27 恐怖の大王
少年像
「わはははははははは!
吾輩は滅びの大王、この世に終焉を告げる者にゃり。」
すっごく可愛らしい声で喋りだした。
アルコル
「ねえねえ、大王って。あれ、紫微大王の親戚?」
紫微大王
「あん?! オレは、オレは知らんぞあんなガキ!」
巨門
「なにィ!!」
紫微大王
「お前は、自分の15等身を何とかしろよ!」
破軍
「Yo 紫微大王、隠し子かよ、俺らの兄妹かよ、はっきりしろよー!」
紫微大王
「うるせぇよ! Yo Yo 言いやがってよー!」
少年像
「1999年、にゃにゃの月… にゃにゃ、にゃ…… の月、空から恐怖の大王が降ってくる。それが吾輩にゃのだ。
わはははははは、わはははははははははは!!」
紫微大王
「オイ、かんだか?!w」
アルコル
「ちょっと、大王〜」
文曲
「〈な〉が発音できず、〈にゃ〉になるんですね✴」
巨門
「にゃにィ❇」
それでも、恐怖の大王を名乗る少年像は、その強大な力を見せつけんと、光る両眼より迸るビームを尖く放ち、大木の十数本を一瞬にして切り倒す。
少年像
「わははははははは、わぁはははははははは!!」
皆が (; ゜д゜)・・・唖然とする中、泉の水面へ長い影は現れ、
ウミヘビ
「ドナートさま。おお、我が主よ……」
それは白色の、大きなウミヘビであった。
少年像の魔人に仕え、タコ魔物を使役して護り、そして蘇らせようとしていた者。その眼に狂信が宿る。
ギヨティーヌ
「ハッ! (((* ゜Д゜)⊃∑」
ばしっ! ギヨティーヌは即座に跳躍し、少年像の首筋に手刀で当身を入れた。すると、
ピイイィィ…… 音がして、目を白黒させながら、再び少年はエリザベートの胸で眠りにつき、サラマンダーの上へ着地する。
ウミヘビ
「何をっ……!」
禄存
「忍法✦水柱!」
忍者✦禄存が、忍法✦水柱を次から次に出現させ、ウミヘビの行く手を阻み、
その中央の一本の天辺へ立つ禄存は、両手に持つ、忍法✦水鎖鎌で応戦、右の鎖鎌先の水分銅を飛ばす。
ウミヘビは、それを避けきれず鱗で受けたが、ひるまず禄存めがけて大口を開き、一呑みにしようとした。
だがそこには、忍法✦水変り身の水人型がザブンと壊れるのみ。
侍⚔武曲がそこへ跳びかかり、ウミヘビを押さえ込もうとした。
ウミヘビは、自らの首元両側面のフードを広げて、鎌首をもたげ毒をミストに飛ばし、武曲は電光の刀、紫電を高速回転させ、この毒を跳ね飛ばす。
ウミヘビは、武曲に戦う意思無しと見たか、
忍者✦禄存が立ちはだかり、エリザベートが抱く、少年像の乗るサラマンダーへ、なおもにじり寄る。追う、侍⚔️武曲。
ウミヘビはくるりと、武曲へ向き直り、呑もうと大口を開けた。
ギヨティーヌ
「成敗!」
武曲
「紫電解。秘剣⚔雷撃崩し!」
紫の電光は閃き、雷撃と共に大ウミヘビへ墜ちる!
グシャリと崩れ、動きを止めたウミヘビ。
ウミヘビ
「あぁ…… 昔の力さえ有れば、お前らなど〜〜〜
アルファルド死すともセーブデータは死せ、ず……」
ウミヘビを、彼の野望と共に断ち斬って、武曲は電光の刀を納刀し、うやうやしくウミヘビへ一礼した。
その骸を、バッグへ収納する❥アルコルちゃん★彡
マノン
「せーぶでーた、って何ですか?」
クロ・ド・プラチナ
「何であろうな。」
ギヨティーヌ
「さ、さぁ〜」
○【森(不思議の森)】
森へもどるべく、タコ魔物を先頭にして、ギヨティーヌは少年像を抱えたままに、二人を乗せるサラマンダー、
マノン、クロ・ド・プラチナ、
紫微一族たちと共に、泉の反射面を越える。
「きゃっ……!」
誰かが足を滑らせ、全員が泉へと落ちた。
ざぶん―――― 音と共に、泉は光を帯び、少年像の瞳は静かに、水銀灯のような輝きをおびて開こうとする。
ギヨティーヌ
「廉貞さん、乗り移って!」
廉貞
「憑依〜」
幽霊ファントームの廉貞が舞い降り、眠れる少年像の身体へ憑依した。
カシッっと瞼を開かせ、ギヨティーヌを見つめる少年像。
ギヨティーヌ
「喋れますの?」
少年像
「喋れるの〜」
語尾の舌足らずさに、たどたどしさを未だ残し、結ばれる淡紅の花弁を綻ばせ、転がす鈴の音の声が、ギヨティーヌの鼓膜を踊れせた。
彼女は、その余りの心地よさに息を呑み、少年像の身体は再び動き始め、
ヘソ出しタンクトップの、スポーティーな姿となったギヨティーヌは、自分の脱いだ道着の上を、裸の少年へ着せかける。
木々は上へ向けて伸び、泉は足元へともどり、今や清らかな雪解けの湧水をたたえ、瑠璃色の鳥や虹色の蝶が舞う。
浮遊する霊峰『デーヴィーマーター』の眺望に、絶景を讃え、泉を明るく照らす太陽は天に有り。




