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一蓮托生

「こっちには質問させないってことかよ」

「ええ。そのようね。でも、ゲームスタートって言われても、そもそもなんのゲームをするのかしら?」渡辺の疑問も最もだ。ゲームの内容は一切聞かされていない。

「ゲームの内容は自分たちで探せってことかもしれませんね」

「花月君、どういうことかしら?」

「お前、あんまり適当なこと言うなよ?俺はさっさとこんな所から出たいんだよ!」

「落ち着けよ、東田。つまり、ゲームの内容を探し出す所からゲームは始まってるかもしれないってことだ」

「じゃあ、なんなんだよゲームの内容って?」

「俺が知るわけないだろ。それを今からみんなで探すんだ」

「そうね。花月君の言う通りだわ。ここからは協力しなければならないの。私たちは運命共同体よ。みんなで協力して一刻も早くここから出ましょう」渡辺の一言でそこにいる全員がゲームの内容を探し始めた。

俺が一つ一つの扉を確認していると、兵藤静香が話しかけてきた。

「花月さん、頭がいいんですね。東田さんにも臆せずに立ち向かってましたし、頼りになる方なのだと思いました」

「ああ、ありがとうございます。俺も必死でして、ついあんな事を…」

「いえいえ、素晴らしい推理でしたよ。あと、タメ口でいいですよ。そんなに年も変わりなさそうですし。今、何年生なんですか?」

「じゃあ、わかりました。あ、じゃなくて、うん。俺は三年生だよ。兵藤さんもタメ口でいいですよ」

「私は四年生だよ。よろしくね。静香でいいよ」

「あ、うん。じゃあ、静香さん、で」

「じゃあ、私も京介君と呼ばせてもらうね。ところで、何をしているの?」

「扉を調べてるんだ。この扉、鍵穴はあるのに鍵なんて渡されていないし、俺は少なくとも鍵なんて閉めた覚えはない。にもかかわらず、開かないんだ」俺は扉のノブをいじりながら言う。

「向こう側から閉められたんじゃないの?」

「そんなホラーな事言わないでくれ。扉の向こう側の部屋には俺たちの誰かが一人づついたけど、それ以外はいなかった。つまり、向こう側から扉を閉める人なんていないはずだろう?」

「確かにそうかも。じゃあ、自動で閉まるのかな?」

「多分、そうだと思う」

「京介君はゲームの内容をどう考えてるの?」

「全くわからない。まだ、何の情報もないから」

「そうだよね。何が起こるんだろう…?」静香は不安を露わにしている。

「大丈夫ですよ。あの、静香さんはここに来る直前の記憶ってある?何処にいたとか…」

「私はスーパーで買い物をしていたの。その帰りに河原を歩いていたら、突然なにかを嗅がされた気がして…気が付いたらあの部屋にいたの。でも、河原を歩いている時に何かを見た気がするんだけどそれは思い出せないのんだよね」

「俺もだよ。俺も大学からの帰りで、公園の近くを歩いていた時に何か見た気がするんだけど思い出せなくて」

「偶然だね。そんなこともあるんだ」

「本当に偶然なのかな……」

すると、そこに東田がやってきた。

「おい、静香ちょっと来てくれ」

「ごめん、京介君、また後でね」静香は焦るように東田について行った。

「知り合いだったのか…?」俺は疑問を持ちつつ調査を続けた。

すると、茶畑が大きな声で言った。

「これなんすか!?」

その声で全員が茶畑のいるところへ集まった。

「おい、茶髪どうした?」東田が確かめる。

「ここに何か落ちてるんすよ。でも、届かなくて」

茶畑が指す棚と棚の間には何かが落ちているのが見えるが、それを特定するのは難しかった。




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