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桃の花の香りと

作者: 村見 智樹

村見智樹です。

この作品は非常に読みにくい作品となっています。

だけども、それでも読みたい人はこのままページをスクロールしてください。


読んでくれるとうれしいなぁ。

春が来てようやく気温も暖かくなってきた。この季節になると新しい生活が様々なところで始まる。私もその新しい生活を始める一人だ。もともといた故郷から上京し東京に来た。東京はとても便利で、私の故郷のように不便なものなんて一切感じない。だからこそなのか少しずつだが歯がゆい気持ちが。私の心の中で生まれ始めていたのだ。

私も大学生で電車に乗り大学へ行くが、その間にも時は流れ何かが生まれ何かが終わっていくのだろう。

大学に着き校舎内に入ると満開になって咲いている桜の香りが辺り一面に漂っている。桜の花吹雪もあり一層、春という感じをかき立てている。

「おい、今日はちゃんと講義を受けるんだよな?」

「もちろんですとも」

最近アルバイトなどで忙しく講義をあまり受けていなかった。だからこそなのか友人にこんなことを聞かれてしまったのだ。私はサークル活動にも所属しておらずこの友人はアルバイト先で知り合ったのだ。

「最近、教授の機嫌が悪いんだ。ちゃんといかないと単位落とすぞ」

「わかってるさ。今日は行くよ」

そして私はその友人と講義を受け、少し講義内でしゃべっていた時にある話題が出たのだ。

「そういえばお前の実家ってどこだっけ」

「山梨だよ」

「あぁ、富士山県か」

「それがどうしたのか?」

「いやさ、俺田舎の事なんて考えたことなかったからさ、田舎に住んでいた時に印象に残ったことってあるの?」

「印象に残っていることか・・・・」

印象に残っていること。今思い出してみるとあまりないな。

「そんなに無いな、印象に残ったことは」

「そんなもんなのか?」

「そんなもんだよ」

そしてその会話のあと、私たちは別れ私は自宅へと帰った。

自宅の居間でくつろいでいるとインターホンが鳴った。玄関に行きドアを開けるとそこには宅配便の人の姿があった。

荷物を受け取り送り手のところを見てみると、送り手は私の実家だったのだ。

「なんだろうか」

荷物を開け中身を取り出していく。中身は祖父母が趣味で育てている野菜や消耗品ばかりだった。そしてそこのほうに一つの小さな封筒を見つけたのだ。

「お金かな?」

少し下心を出してみたがそんな下心はすぐに無くなった。その封筒の中身は手紙と写真だった。

写真には実家の庭に咲いている桃の木の写真が入っていた。

「懐かしいなぁ」

そして同封されていた手紙にはこんなことが書かれていたのだ。

『東京の都会で暮らしているあなたへ。

 あなたがこの町を出て行ってもう二か月が過ぎようとしています。あなたは元気で暮らしているでしょうか。

 最近家ではあなたの妹がクラスのテストで一番になったという話で持ち切りです。あなたも東京でのいい話を実家に帰った時に話してくれれば幸いです。

 話ことといったら今のところこれぐらいでしょう。あなたが元気でいればそれでいいんです。今はそれでいいんです。

 この手紙にあなたが小さい時よく遊んでいた桃の木の写真を同封しておきます。夏ごろになったら帰ってきてください。あなたの好きな桃が食べごろですから。それぐらいになったらいい報告ができるといいですね。お父さんもあなたの事を少しは心配しています。

 とりあえず元気で暮らしていてくださいね。それではまた夏にあいましょう

                            山梨に住むあなたの母より』

桃の木か。そういえば小さい時は桃の木でよく遊んだものだ。あの時一緒に遊んでいた友達は今どこにいるのだろうか。そう考えると少し感傷的になってしまう。

「まぁ、夏に一度帰ってみるか」

桜が満開のこの東京で私は心をはせたのだ。私の故郷の山梨に。

あの懐かしい香りをかぎたくなったのだ。あの懐かしい桃の香りを。


読んでくださってありがとうございました。


もしよかったら、コメントなんか残してくれるとうれしいです。


後、私ブログをやっているんですが思うようにアクセスが増えないんですよ。


なのでそっちのほうにもアクセスしてくださるとありがたいです。

下にURL張っておきますね


それでは、また会いましょう!


http://ameblo.jp/muramitomoki

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