母の愛情日記
『今日、私の最愛の息子の蒼尾が目を覚ました。私は心から嬉しさを感じた。
そして、私は決めた。大切な一人息子である蒼尾、蒼尾は私の生涯最高の宝である
それは誰がなんと言おうと決定事項だ、私は蒼尾を全身全霊を込めて愛する事にする。
例え、それが周りの者の様々な目で見られるとしてもだ。私は八雲 藍。八雲 紫様の
誇りある式神である。それの誇りと、私自身の命にかけて蒼尾は私が守りぬく
そして、これは蒼尾の成長日記にする事にしよう。これからどんな成長をしてくれるのか
とても心が躍る、さて蒼尾と一緒に寝てこよう。あの子はまだ子供だからな』
『蒼尾は可愛らしすぎる!!あの瞳!あの顔!あの小さくて愛くるしい尻尾!!
はぁぁあ~・・・ここまで心臓が脈打つのは何時ぶりなのだろうか・・・
私を求めるようにまだ若干覚束無い足取りで、私に駆け寄ってくる姿など、見ただけで
鼻から愛情が噴出してしまいそうだった・・・もう・・・そして蒼尾が私の事を・・・
お母さん~♪
などと呼んでくれた時など・・・もう私の頭は喜びの絶頂だ!!そして食事を何時も
私が箸で口に持って行ってやるのだが・・・この時の可愛さが異常なのだ・・・
もう何度愛情が溢れ出しそうになった事か・・・だがこれだけではないのだ!!
蒼尾は何時も私とお風呂に入りたがるのだ・・・その時など・・きゃぁぁああああ!!
もうなんなんなのだ!!!??ここは天国なのか!!!??ヘブンなのか!!?
楽園なのか!!!!???私の胸に体を預けて湯船に浸かる蒼尾・・・』
・・・ここでこの日付の日記は血によって途切れている。おそらく藍が文中で書いている
愛情であろう・・・うんそうしておこう
・・・同じような藍によっての蒼尾の事が延々と書かれている
『それにしても、最近の蒼尾の肉体の成長は凄い物だ。少し前まであんな可愛かった蒼尾は
今では凛々しく立派な姿へと変貌している。しかも・・・母親である私がこんな事を
書いていいのか激しく疑問を抱いてしまうが、私の夫に似ている点も多く、私の好みを
ど真ん中を捉えているのだ。・・・だがそこまで思うことはないか♪蒼尾が私の宝である事に
変わりはないのだ。私を蒼尾を愛している、母としてそして・・・』
『ううう~・・・最近蒼尾が冷たくなってきたのだ・・・一緒にお風呂に入ってくれないし
今までは私と一緒に眠るのが当たり前だったのに、一緒ではなく別々に寝るようになって
しまったのだ・・・後ろから抱きついて胸を押し付けると、呆れたように私を剥がして
修行に入ってしまうし・・・そうか!蒼尾は照れているのか!?そうだ、そうに違いない!
ふふふ、解った蒼尾。ならば・・・私は私なりのやり方でお前を愛し尽くすぞ・・・』
『最近、母さんのスキンシップが若干ではあるが沈静化してきている。これは俺の事を
思って控えめにしてくれているという事なのか?ならいいのだが・・・それにしても
母さんは何故胸を押し付けてくるのだ?また紫様から授業を受ける必要か?
うむ、だから紫様の外の世界の知識を織り交ぜた、ゆかりんのパーフェクト常識教室は
とても役に立つ。流石紫様だ!この教室の名前もなにか意味があるに違いない。
未だ解らないが何時か、理解出来る日が来るといいと思っている』
八雲 蒼尾の日記より抜粋




