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高校でもやっぱり

高校でもやっぱり



月曜日、オリエンテーションも終わり、授業が始まる。


最初の1週間、俺は現実世界とのギャップとゆうの事でいっぱいいっぱいで友達作りも何もしなかった。


オリエンテーションはクラス単位で行われる事もあるけれど、基本、学校の設備の説明、ダンジョン関係の説明、探求者の説明、など全クラスに共通した内容は大講堂や闘技場などで行われ、ほとんど教室外なのでクラスでの座席なんかはあまり関係なく、特に俺はオリエンテーションが終わって速攻で家に帰っていたから、積極的に友達作りをしなかった事もあり・・・・・・現在、ぼっち状態。



つまり、朝、教室に入ってとりあえず挨拶して、席の周りの生徒にも挨拶し、オリエンテーションが終わるとすぐに帰って、ゆうとの話し合い。それだけで精一杯だった。


クラスの皆の顔をまともに見るのも、どんな奴がいるのかをじっくり見るのも そういう意味では今日が初めて


教室に入る時、いつものように「おはよう」と言って席に座ってあたりを見回すとところどころにグループができていた。


俺はとりあえず隣の席に挨拶をして朝のHRを待つ


先生が

「先週でオリエンテーションも終わったので、これから本格的に探求者活動の準備に入るから、そのつもりで」


この高校は探求者に特化した高校だから、他の高校に比べダンジョン関係の講義、実習は多いけれど、普通の授業もある。全員が探求大学に進学するか探求者になるわけではなく、普通の大学に進学したり、探求者協会の一般事務職に就職したり、一般企業に就職する者もいるから、最低限だけど普通の高校と同じ授業もある。


但し、科目は少なく、例えば社会は3年間で2科目だけとか、理科も2科目だけといった感じ。


途中から普通の高校に転校する者もいるらしいから。




さすが探求高校、最初の授業からさっそく実習


いかにも現役探求者という感じの教師


「来週からさっそくダンジョンに入ってもらうが、その前に4名から6名でパーティーを組んでもらう」


それからパーティーの構成例、組み方などオリエンテーションの時より詳しい説明があり


「初めてだから、ジョブを決めていない者は、仮でも良いからジョブを決めておいてくれ。レベルが上がっていくうちに、別のジョブの方が向いているという者もでてくるが、それはその時にジョブチェンジすればよい。パーティーもダンジョンに入るようになってから、何度も組みなおしても良い。そのつもりで」


それを聞いてから、皆は闘技場の隣の装備品管理室でそれぞれ好きな武具を選んで、

オリエンテーションの時に教えてもらったジョブの特性に合わせて動いてみる。


自分の特性がどのジョブに向いているか、何になりたいかでとりあえず、試してみてしっくりいくようだったら、そのジョブで仮登録するという事だ。


俺は、幸いな事に現実世界でも身長は167cmしかないし、体格もどちらかというと細目だ。そのままアサシンで通せるから、ジョブを試すふりをしながら適当に動いて他の生徒の様子を見る。


もしこの現実世界の俺が身長180cm以上あってごっつい体格だったら「ジョブチェンジは後からでもできるからとりあえずナイト(タンク寄り)が向いていそうだから、考え直せ」とか言われてたかも。


とりあえず4-6人のパーティーを組まなければならない。


今朝教室に入ると、既にグループができていて、闘技場でもそのまま固まっているから、そいつらはおそらく同じパーティーを組むだろう、1人で余ったらどうしよう・・・・・・。まだグループができていない生徒を探そうとキョロキョロしていると、後ろから声をかけてきた女子がいた。


「高谷君だよね」 驚いて振り返るとおとなしそうな女子が2人


「高谷君だよね、ジョブはアサシン?」


「うん、なんでわかるの?」


「なんとなく動きがそれっぽかったから」


「はじめまして。楠 時雨です」


「大谷 道子です」


「はじめまして。高谷克己です」


「あのね、私たち プリーストとアーチャーなの だから 攻撃系の人が2人いればいいなって思って、あそこの彼がナイト希望だからね、それじゃあ斥候が得意な攻撃系のジョブの人がいると面白いパーティーができるかなーって探していたの」


「そうなんだ、でも俺レベル3なんだけど」


「いいよ、だって同じDクラスなんだし、ダンジョンに入れば上がっていくんでしょ?」


「俺なんかに声をかけてくれてありがとう、よろしくお願いします」


こうして学校では4人パーティーが決まった。


いや~助かった、どうやってパーティーを組むか、誰に声を掛けれればいいのかなんて考えてたし、既にグループでかたまっていた結構やばそうな連中とか、陽キャ?みたいな連中にはあまり関わりたくないし、雰囲気がよさそうな人達と組めたことは本当に良かった。


やっぱり、ダンジョンに入る際の鑑定をどうするかが問題だけど、


とりあえず今日は4人でそれぞれ自己紹介して、学校が終わってから相談しない?って誘われたけど、今日はゆうとさゆりさんと3人でレベルの隠蔽について話し合うので、

ごめん今日は用事があって、明日からなら大丈夫だからと言って、明日にしてもらった。





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