痛-1 嘘吐きは〇を抜かれる
はい、虐殺その1。はーじまーるよー
・・・・・・説明にもあったが、グロ表現があるからね?覚悟はいいかい?
では、どうぞ
・・・何も見えない。目隠しで目は覆われ、手や足には枷が付けられている感覚がする。そして、腹部には未だに槍で貫かれた痛みが残る。
「・・・痛い・・・痛いよ・・・・・・」
小さな声だが、その音は少しだけ響いて聞こえた
腕を動かしても、足を動かしても、ただ鎖がガチャガチャと音を鳴らすだけで何も出来ない
「・・・逃げようとでもしてるのか?化物」
近くから、クラヴさんの声が聞こえてきた
「・・・離してください。僕は何もやってなんか・・・・・・」
「おやおや、どうやら腹を突き刺すだけじゃ物足りないようだな?」
「な・・・話を聞いてください!!」
「化物の話なんて聞いてられるか」
「・・・っ!!」
駄目だ。全く話を聞いてくれない・・・
「お、おい。少しは話を聞いてやればいいんじゃ・・・」
「お前は黙って道具をよこせ」
「・・・・・・・・・分かった」
・・・?近くにほかの人がいる、のか?
話しかけようと思った矢先に、がちゃんがちゃんと音が鳴り、その音に萎縮して口を閉じてしまった
「さーて、"嘘つきは舌を抜かれる"っていう話があるんだが、知ってるか?」
「・・・・・・?」
・・・確か、嘘つきは死んだら地獄で舌を抜かれる・・・みたいな話を母さんから聞いたことがある
まさか・・・・・・・・・!!
「さぁ、口を開けな・・・」
クラヴが僕の口を無理やり手でこじ開け、中に金属の道具を突っ込まれ舌を掴まれる
「ア・・・・・・アア・・・・・・!!」
恐怖で息が荒くなる。心臓もバクバクと鼓動を早める
必死にもがいても、手足は動かず、口は閉じることすらできない
徐々に舌は外側へと引っ張られていき、痛みがより強まる。
・・・・・・そして、遂には舌が千切れる
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!」
口の中は血がとめどなく溢れる。幸いにも味覚を感じる部分がなくなったから、血の味はしない。だが、血は滝のように喉に流れ、思わず吐き出す
「ゲホッ!!ゲホッ・・・!!・・・・・・・・・ウウ・・・!!」
顔を下向きにし、血が喉に流れないようにはしたが、それでも血はどんどん流れ出す
「ほう、普通なら気絶するだろうに。よっぽど頑丈なんだ・・・なっ!!」
追い打ちをかけるように、首を何かで貫かれた。新しい傷跡から血が吹き出し、もはや言葉をうまく出すことすらできない
「ア・・・・・・ア"ア・・・」
・・・そして、ものの数秒もしないうちに僕は気絶した
これが夢なら、どれだけ喜べるだろうか・・・・・・、これがただの悪夢で、僕はただうなされていただけだと知れたなら、どれほど嬉しいだろうか
けれど、これは紛れもない現実。夢じゃないから覚めることもなく、景色が一転することもない
・・・そしてまた、次の拷問が始まる
これで終わり・・・・・・
なわけがなかった。これでもほんの1部でごじゃる