・・あれ?倒しちゃった。


そっかそうだよな 中級ダンジョンの中層だもんな


やっぱ慣れって怖い。


ボスを倒した後、灰の中からコア、

素材なしドロップなし・・・ついてないな~

コアを持って2人の所に


「お疲れ~」


「ああ」


「どうしたの?」


「いや、なんかあっけなくて」


「うん、そうなのよ」


 「そうだな」


「装備が揃うまではね」


「ああ」


「じゃあ戻ろうか」


「「はい」」 地面に置いてたリュックを背負い


ダンジョンの入り口に、そのまま買取所に行った。











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