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20.デビューの次の日

デビューの次の日



次の日、教室に入ると、伊達君、大谷さん、楠さんが真っ先に俺の所にやってきて


「昨日、帰ったらお母さんが聞いてきて、すっごく喜んでくれたの」


「うちもね、弟がね、しつこくて大変だった」


「ほんとに、昨日はありがとう、これからもよろしくね」


「こちらこそ」


「高谷くんの処は?」


「妹が積極的に聞いて来て、今度同伴してほしいって」


「そうよね、うん わかる 弟も行きたがってたもの」


「ねえ、今日、反省会だよね」


「ああ」


「学校終わってから、どこでやる?」


「ああ、高谷君はどこが良いと思う?」


「う、うん、話し合いだけなら ファミレスでもいいと思うし、試したい事があるなら闘技場かな~」


「そうか、確かに」


皆初めてあので、なかなか決められないでいたので


「それじゃあ、今日は話し合いだけで、明日その続きやるって言うのは?」


「それがいいよ」


「そうだな」


「うん」


3人ともゴブリンとラビットを倒した事が自信になったのか すごい積極的になっている。


俺にとってはこの学校で初めてできた友達で、俺をパーティーに誘ってくれたとても良い人という判断、だからできる限りの事はしたい。


浮かれてはしまうのはまずいけど、積極的になるのは良い事だから、3人の様子を見ながら対応を考えようと思う。


一応、この事は 昨日ダンジョンから帰って ゆうと話した時、本当は目立ってばれたら困るのでおとなしくしているつもりだったけど、俺を誘ってくれた友達だから、うまくいってほしくって色々フォローしまくったら、すごく頼られてしまった話をしたら、ゆうもこれから学校の友達とパーティーを組んでダンジョンは入ったら、同様の事をすると思う。


皆初めてだけど、仲の良い友達だから、うまく導いてあげたいから同じようにフォローすると思うからそれくらいはいいんじゃない。 と言ってくれたので、自分の秘密がばれない程度にうまくやって行こうという事



この日のクラスでは、皆昨日のダンジョンの話で持ち切りだった。


ゴブリンに出会った、ラビットに出会った、ボアに遭遇した、モンスターに出くわさず2階層に進んだパーティーもいた。


それでも2階層に行ったパーティーは1つだけだったの、皆の注目の的になっていたが、


俺は、ボスモンスターに会わずに2階層?そんな事できたか?


初級の階層の記憶があまりなくて、


ゆうにレインで聞いてみると


「1階層のボスってなんだっけ?」


「あれ?1階層?あ~、たしか5階層まではそのままいけたような気がする」


「ああ、そうか、だからか」


「どうしたの?」


その話をすると


「ラッキーかもね、でもそれじゃあ経験積めないし、レベルも上がらないでしょ」


俺もそう思う。


学校が終わって、4人でファミレスに


「まず、昨日の反省をする前に、なんで皆今のジョブしたのか、言える範囲でいいから教えてほしいんだ、ちなみに僕は昨日も言ったように、中学のときから足が速くて、陸上部の連中よりも速かったんだ、だから探求高校に行ってアサシンになろうと思ってたんだ」


「そうなんだ、高谷君って滅茶苦茶足速かったもんね」


「まあね」


「私はね、お母さんと一緒に晩御飯のお手伝いしていたら指を切っちゃんたんだけど、指をぎゅーっと握っていたら治っちゃったの、それから他の人の傷も治せる事がわかって、

お母さんも皆からも探求高校に行ったらって言われて、

あるとき、試験勉強で疲れちゃっていつの間にか寝ちゃったんだけど、

真夜中に起きた時、頭が痛くって、こめかみに手をあてたら、

すっごく気持ちよくなって、今までの疲れがスーッと取れたって言うか、

前より気分がよくなってね、それで次の日お母さんにその事を言ったら、

試しにて言われてお母さんの肩に手をあてたら、肩こりがなくなってね、

それから回復もできる事がわかって、

絶対探求高校に行ってプリーストになろうって思ったの」


「そうなんだ」


「うん、だからもっとレベルを上げて、どんな怪我でも治せて、どんなに疲れても回復できるくらいのプリーストになりたいんだ」


「そうだね」


「私は、これと言って何もないんだけど、小学校、中学校ってソフトボールやってたんだけど、監督さんが、集中力と動体視力がすごく良いって言ってくれたから」


「うん、確かに、集中力があって、動体視力が良いってことは訓練すれば動いている的に弓をあてることができるからね」


「うん、私もそう思って アーチャーにしたの 」


「僕は この体格だからね 」


「そうだね、その体格を生かせれば、たいていのモンスターは盾で防げるよね」


「ああ」


「ねえ、高谷君から見て、私たちは何をすれば、もっと強くなれると思う?」


「えっ 俺の意見で良いの?」


「うん、だって昨日、高谷君が私たちに指示してくれて、その通りに動いたからゴブリンとラビットが倒せたんだよ」


「いやそんな事ないよ」


「ううん、だって皆 高谷君の言われたとおりにしか動けなかったんだから」


「そうよ」「ああ」


「そうか、じゃあ俺が思ったことを言うね、僕が思ったことだから違うと思ったら、別にそうしなくてもいいけどね」


「「うん」」「ああ」


「まず大谷さんは、自分でもわかっているみたいだけど、動いている的に当てる確率を上げること、そして連射できること。


楠さんは、少しでも早く、多くの傷を治したり、パーティー全員の回復をさせたりする事が一番大事な事だけど、それはプリーストのレベルが上がれば可能になると思うんだ、だから今は自分の身を守れるようになることが最優先かな。


伊達君は体力を付けて、盾で一気に相手をぶっとばせるようになることと大剣を素早く自由自在に振り回せるようになること


そのためには基礎体力をつけることと訓練。


技術の向上はそのまま戦いを有利にするし、レベルアップにもつながるからね」


「うん」「そうだよね」「そうだな」


「だから、これからは、できれば時間があれば練習と訓練かな、

ダンジョンは焦らず、ゴブリンとラビットそれとボアを簡単に倒せるようになるまでは2階層に行かないで、しばらく1階層で訓練した方が良いかもしれない」


「そうよね、簡単に倒せるようにならないと2階層に行っても何もできないかもしれないよね」


「うん」「ああ」


「じゃあ明日から皆で、闘技場で訓練だね」


「うん」「ああ」


皆、目標ができたことで、今までの不安が解消されたようで、今日はすんなりとバイバイする事ができた


当然だけど、今日の出来事は全てゆうとさゆりさんに報告。


ゆうは学校の皆とダンジョンに入る際の参考になると、


さゆりさんは現世界の状況を知るには良い情報との事で

引き続き、学校での出来事を報告することにした。




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