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高校デビュー2

高校デビュー2


次の日 朝8時30分 早めの到着。


いつも通学で使う駅から5つ目の駅、俺の元の世界では昔遊園地があった跡地、ここに初級ダンジョンがある。


皆が来る前にデバフをかけ始める。


3回目をかけ終わった頃 ゆらゆら半透明人間が現れる


「おはようございます」


「デバフ かけ終わったのか」


「はい 見てください」そう言ってステータスを開くと


「おお、レベル7か」


「はい 7回 掛けました」


「大丈夫か?」


「そうですね、やっぱり動きが遅くなるというか、体の力も結構なくなるというか、早く中に入って外したいです」


そうしているうちに皆がやってきた


「あの子たちです。初めてなので 昨日はかなり緊張してました」


「そうか、わかった、じゃあぴったり後ろについて行くから」


「はい よろしくお願いします」


そう言って俺の横に立って皆を見ている。


「おはよう」


「「「おはよう」」」


「初めてのダンジョンだね」


「うん」


「昨日ね 家に帰ったらお母さんが興奮しちゃって、大変だったの」


「うちも弟がいいな~いいな~ってずーっとうらやましがられて大変だった」


「俺の所も妹が、言ってきたよ」


「へ~ 高谷くんって妹がいるんだ」


「ああ」


「ふ~ん」 

やっぱり皆緊張している、伊達君なんて一言もしゃべらない


なかなか皆行こうとしない、ここで話してもしょうがないから


「じゃあ行こうか」


そう言って俺が先頭になって、皆がぞろぞろついてくる


入口の監視員に


「おはようございます、探求高校1年D組のパーティーです。よろしくお願いします」


そう言って探求者カードを見せると


「そうか 探求高校か 今日が初日か?」


「はい」


そう言って 判定装置(測定機)にカードを置いて

顔認証?のカメラみたいな装置の前に立つ


登録カードを見せたけど、測定もするんだな~ 


デバフかけて正解。


「ほお」 

そっか一般人に比べると、初心者でもレベル7ってのは探求高校生だからって思うんだろうな、


やっぱり俺レベル7に見えるんだ、一安心。


監視員さんがやさしく声をかけて


「まあ初日なんだから 無理しないで 頑張れ」


「「「「はい、行ってきます」」」」


いよいよダンジョンの中、俺が先導して中に入る。


薄暗いトンネルを抜けると、広―い草原が、遠くの方に林が見える。


今日は平日で、初級ダンジョンの1階層という事もあって


俺達Dクラスの生徒しかいなかった


「うわ~ 広―い ピクニックに来た気分」


先生が先に入って待っていたらしく、全部のパーティーにジョブの初期設定の方法や、注意事項や配布物を渡し指示をだしている。


俺は、もしもの時、俺やさゆりさんの事がばれないよう、なるべく他の生徒から離れたくて、先生からもらったマップを見ながら


「注意しながらあの林のあたりまで行ってみようか」


「「「うん」」」


昨日決めたように、俺が一番前、その次に伊達君がいて、大谷さん、楠さんの順で歩く。


一番後ろにゆらゆら半透明のさゆりさん、皆には見えないけど。


しばらく歩いていると、前方300m先の右斜め45度のあたりの高めの草が生い茂ったところが揺れている、俺にはピンクのポイントが5つ見える、おそらくゴブリンだ。


「皆、あそこに ゴブリンがいるみたいなんだ」


「えっ もう?」


「ああ」


「どうしよう」皆一機に不安になったようなので


「大丈夫、ガイドブックに書いてあるとおりにすれば大丈夫、矢でも剣でも簡単に倒せるから、じゃあ戦闘態勢に入るよ」


「「うん」」「ああ」


「何匹いるか見てくるから、伊達君は盾を、 大谷さんは弓の準備、楠さんもナイフを構えて、 じゃあ行ってくるね」


「「「うん」」」


まあ 何があってもさゆりさんがいるから安心なんだけど、できればこの3人だけでゴブリンを倒してほしい。


こっそりバフを掛け、一気にゴブリンの前に


背の高い草に隠れていたゴブリンがびっくりして俺を見上げた時、先頭の1匹の頭に鉈を振り落とすと、簡単に頭が割れた、あっけないけど、こんなものだよね。


のこりは、4匹、 一瞬驚いて固まっていたけど、


そのまま4匹ともやるのは簡単だけど、目的はあの3人に倒してもらいたい。


だから俺はそのまま皆の所に戻る。


ゴブリン達は俺を追いかけてくるのを、3人が待ち構えるんだけど緊張していて何もできないでいる。


「伊達君は盾、大谷さん弓を構えて、楠さんはナイフを構えながらヒールの準備」


そう言って3人に指示を出す、


「伊達君は盾でゴブリンをぶっ飛ばす、大谷さんはいけそうならゴブリンに矢を射る!」


「おお」「はい」


「大谷さん 今!」ここまでくれば当たるだろう


弓を射ると、先頭のゴブリンの胸にあたりゴブリンがその場で倒れる、後ろのゴブリン3匹は気にせず 

こっちに向かって走ってくるので「伊達君 盾!」


突進してくるゴブリンに盾を構え、


「ぶつかった瞬間に押し倒すんだ!」


「おお」


前の3匹ゴブリンを盾で押し倒している間に、1匹の首めがけて鉈を振るう、簡単に首が飛ぶ、

伊達君がなんとか1匹を押し倒したので、残り1匹に


「残り1匹、伊達君、剣!」


伊達君、頭の中は真っ白なんだろうな、言われるまま


ゴブリンの胸のあたりを剣で刺す。


「大谷さん、、倒れたゴブリンにとどめの矢を! 楠さんナイフを持ってこっち」


大谷さんが伊達君が盾で倒したゴブリンの胸に向かってもう矢を放つ。


「楠さん、こっち」


矢がささったゴブリンがまだ消えていないので


楠さんを倒れているゴブリンの所まで走って来てもらい


「念のため 喉にナイフを刺して」


「う・う・うん」


恐る恐るナイフを刺すと黒い霧(灰)になって消えた


ようやく 終了。


皆、ハアハア ゼイゼイ言いながらその場に座り込んでいる、体力疲れというより緊張の疲れといった感じ


「やったね、初めてなのにゴブリン倒せたね」


「「うん」」 「ああ」


半透明のさゆりさんを見ると、俺に向かってコクっと頷いてくれた。


俺はにっこり、頷いていると


「高谷君ありがとう、高谷君のおかげでゴブリンやっつけれたよ」


「いや、皆の連携がうまくいったからだよ」


「ううん、高谷君が指示してくれたからできたんだよ」


「ああ そうだよ 高谷君のおかげだよ」


「うん、それにしても 高谷君すっごく速かったよ」


「ああ、昔から足だけは速かったからね、だからアサシンを希望したんだ」


「そうなんだ」


あの緊張した状況だから、俺の速さが尋常じゃないのはわからないだろうから、そういうことでごまかした。


皆が落ち着くまで、ここで休憩することにした。


落ち着いてきたので、


「ガイドブックに書いてある通りだったね、魔石を拾って持って行こうよ 」


「「うん」」「ああ」


そう言って皆でゴブリンが消えた灰になった所に落ちている魔石を持って集まった。


一応皆探求高校生、普通ならナイフで刺すとか怖がってできないだとうけど、ちゃんとナイフで刺したり弓を射ることができた、よかった。


「皆 大丈夫?」


「「「うん」」」


「じゃあ、最初の予定どおりあの林の前まで行ってみようか」


「「うん」」「ああ」


「また モンスターが現れるかもしれないから、さっきと同じ隊形でゆっくりね」


「「うん」」「ああ」




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