2回目のダンジョン
2回目のダンジョン
2回目の実習の前日
格闘場で
「皆 調子はどう?」
「うん、この前よりも動けると思う」
「それじゃあ、明日もがんばろう!」
「おお!」
俺はこの前買った装備品を試したくて 今回のダンジョンで使う事に
「あれ? 高谷君のその装備って管理室の物じゃないよね」
「うん、今まで貯めていたお年玉を使って買っちゃったんだよ」
「そっか、いいな~」
「そのうちダンジョンの魔石や素材が売れるようになったら自分で買えるじゃない」
「そうよね」
「うん、俺なんかはアサシン以外他のジョブの適正がないから、先行投資のつもりで買っちゃったんだ」
「そっか、じゃあ がんばって強くならいとね」
「そうだね」
「どうしょうかな、私も買っちゃおうかな~」
「そうだよね、先行投資だよね」
「うん」
「ねえ、高谷君、今度一緒に 行ってくれないかな?」
「いいけど、買っちゃっても良いの?」
「うん」
「そうか、わかった」
「ねえ、今度の土曜学校が終わってから、皆で行くのは?」
「ちょっと待ってね」
俺はこの事をさゆりさんとゆうにレインで報告し、土曜は
大谷さん達と一緒にビックダンジョンに行くことになった。
実習日当日
今日は2回目という事と、1週間訓練したこともあって、この前よりスムーズにモンスターを倒す事ができた
「先週よりスムーズに倒せるようになったね」
「うん、でも もう少し命中率を上げたいし、連射ももっとスムーズできるようになりたいな」
「僕も、一発で2匹以上のゴブリンを倒せるようになりたい」
「私も」
「そうだね、でもここまでできるようになったら2階層に行っても大丈夫だと思うんだ、だから今度 ボアを倒したら 2階層に行くことも考えてみないか?」
「「うん」」「ああ」
今回もボアには遭遇しなかったが、ゴブリンは10匹、ラビットも15匹倒せた。
俺の提案に 後ろで見守ってるさゆりさんも頷いてくれた。
「練習すればするほど上達するから、来週も
闘技場で訓練して、2階層めざそうよ」
「「うん」」「ああ」
今日も先週と同じく、学校に戻って、成果品と実習報告書を提出すると、なんと先週提出した素材が戻ってきた。
実習報告書の真偽を確かめるための提出という事、学校の実習とは言え一応は探求者という事らしく、ゴブリンとラビットじゃあそれほどお金にはならないけど、素材が戻ってくるのはモチベーションが大幅にアップする。
皆で均等に分けたいけど、割り切れない分は、女子2人にあげる事にした
「えーっ いいよ だって 高谷君のおかげなんだから高谷君がもらいなよ」
「いや、いいよ、とりあえずお年玉で装備を揃えたから、これからもたくさん素材を狩り取っていくんだし、初回記念という事で、2人で持って帰りなよ」
「そう?じゃあありがとう」
俺は次の日曜 3人で中級ダンジョンに入って素材を狩りまくるから、どおってことない。
今回は学校で解散し、いつものように俺とさゆりさんは2人でゆうを待つ。
ゆうが
「月曜日、いよいよダンジョンデビューでーす」
「あのときの2人?」
「うん、それともう1人で4人パーティー」
「俺 ついて行こうか?」
「えーっ いいよ 学校でしょ」
「だから それくらい平気だって」
「でも~」
「大丈夫だ、私がついて行くよ」
「いいんですか?」
「2日連続ですよ」
「ああ、暇だし、ゆうの友達も見てみたいしな」
「すみません」
「ありがとうございます」
「そういえば、ゆうは 俺ほどランク落とさなくてもいいんじゃないか?」
「そっかな~」
「だって 俺Dクラスだから そこまで落とさなきゃいけないだろ」
「そっかー、そうだね」
3人で 近くの公園で、ゆうのデバクの練習
デバフを4回ほどかけた時
「どう?」
「レベル15か いいんじゃないか」
「うん、俺みたいにDクラスじゃないんだし、1年Aクラスの最高で16って言ってたからいいんじゃない?
それに パーティーの皆に見せないんだったらね」
「じゃあ これで入れるね」
明日、ダンジョンの前でさゆりさんと待ち合わせる約束をして公園でバイバイして、俺は家に帰った。
リビングで 陽が
「兄さん、今日のダンジョンは?」
今日の成果を教えて、返ってきた素材を全部陽にあげると
陽は滅茶苦茶喜んで
「先週もらった毛皮を、
学校に行って皆に見せたら
皆がすごいって言って 大変だったの」
「そんな物 学校に持って行って大丈夫なのか?」
「ほんとうはダメなんだけど」
「そうか、ほどほどにするんだぞ」
「うん」
それから、毎週実習で4人でダンジョンに入る、
レベルアップは順調。
Dクラスでは平均的かもしれないけど、確実に安定してモンスターを倒せるようなスキルアップだから、平均でも焦る必要はない。
A,B、Cクラスの様子がどうなっているのか、聞いてみたいので、3人にその話をすると、それとなく調べてみると言ってくれた。




