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コンタクト洗浄液

 近所の小さな薬屋さん。ただの変な薬屋さん。ちょっと前まで思ってた。そんなトコだと思ってた。


 近所の小さな薬屋さん。今日は、記念すべき? 初出勤!!


〈ようこそ! うふふんジャポンへ!〉


『……って、うふふんジャポンのネーミングが既にヤバイ。僕の仕事……』


 店主に店の裏に案内されて、EVに乗っかった。EVが動くこと十数分。『どこまで行くんだ?』と思っていると、着いた所は、怪しい薬品工場。店主は、僕に言う。


「明日からここが、君の仕事場だ」


 全く理解はしていなかった。けれども言い渡された僕の仕事。


【薬品の特殊効果の発案と、詐欺にならない程度の、注意書き場所の提案】


 そして今日僕は、今日の開発商品《コンタクトレンズの洗浄液》の特殊効果を考えて、そこにいる黒い全身タイツの研究員に伝える仕事が、始まった。


『コンタクト洗浄液の特殊効果……。コンタクトレンズを洗う商品。しかし、コンタクトレンズを百パーセント洗浄し、新品同然にする事は不可能だ。という事は……』


【コンタクトレンズが甦る。買ったばかりの新鮮な装着感覚へ! レンズに付いた雑菌を百パーセント洗浄するから、眼病予防にもうってつけ! 《一つ目小僧も大喜び》誕生!】


『……って、ヤバイ事してない? バレたら死刑じゃないの?』


 とは思いつつ、原材料名の後に【但し、薬剤を必要以上使用しないでください。確実にレンズが溶けて無くなります】と明記させる。


 そして今日の仕事が終わった。頭を絞って考えた商品なのに、かなり後味が悪い。


 十数分EVに乗って、薬屋に戻ると、店主が僕の肩にポンと手を置いた。


「明日は、また商品観察に来るがよい。明日は、〈裏日本うふふんジャポン〉について教えてやろう」


 時代錯誤の口調でそう言うと、「今日も冷やかしありがとうございました〜!」と、店を追い出された。


『僕……。いつ、捕まるんだろう……』


 頭の中には、罪の意識が渦巻いていた。





書いてる内容は、大差無いですが、以外と難しく感じるんですねぇ。

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