25.GWは皆で
GWは皆で
GWは毎日ダンジョンに入って! と思っていたら
大谷さん達が
「高谷君 その経験者の人に会わせてもらえないかな」
「ああ、聞いてみるよ」
家に帰って ゆう に相談すると
「めぐとさよがかっくんに会いたいって」
「う~ じゃあ面倒だから皆で会う? どうせなら陽も呼んでさゆりさん筆頭に10人で一気に10階層くらいまで行っちゃう?」
「ちょっとそれ投げやりじゃない?」
「いやいや、そうじゃなくって、GWは中級ダンジョンで稼ぎまくった方がいいかなって思って」
「そっか、そうね、じゃあ さゆりさんに聞いてみる?」
「うん」
さゆりさんに直接電話で聞いてみると
「そうだな、バラバラで会ったら3日かかるけど、それなら1日で済むか」
「はい」
「じゃあ、それで行くか?」
「はい」
それからが大変だった 俺は陽と大谷さん達に さゆりさんとゆうのパーティの話をして、10人で10階層を目指す話を。
さゆりさんはレベル41のすごい人と聞いて、陽も大谷さん達も目をキラキラさせ、気分は遠足。
ゆうも学校が終わって俺に部屋で
「めぐもさよもすっごい喜んじゃって大変」
「そうだよな、レベル41の冒険者が同伴してくれて10階層目指すんだもんな」
「うん、俺達2人は全員の防御?面倒を見るんだろうな」
「そうね、先頭はさゆりさんで、私たちは中衛と後衛だよね」
「ああ」
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豊島の朝は、今日はちょっと早い
GW初日 初級ダンジョンの 入口にどどーっと10人
ワイワイハヤガヤ 自分達のパーティー以外は皆初顔合わせ、
一斉にやるのは時間の無駄と思って、
集まった人から それぞれ自己紹介をしてもらい
なんとか全員自己紹介が終わったところで
さゆりさん が
「今日は、皆で10階層を目指す。大丈夫だ、私1人でも10階層は簡単に行ける、今回は ゆうと高谷が皆を守るから心配するな、それと今回は10階層に行くことが目的だから モンスターを倒しても全員に素材が行き渡らないかもしれない から そこは納得してほしい」
全員大きな声で「はい」
陽はダンジョンが初めてなので、俺は最後尾だからゆうに面倒を見てもらう事に、さゆりさんが先頭でその次に
伊達君と今回初顔合わせの望さん、そして次に大谷さんとゆうと陽、その次に楠さんとさよさん、最後尾に俺
ぞろぞろと1階層から、ゴブリンやラビットなんかは ゆうが指先からの氷魔法の矢で一発
(炎やエネルギーボルトは派手で目立つからやらないんだろうな)
皆は遠足気分で、ゆうの魔法がかなり精度の高いという事に気がついていない。
俺がその都度、魔石や素材を拾いに走り回っては皆に配る。
アサシンの足がここで、こんな風に役に立つとは、
あっという間に5階層、俺達パーティーは4階層まで来た事があるから、興味津々
初めての陽はキョロキョロ
「陽ちゃん、今回は大人数でしかもレベル41のさゆりさんがいるから簡単に5階層まで来たけど、普通はこんなに簡単じゃないからね」
「はい」
それを聞いた楠さん「そうですよね、私達も最近やっと4階層に来たんです」
めぐさんも「うん、私たちはまだ3階層だもの」
それを聞いたゆうが陽に向かって「ねっ」
「はい」
それでも1度見ておけば、後で俺達4人で入った時も、
初めての時のような緊張はしないで済むと思うから良い経験になっただろう。
ゆうの学校のパーティーもそういう意味では良い経験だろう。
先頭のさゆりさんは皆に説明しながらも立ち止まることもなくいとも簡単にモンスターを切りまくって、進んでいるし、ダンジョン観光ツアーみたいな感じ。
皆は一生懸命さゆりさんの説明を聞きながら、さゆりさんがいとも簡単にモンスターを倒していくのを、感嘆と驚きの声を出しながら進んでいく。
大谷さんと楠さんが
「私達、モンスター、全然倒していないんだけどどんどん進んでるね」
「うん、さゆりさんってすごいね」
それを聞いたゆうは誇らしげに
「そうよ、レベル41でプリーストなのに、剣術がすごいの」
それを聞いた楠さん
「あのー私もプリーストなんですけど、さゆりさんに色々アドバイスしてもらうことってできますか」
「私もいいかな」と さよさん
「うん、大丈夫よ、同じプリーストなら色々教えてもらえるんじゃない?」
「はい」 うれしそうに楠さんが頷く
今回のこの企画は大成功。
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高谷克己 85 アサシンクロス
司馬祐子 ゆう 94 アークウィザード 弓最強
斎藤さゆり 97 アークプリーストEX 刀神
高谷 陽 克己の妹 西大泉中学3年
探求高校
大谷道子 アーチャー
楠時雨 プリースト
伊達公彦 ナイト
女子学園
佐藤めぐみ アーチャー
橘さよ プリースト
吉祥 望 ナイト




