表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/58

27 恐怖の大王

少年像

「わはははははははは!

 吾輩わがはいは滅びの大王、この世に終焉しゅうえんを告げる者にゃり。」



 すっごく可愛らしい声で喋りだした。



アルコル

「ねえねえ、大王って。あれ、紫微しび大王の親戚しんせき?」


紫微しび大王

「あん?! オレは、オレは知らんぞあんなガキ!」


巨門こもん

「なにィ!!」


紫微しび大王

「お前は、自分の15等身を何とかしろよ!」


破軍はぐん

Yoヨー 紫微しび大王、隠し子かよ、俺らの兄妹かよ、はっきりしろよー!」


紫微しび大王

「うるせぇよ! Yoヨー Yoヨー 言いやがってよー!」


少年像

「1999年、にゃにゃの月… にゃにゃ、にゃ…… の月、空から恐怖の大王が降ってくる。それが吾輩にゃのだ。

 わはははははは、わはははははははははは!!」


紫微しび大王

「オイ、かんだか?!w」


アルコル

「ちょっと、大王〜」


文曲もんごく

「〈な〉が発音できず、〈にゃ〉になるんですね✴」


巨門こもん

「にゃにィ❇」



 それでも、恐怖の大王を名乗る少年像は、その強大な力を見せつけんと、光る両眼りょうがんよりほとばしるビームをするどく放ち、大木の十数本を一瞬にして切り倒す。



少年像

「わははははははは、わぁはははははははは!!」



 皆が (; ゜д゜)・・・唖然あぜんとする中、泉の水面みなもへ長い影は現れ、



ウミヘビ

「ドナートさま。おお、我がしゅよ……」



 それは白色はくしょくの、大きなウミヘビであった。

 少年像の魔人につかえ、タコ魔物を使役しえきして護り、そしてよみがえらせようとしていた者。その眼に狂信きょうしん宿やどる。



ギヨティーヌ

「ハッ! (((* ゜Д゜)⊃∑」



 ばしっ! ギヨティーヌは即座に跳躍ちょうやくし、少年像の首筋に手刀で当身あてみを入れた。すると、

 ピイイィィ…… 音がして、目を白黒させながら、再び少年はエリザベートの胸で眠りにつき、サラマンダーの上へ着地する。



ウミヘビ

「何をっ……!」


禄存ろくぞん

「忍法✦水柱みずばしら!」



 忍者にんじゃ禄存ろくぞんが、忍法にんぽう水柱みずばしらを次から次に出現させ、ウミヘビの行く手をはばみ、

 その中央の一本の天辺てっぺんへ立つ禄存ろくぞんは、両手に持つ、忍法にんぽう水鎖鎌みずくさりがまで応戦、右の鎖鎌先の水分銅みずふんどうを飛ばす。

 ウミヘビは、それをけきれずうろこで受けたが、ひるまず禄存ろくぞんめがけて大口をひらき、一呑ひとのみにしようとした。

 だがそこには、忍法✦水変みずかわ水人型みずひとがたがザブンと壊れるのみ。


 さむらい武曲ぶごくがそこへ跳びかかり、ウミヘビを押さえ込もうとした。


 ウミヘビは、みずからの首元両側面くびもとりょうそくめんのフードを広げて、鎌首かまくびをもたげ毒をミストに飛ばし、武曲ぶごくは電光の刀、紫電しでんを高速回転させ、この毒をね飛ばす。

 ウミヘビは、武曲ぶごくに戦う意思無しと見たか、

 忍者✦禄存ろくぞんが立ちはだかり、エリザベートがいだく、少年像の乗るサラマンダーへ、なおもにじり寄る。追う、侍⚔️武曲ぶごく

 ウミヘビはくるりと、武曲ぶごくへ向き直り、もうと大口をけた。



ギヨティーヌ

成敗せいばい!」


武曲ぶごく

紫電解しでんかい。秘剣⚔雷撃崩らいげきくずし!」



 紫の電光でんこうひらめき、雷撃と共に大ウミヘビへちる!

 グシャリと崩れ、動きを止めたウミヘビ。



ウミヘビ

「あぁ…… 昔の力さえ有れば、お前らなど〜〜〜

 アルファルド死すともセーブデータは死せ、ず……」



 ウミヘビを、彼の野望と共にって、武曲ぶごくは電光のかたな納刀のうとうし、うやうやしくウミヘビへ一礼した。

 そのむくろを、バッグへ収納しゅうのうする❥アルコルちゃん★彡



マノン

「せーぶでーた、って何ですか?」


クロ・ド・プラチナ

「何であろうな。」


ギヨティーヌ

「さ、さぁ〜」



○【森(不思議の森)】



 森へもどるべく、タコ魔物を先頭にして、ギヨティーヌは少年像をかかえたままに、二人を乗せるサラマンダー、

 マノン、クロ・ド・プラチナ、

 紫微しび一族たちと共に、泉の反射面を越える。



「きゃっ……!」



 誰かが足をすべらせ、全員が泉へと落ちた。

 ざぶん―――― 音と共に、泉は光を帯び、少年像の瞳は静かに、水銀灯すいぎんとうのようなかがやきをおびて開こうとする。



ギヨティーヌ

廉貞れんていさん、うつって!」


廉貞れんてい

憑依ひょうい〜」



 幽霊ゆうれいファントームの廉貞れんていが舞い降り、眠れる少年像の身体へ憑依ひょういした。

 カシッっとまぶたを開かせ、ギヨティーヌを見つめる少年像。



ギヨティーヌ

しゃべれますの?」


少年像

しゃべれるの〜」



 語尾の舌足らずさに、たどたどしさを未だ残し、結ばれる淡紅あわべにの花弁をほころばせ、転がす鈴のの声が、ギヨティーヌの鼓膜を踊れせた。

 彼女は、その余りの心地よさに息を呑み、少年像の身体は再び動き始め、

 ヘソ出しタンクトップの、スポーティーな姿となったギヨティーヌは、自分の脱いだ道着の上を、裸の少年へ着せかける。


 木々は上へ向けて伸び、泉は足元へともどり、今や清らかな雪解けの湧水ゆうすいをたたえ、瑠璃色の鳥や虹色の蝶が舞う。

 浮遊ふゆうする霊峰れいほう『デーヴィーマーター』の眺望に、絶景をたたえ、泉を明るく照らす太陽は天に有り。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ