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23 触手大帝

 巨大ダコの粘液はいよいよ裂け、その全貌ぜんぼうが現れた。

 不気味に脈打つマリンスライムのように、巻き貝の中へ腹をかくし、ぐつりとにごったあわが吹き上がる。



巨大ダコ

「ヴオオオオオォォォォォォォォォ…… 我ハ、混沌こんとん溟海めいかいヨリよみがえリシ者…… 触手大帝タコシャチョーなりィ〜〜〜」



 口元からは紫の墨をき散らし、触手にさらなる無数むすうの触手が生えうねり、いずり回って瘴気しょうきの魔力がからみつく、

 その容姿ようしは、まさに ❝触手大帝❞ そのもの。



アルコル

「冥土でアイドル✴冥土でショータイム♪ それが ❂マジカル❥アルコル流★彡」



 ❥アルコルちゃん★彡は口元に指を当て、イタズラっぽく微笑んだ。



アルコル

「不気味だけど、なぜだか楽しそう❤

 アルコルちゃんとその仲間たちの、不思議でちょっぴりキュートな冒険は、まだまだ始まったばかりだよっ✨

【第2章:火焔牢獄の決戦❕触手大帝タコシャチョー C:。彡 C:。ミ】

 〜愛と死と魔法と触手が乱舞する、激アツなバトルシーン〜 逝くね♬」


ギヨティーヌ

「とぅー!」



 高くそびえる巨門こもんへ向かって、ギヨティーヌは飛び上がり肩へ乗ると、自らの ❝煩悩具足❞ の乱れた ❝氣❞ を巨門こもんにも移して行く❇

 煩悩の ❝氣魄きはく❞ に巨門こもんも輝き、上げるときの声。

 そして、触手大帝タコシャチョーへ突進し、攻撃を放つ!



巨門こもん

「俺たちは最強のチームだ! いっくぞ〜〜〜〜〜 シュナイダー・パーンチ‼」



 タコシャチョーの極太ごくぶと触手を、スライディング・タックルでかわした巨門こもんは、❝まぼろしの左❞ シュナイダー・パンチを、タコシャチョーのボディへ炸裂さくれつさせる。



巨大ダコ、触手大帝しょくしゅたいていタコシャチョー

「オノレ、チョコザイナ小僧メ!」



 タコシャチョーのその巨体が揺らぐも、巻き貝部分を、横へ振り回してつけて来る。

 巨門こもんは吹っ飛ばされた、かに見えたが、



巨門こもん

らえ、カミソリ・タイガー・ドライブ・ファイヤー・イーグル・オーバーヘッドシュート❕」


触手大帝タコシャチョー

「ナニィ… グッ!ハァァア……」



 反動を利用して身体を左右に反転させ、タコシャチョーの顔面へ、オーバーヘッドシュートを決めた。


 しかし、タコシャチョーは瘴気しょうきもった毒墨どくすみを吐き散らし、

 毒は破軍はぐんのバフと、ギヨティーヌの ❝氣魄きはく❞ で巨門こもんに効かないとは言え、ぬるっぬるっでつかみどころが無い、どころか。氷舞台へ、まともに立っていることさえ出来ない。


 そこへぴょんっ、と飛び出したのは、もちろんこの

 ❧ゴスロリ❦冥土❥アルコルちゃん★彡


 赤と黒のゴスロリに、揺れる真っ白なフリル。

 愛らしい微笑みと、死霊魔法の冷たい輝き✨✨✨



アルコル

「♥アンデッド・シンクロ✪死滅共鳴陣しめつきょうめいじん展開てんかい‼」



 ★彡ステッキの一振りで、さっきまで廉貞れんていの『念力ねんりき〜』でちゅうへ舞い、ダンスへきょうじていた C:。彡 C:。ミ タコたちの目は赤く光る。



タコシャチョー

「ナッ…… 貴様〜〜 我ノ眷属けんぞくあやつルナドトォォォァアアア!!」


アルコル

「うふふぅ❤ 貴方の配下を、あたしのダンス仲間にしちゃったの o(^-^o)(o^-^)o

 ねぇ、タコシャチョーくん、どんな気持ち❔ ねぇねぇ、今どんな気持ち⁉

 逝っけ〜〜〜っ タコダンス C:。彡 C:。ミ デスマーチ編✴開幕かいまくっっ❕」



 ❥アルコルちゃん★彡の下僕げぼくタコたちは、一斉に変則的へんそくてきな動きとなり、タコシャチョーの巨体へ次々に張り付いて逝く。

 触手大帝の触手という触手、複数ある眼、毒墨を吐き出す漏斗ろうとへと、タコ魔物はへばり付きまりふさがる。

 その時、タコシャチョーの毒墨攻撃が一瞬止まった。



ギヨティーヌ

「今ですわ、諸法無我しょほうむが遺憾砲いかんほう』チェスト━━━━━━!!」



 この世の総て森羅万象の存在は、固定した実体を持たず変化し、

 それぞれの命が互いに影響を与え合い、回り回って代わる代わるに依存する関係であり、

 私たちは、生かされているに過ぎない。


 それでもなお、倒さねばならぬは誠に ❝遺憾❞ であると、ギヨティーヌはその意を示し『遺憾砲いかんほう』を放つ。


 巨門こもんの肩より飛び上がり、一つの弾丸となって音速を超え、身体全体を中心に収縮させると、前方の蹴り一点へのみに開放させて征った。

 タコシャチョーへ、まばゆい光が一筋走り真っ二つに裂け、巻き貝部分は粉々に砕け飛散する。


 グオオオオオォォォォォ!!!


 触手大帝の巨体はよろけ、ついに崩れ落ちた。

 ―――― 静寂せいじゃく……


 ❥アルコルちゃん★彡は、✪マジカル❥アルコル★彡ステッキが、✨キラキラ✨して変化したバッグを開き、

 ぬるっぬるっの触手大帝の山 C:。彡 を吸い込んで仕舞うと、髪を整えながら。



アルコル

「うふっふっふ〜❤

 やっぱりあたしがいなきゃ、この世界まとまらないでしょ⁉

 あ〜今日も、お腹減っちゃった★彡 フンガー❤」

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