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楽園変生 第一部 ──不死の随伴者──  作者: 紅葉 昂
第一部【不死の随伴者】
16/52

第014話

「では会計を済ませますので、一旦別れましょうか」


 突如開催されたファッションショーが終わり、やがてギャラリーが落ち着いた所でクーラは乃愛に提案する。


「必ず返すから金額は控えておいてね」


「いいえ、御気になさらないで下さい。この七年、貴方様に再び御仕えする事が夢でした。これが貴方様の御役に立つ事であったのなら、それこそ何物にも代え難い褒美なのですから」


 砕けた口調とは程遠く、そして従者かくあるべきの言葉に乃愛は心の底で苦笑いを浮かべる。

 跪く事はせずとも、誰がどう見ても主従の関係。呼び方を改めさせたのは、一般の家庭で暮らしたが故に乃愛は今の自身に相応の扱いをクーラに求めたのだ。が、どうにもクーラには乃愛の願いは伝わり難いもののようだ。

 だがその苦笑いは多少のむず痒さはあるものの、悪い感じはしなかった。七年も不在であった自分自身に尽くしてくれるクーラを不快に思う事がどうして出来ようか。


「ありがとう。でもこの世界の金銭価値も調べないといけないから、ちゃんと控えておく事」


「仰せのままに」


 去り際に投げた言葉の返答を背で受け止めて、新調したばかりの装備で街を歩く。慣れない異世界の衣服、特に上半身の露出と下着を身に着けない胸元に違和感と羞恥心を覚えるが、そういう服を着ている者達も多いこの街の中ではそれ程でもなかった。

 とはいえ、やはり気になるのは気になるらしく、そういう露出の多い服を着ている女性を探してキョロキョロと乃愛の視線は泳いでいた。

 その視線の先々で、自身に視線が集まっているのがわかる。


 何故?


 その理由は乃愛にもすぐにわかった。中には鼻の下を伸ばした視線もあったが、その大半が不快な視線ではなく羨望の眼差しだったから。

 乃愛がクーラに連れられて今着ている服は、王城へ出張する程の者が作った神官服。注文した者は現在一人しかいない覇者級の冒険者の次に腕が立つと噂されていた聖戦級の冒険者。

 故に、並みの冒険者が装備出来る代物ではないのだ。見た目からして高級そうな代物でもあり、その羨望の眼差しは当然だった。


──……葵はどう思うだろう。


 この服装を珍しい物として見る者はいても、軽蔑や侮蔑といったよくない視線はない。故に気になるのは葵の感想だった。周囲の目が気になるのは当然として、乃愛にとって最も重要なのは葵の反応だから。

 他の者にいくらよい物とされようと、葵の気に入らない物であれば乃愛にとって価値を損ねてしまう物。特に彼女が特別という訳ではなく、それが乙女心というものだ。

 似合うと言ってくれるだろうか。それとも似合わないと言うのだろうか。それどころか一切の反応がない気もする。


「唐変木、か。まあ、あながち間違ってはないな」


 困ったように、懐かしむように楽し気な笑みが零れる。当然として似合うと言われたいだろうし、もしそれ以上の言葉が感想として葵の口から出て来るのなら嬉しい事だろう。しかしそれよりも乃愛は異世界の装いとなった自身の姿をいち早く見せたくて、足は自然と小走りになっていた。

 早く葵に逢いたい。出来る事なら初めての冒険を二人で行きたいと思っていた。が、ジェリーの調達は急務だからと葵の申し出に乃愛は頷いてしまった。


 けれどもし、葵が冒険に行く前であればその乃愛の希望も叶う。そういう淡い期待もあって、その足は止まらず葵の待っているかもしれない冒険者ギルドへ。

 ただでさえ聖堂では酷い目に遭い、時間も相当に掛かってしまったのだから、少しばかり気持ちが急いていてもおかしいという事はないだろう。


 そうして迷う事なく冒険者ギルドの前に乃愛が辿り着いた頃には、沈み掛けた太陽が空を茜色に染めていた。


──……そういえば、夕暮れ時の世界樹は綺麗だったな。


 七年振りの夕暮れによって脳裏に浮かんだ景色を、いつか葵と二人で眺めに行きたいなどと考えては、片手を胸の上に添えて僅かに乱れた呼吸を落ち着かせる。

 少し急ぎ過ぎただろうかと苦笑いを浮かべ、葵が待っているかもしれない酒場に入る前におかしな所がないか身なりを確認する。よし、と一声気合を入れる様に拳を握り締め、乃愛は西部劇御用達のスイングドアを片手で押して中へと入った。


 最初に入った時と違い、騒然とした酒場。アングラな雰囲気は葵のピザの注文からの無一文発言によって吹き飛んだとはいえ、その喧騒は思わず耳を塞ごうかと思った程で、乃愛は両手で耳を押さえようとした。


 その時だった。


「凄い格好になってるけど、アンタ今朝の新米冒険者の女だろ?」


 軽装の女が乃愛を見つけ、一目散に駆け寄って来た。


「え!? ああ、いや……葵と私はその──」


 葵の女という言葉を意識してしまい、余所見がちに言い淀む乃愛。しかし、その表情は遠くで声を上げた冒険者の言葉を耳にして急変する。


「あんなのどうやって戦えってんだよ! 俺に死ねってか!?」


 黒い鎧に包まれた大男。褐色の首筋は太く、短い髪が野性的に逆立ち、厳つい面持ち故に一瞬発言と顔が一致しなかった。だがその表情は青褪め、その如何にも歴戦と思える鎧も修理が必要な程にボロボロだった。


「逃げたって言ったのは悪かったよ。けど、聖戦級のアンタが何に怯えてんだよ」


 その前にいる男は傭兵級。武器も持たずに逃げ帰った大男に問い掛けるが、聖戦級の大男は片手で顔を覆い、ガチガチと歯を鳴らす。

 余程の化け物に遭遇したのだろう。相当に錯乱しているのが一目でわかった。


「…………なあ、葵がどうしたんだ?」


 その様子を見て、乃愛は視線を再び軽装の女に向ける。


 もしや、という予感。


 当然その予感は当たってなど欲しくはなく、悪い予感を振り払うように気軽に笑って見せる乃愛だったが、その眼は笑ってなどいなかった。

 まるで縋るように軽装の女を見上げ、その視線を真っ向から受け止めた軽装の女は首を横に振って視線を背ける。


「アイツが化け物と出くわした渓谷方面に薬草を取りに出かけたよ。……けど、もう随分経つのに戻って来てない」


 軽装の女が言い終わるより早く、乃愛は酒場の入口へと駆け出していた。


「ちょっと待ちな! アンタが行って何になるんだい!?」


 そんな制止の言葉が乃愛に届くハズがない。聞かず、振り返らず、止めようとして来た酒場の店員を躱し、振り払って、乃愛は酒場を飛び出した。


──……私は認めないぞ、葵ッ。まだ始まったばかりだろッ。


 この街を訪れた際に潜った門を、今度は一人で通過する。周囲を見渡し、未だ人目がある事に舌打ちをして、乃愛は道ではなく茂みへ飛び込んで視界が狭まる木々を目指して駆けて行く。

 丁度それは、葵と二人でこの世界に訪れた場所を目指す形になっていた。


『冒険者、ようこそ異世界へ。夜坂葵、君が描く君の物語を私に見せてくれ』


 彼女は認めない。

 今朝、二人は約束をした。元の世界で別世界を望んだ夜坂葵。その彼の描く物語を乃愛は見たかった。共に歩みたかった。


 叶うなら永遠に。


 ずっと、彼女はそれだけを願っていた。どんな未来だろうと、望んだ未来でなかろうと、乃愛はずっと葵の隣にいる事を願った。

 故に、認めてはならない。その夢が、幻に終わってはならないから。

 彼女は走る。先刻と同じく、ただ葵の傍に行きたいと願うが故に。










 乃愛が酒場に戻る数分前。

 ライヒの誘いを受けた葵達はトゥーレより北へずっと進み続け、幾度となくゴブリンの襲撃を受けた。


「受けよ! 我が槍の一撃をッ!」


 襲い来るゴブリンの頭を馬上から放たれる黄金の槍が穿つ。馬が駆け、逃走を始めたゴブリン達の前に回り込み、戸惑うその小さな体躯を先程と同じような掛け声と共に放つ槍の連撃によって塵と変える。


 聖戦級、現役の冒険者。葵は一度ギルドマスターと戦っているが、それは現役を去った聖戦級の密偵。速さも打ち込みも、元いた世界では見た事のない超人と呼べるものだったが、目の前のライヒはそれすらも凌ぐ圧倒さだった。


 最下級といえど、相手は魔族。曰く魔力を持った個体が少なく、スライムがいる人間の領土にも現れる厄介な存在ではあるが、冒険者がここまで強いなら人間達の国がゴブリンの脅威に晒されずに済んでいるのも納得出来る。

 聖戦級でライヒがどれ程の強さなのかはわからないが、少なくとも階級権限に従った事でその強さを傍で体験出来るのだから葵としても得難い経験だった。

 とはいえ、


「ねえ、先にいる仲間とはまだ合流出来ないの?」


 そろそろシルトやリーベの疲労が溜まっている。主にライヒが先陣切っているが、進むに連れてゴブリンの数も質も高くなっている為、神官であるリーベがいなければ聖戦級とはいえ危なかった事だろう。

 そしてあれから随分経つというのに一向に合流する事が出来ない事を不審に思ったのも当然。葵でなくとも、リーベもシルトも感じている事だった。そしてそれは発言したライヒでさえも、葵に言われずとも感じていた。


「そうだな。戦闘が多くて見失った、という訳でもないと思うが……。随分と奥地にまで足を運んでいるようだ」


「まあ後は逃げたか、だけどね」


「侮辱するなよ奴隷級。彼等は私と同じ聖戦級だ。ゴブリン如きに遅れを取る事はない」


 葵の呟きに鼻で笑うと、ライヒは槍に付着したゴブリンの血を払い落として馬を歩かせる。

 どうやらまだ進むようだ、と葵が首を横に振った時だった。

 咆哮。そして同時に飛び立つ鳥の群。魔物か何か、葵達の進行方向から向かって来る。それも量がおかしい。耳に聞こえて来る以前に、その無数の足音によって大地が揺れ、足元の小石が跳ねて転がった程。


「今度は一斉に、か。どうするシルト?」


「どうするもこうするも、とにかくリーベを護るぞ。神官を狙われちゃたまらねえ」


 数が数。生憎視界が狭く、迫って来ている者の正体がわからないが、十中八九ゴブリンの大群だろうとシルトと葵は背中合わせに身構え、リーベの左右に陣取った。


「いや、様子がおかしい。物影に隠れてやり過ごせ」


 しかしライヒは違った。ライヒの指示の下、全員木の影に隠れて気配を殺す。すると四足歩行の魔獣や、葵にも見覚えのある獣など、複数種に渡る魔獣や獣の大群が葵達に気付かず通り過ぎて行った。


「何かから逃げて来た?」


「そう考えるのが妥当だろう。神官、魔力残量は大丈夫か?」


 ライヒに問われ、リーベはまるで瞑想するかのように瞼を閉じ、両手に持った杖を前に突き出した。


「あと六割くらいでしょうか。帰りに同じ程度戦闘すると考えて、この先での戦闘は二度が限度だと思います」


 こなれた感じで答えるリーベ。神官の治癒は傷や致命傷をたちどころに修復出来る戦闘の生命線。神官で傭兵級ともなれば、何度も冒険している訳であり、魔力残量は問い掛けられる事が多いのだろう。


「よし、では私と奴隷級で先陣を切る! 行くぞ!」


 了承などする間もなくライヒは颯爽と駆けて行き、その後ろ姿を見ながらやれやれと、いかにも面倒臭そうに首を左右に伸ばしてから葵は小走りに彼の背中を追った。その際に、無茶をするなよとシルトが声を掛けたが、葵は振り返る事なく手を軽く振って見せて応答する。

 葵としても、わざわざリーベの機嫌を損ねるつもりはない。その為にもライヒと距離を空け過ぎる訳にはいかないのだが、葵の都合など知った事ではないライヒは馬を走らせ、最早全力で走った所で追い付く事は出来なさそうだった。


「他人の気も知らないで……」


 それはライヒか、それともリーベか、あるいは両方か。なんにせよライヒを見失う訳にもいかず、葵は夕暮れの山道を全速力で駆け抜ける。

 全力疾走の最中、思い出したのは乃愛の面影。記憶を失った彼にとって全力で走った事があるのは、異世界に訪れる前に乃愛を探していた時だけだったから。

 思えば不思議な話だがまだ一日も経っていない出来事。乃愛に頬を叩かれ、葵自身の過去の手掛かりを知り、そしていつの間にか異世界に辿り着いた。普通の人間なら発狂しててもおかしくない出来事だが“違う世界を望んでいた”葵にとって元の世界に何の未練もない。その未練に成り得る葵の過去を知る乃愛もまた、この異世界に共に来ているからだ。


──……また話を変えられるかもしれないけど、やっぱりちゃんと謝りたいな。


 記憶を失った自分を見守ってくれていた乃愛へ、心ない言葉で傷つけ、泣かせた事を。

 そしてきっと、大事なハズだった過去を忘れている事を。


「……咎崎は“僕自身には”興味ないんだろうけど」


 思った事が自然と口から溢れた葵だったが、ライヒの後ろ姿が見えた事でその言葉を飲み込んだ。

 ライヒも後ろから駆けて来る葵に気付いたのだろう、振り返った彼は唇の前で人差し指を立て、逆の手で葵に止まるように合図する。

 葵は足を止め、半ば滑り込むようにして止まるとライヒの横に並んだ。


「どうかしたの?」


「これは私の仲間の剣だ」


 言って、崖の手前に突き刺さった剣を指差した。漫画やアニメでよく見ていたが、実際にあんな物を振れる人間がいるのかと、葵はその身の丈程ある大きな剣に視線を向け、ゆっくりと歩き出した。


「で、これがここにあるって事はどういう事なのさ?」


「わからない。アイツに限って死ぬ事はないだろうが……。そもそも、何故こんな所に?」


 地面に突き立てられた大剣に触れる葵。引き抜こうにも思ったより深々と刺さった剣を引き抜く事は出来ず、仕方なく他を観察する。刀身には血が付着していて多少の刃毀れが見受けられ、しかし剣の周りに血が飛び散っている場所はない。


──……変だ。


 聖戦級は冒険者の中でも上位階級。覇者級というイレギュラーを除けば各々が武器を極めた最強の冒険者達だ。故にライヒはゴブリン程度では聖戦級が敗れる事はないと言っていた。

 確かにそれはそうだ。事実、ライヒの強さは凄まじく、葵が期待していた以上の戦闘力を見せつけた。ゲーム風に言えば現役の聖戦級である攻撃職の力を知りたかった葵としては同行した甲斐があったというもの。


 しかし実際はどうだ。彼の仲間の武器がここにあり、そしてその姿はない。それを見たライヒは「アイツに限って死ぬ事はない」と言った。

 ライヒの強さを見た葵も同じ意見だった。ライヒ程の戦闘力を見た後であるから、その仲間が例え素手であろうとゴブリン相手に逃げる事も出来ないとは考えにくい。

 しかし、問題はそこではない。


 この場に、戦った形跡がまったく存在しないのだ。


 ライヒも何故こんな所に剣がと違和感を覚えていたが、葵は剣が刺さっている事よりも一切の痕跡がない事に違和感を覚えた。

 何故そんな事が気になったのか。それは心理的な問題だ。ここに武器が刺さっている以上、この場所から持ち主と剣は別たれた事になる。

 無論、もしここに刺さっているのが普通の剣であったなら、遠くで弾き飛ばされた剣が都合よく見晴らしのいいこの場所に、都合よく真っ直ぐ突き刺さるように落ちたとすれば話は別だが。しかしこの巨大な大剣が遠くから、というのは些か無理がある。

 故に持ち主がここに刺した、というのが一番有力だ。


 では一体何の為に?


 考えられるのは目印であったり、急がなければいけない事態に陥り、だ。しかし別行動をしているライヒに対しての目印に、わざわざ敵地の真ん中で自らの武器を置き去りにするなど愚かにも程がある。


 急がなければならない事態に陥った場合、確かに大剣を担いでいると速度は出ない。その場合はその判断も悪くはないのかもしれないが、わざわざ刺している意味がわからない。目印であるならば、目立たせる為にも地面に突き刺す必要があるが、急がねばならない状況でわざわざ振り被って力の限り地面に突き刺す意味はない。


“最も危険なのは人間に近い形をした魔族”


 思考している内に葵の脳裏に過ぎるは例外の存在。それは先程、これが普通の剣であったならという仮定を無視出来るかもしれない。武器を捨ててでも早く逃げなければならない程の存在かもしれない。

 崖に近付き、左右を確認する葵。そこは水が干上がった渓谷のようだった。


「奴隷級、足を踏み外すなよ。その下には雑魚共が集まっている。……あの数だ、助けてやれても無傷という訳にはいかん」


 崖へ足を運んだ葵に背後から声を掛けるライヒ。葵の眼下、飛び降りるには高い渓谷の底にはここに来るまでに出会った凡そ八倍の数のゴブリン達がこちらを見上げていた。


 それはまるで雛鳥が餌を待っているかのように。


 ゴブリンは魔族。魔獣よりもいくらか知能のある存在。葵はそう聞いている。それはつまり魔獣よりも人間に近いという事に成り得るのだろうか。ふとそんな事を葵は考えて、ならば魔王は更に優れた知能を持っているのかもしれないと考えると同時に振り返り、


──……ッ!?


 その視線の先、ライヒの背後に立っている人影に葵は心臓の鼓動が跳ね上がるのを感じた。


 人影といっても人間でない事は明白だった。下半身の生殖器を隠す為に腰に巻かれたボロ布と赤銅色の肌。シルトよりも一回り大きい体躯に備わった筋肉は今までのどの個体よりも発達し、何より特徴的な尖った鼻と耳、顎の付け根近くまで裂けた口から覗く尖った歯。


 黒い頭髪を生やしているが、それは人間ではなくゴブリンだった。


「後ろだライヒ──」


挿絵(By みてみん)


「グゥオオオオォオオーーーッ!!」


 天を仰ぐようにして咆哮する巨体のゴブリン。葵の叫びを掻き消す雄叫びは木々を揺らし、鼓膜を潰されかねない音量に二人は両手で耳を塞ぐ。

 その強烈な迫力を傍にした葵とライヒは、勢いよく振り上げられたゴブリンの剛腕が振り下ろされ、足場を砕かれるのをただ見ているしか出来なかった。

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