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それっぽく

それっぽく


さゆりさんが皆に向かって


「この先に フロアーボスがいる、今までの階層はボスがいなかったからスムーズに行けたけど、ここで初めてフロアーボスに出会う。皆は初めてだろうから、私とゆうと高谷の3人で戦うから、安全な場所に移動して、戦い方を見ていてほしい。ゆう、高谷」


「「はい」」


いわゆるボス部屋と言われている一番奥のスペースに到着、皆は入口付近の壁際に固まる

それを見たゆうは、皆の前に胸あたりまでの土壁を作った


なにかあればしゃがんで壁に隠れように。


まあ何があっても死なない限り 腕の1本や2本、さゆりさんの修復があるから大丈夫なんだけど、それは最後の手段。


初級ダンジョンのボスだから、さゆりさん1人でも全然余裕なんだけど、


きっと俺やゆう を立ててくれたんだと思う。


「いくぞ」


「「はい」」


いつもように、俺が俊足で、


俺はアサシンらしく、モンスターの足や手を傷つける程度にとどめる。


そこにゆうが 立て続けに魔法の矢を弓で射る。


氷の矢を放って目をつぶし、さゆりさんが剣でばっさり

なんとなく3人連携でやっつけた感じ


牙ウルフ3頭がいくら連携がとれてても、こんなもんだよね


まあウルフより強そうだけど、中級、上級の牙狼やハイウルフより小型。


ゆうが壁を消して3人で皆の所に戻ると


皆は固まって俺達3人?に尊敬のまなざし


大谷さんは


「あの、ゆうさん 弓のコツ 教えてください」



「うん いいよ」


皆 さゆりさんとゆうに駆け寄って、


「「「「「「「すごいです」」」」」」」


「「「「「「「教えてください」」」」」」」


・・・・俺には誰も・・・アサシンはいないんだよね。


陽が「兄さんかっこよかったよ」って 


本当に兄思いのやさしい妹だよ、


その一言で救われた俺。



それからも簡単に10階層まで進み、

10階層のボスはさすがの俺とゆうが一緒だと俺達2人のレベルがおかしいと気づかれる可能性があるので、2人は本当にお手伝い程度で、さゆりさんほとんど1人で倒し、

皆満足して1階に戻った。


今回は俺達3人以外、誰も戦っていないけれど、10階層まで行くことができ、

レベルの高い冒険者(探求者)がどれほど強いか目の前で見る事ができたので、

これからの自分自身のレベル上げ、ダンジョン攻略の参考になったと思う。


さゆりさんやゆうが倒したモンスターの魔石や素材は全員に配ることができ、

それも満足。


7階層あたりから取れる素材はそれなりの金額になるけれど、皆は記念に取っておくとか。


これで俺達3人も、GWは資金稼ぎができる。


1日で10階層、距離にして30Kmくらいはく歩いているはずなのに、

そこは探求者(冒険者)、さすが、基礎体力とヒールで思ったより疲れていないようす。

ダンジョンの入り口前で解散したかったけど、

皆はさゆりさんと話したがっていて、

そのまま皆でファミレスへ


がやがや、ほとんどさゆりさん、大谷さんはゆうに弓について聞いてるし、

ようやく一段落して、

また今度皆で一緒に潜ろうと約束してようやく解散。



俺とゆうとさゆりさんは明日は体を休め、

装備の点検をして明後日から中級に潜って資金稼ぎをする事で解散した。


ゆうと陽と俺は同じ駅だからいっしょに電車に乗って帰る。ゆうは一旦家に帰ってから、

俺んちにくると言って別れ、陽と2人。


「兄さん、私バレーやめて剣道やる」


完全にさゆりさんに影響されているよな


「まあ、陽がそうしたいならいいんじゃないか」


「うん」


ちょっと不安が頭をよぎった


「陽、お前 探求高校に行きたい とか言わないよな」


「えっ どうして?」


「頭良いんだから、母さんと同じ高校に行けよ」


「なんで? ダンジョンに入りたい、冒険者になりたいのに、どうして?」


「 ゆう だって探求高校じゃないのにすごいんだぞ、

さゆりさんなんか探求高校じゃないし、大学も探求大学じゃないのにあれだけすごいんだ、

だからお前は頭が良いんだから 母さん同じ高校、大学に行くんだ」


「でも・・・」


「大丈夫だ、ちゃんと俺もゆうもさゆりさんも一緒にダンジョンに付き合うから


 だから 都立日比山高校に行って帝都大学を目指してほしいんだ」


「・・・」


「あのな、俺だってお前ほど頭がよかったら、

日比山高校目指したんだぞ、頭が陽ほどよくなかったし、

レベルの初期値もギリギリ3だけど一般人より高くて、

足が速かったから入れただけなんだよ、だからお前は日比山に行ってほしいんだ、

帝都大に行ってそこでさゆりさんを目指してもいいだろ?」


「うん、わかった、ちゃんとダンジョンに連れて行ってくれる?」


「おお、まかせろ、ゆうにもさゆりさんにも頼んで一緒に行ってやるからな」


「うん」


家に帰って一休みしているとゆうが ガチャガチャ 合鍵で入ってくる。


俺と陽のやり取りを話すと、ゆうが陽に向かって


「うん、私もそう思うわ、大丈夫、日比山にもダンジョンの部活があるし、

私たちも一緒にダンジョンに付き合うから、私もさゆりさんにお願いしてあげる」


「うん、わかった。祐子さんありがとう」


なんとか収まったけど、陽はGWが終わると早速バレー部を辞め、

剣道部に入り、家でも素振りの練習をするようになった。





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