20 紫微一族
ギヨティーヌに抜かりなし、紫微一族を呼び起こし、タコ魔物の撃退へ取りかかった。
武曲
「紫電解。秘剣⚔稲妻落し!」
隻眼に茶筅髷の侍、武曲が雷魔法で閃光に煌めく腰の物『紫電』を抜刀。その能力を解放し、泉へ稲妻を放てば、
空気は焼かれ、白煙の上がると同時に、泉の水面が泡立ち、
タコ魔物が感電して、ぼとぼとと雨粒のように降ってくる。
タコ魔物
「ぐわわわぁぁぁあっ!!」
火焔牢獄と月灯りと泉の稲光の中、蝙蝠は舞いマントをひるがえし、赤い目、尖い糸切り歯、真紅の燕尾服に、メガネ男子の吸血鬼ヴァンピール、文曲は、
タコ魔物が落ちて来ると襲いかかり、身体を締め揚げ、首筋に牙を突き立て、血を啜るたび顔をしかめた。
文曲
「あゝ〜不味い〜〜 もう一杯〜〜〜!!」
確かに、タコ魔物の血は美味そうでは無いが…… 爽やかにメガネが光る✴
ギヨティーヌ
「タコ、12時の方向!」
感電しなかったタコ魔物は、逆襲へ転ずるべく、紫色の毒墨を噴霧してきた。それと同時に、こちらの視界を煙幕としてさえぎる。
紫微大王
「タコは毒を持っておるぞ!」
貪狼
「で〜は、薔薇結界✿ハッ、に御座います。」
紫の薔薇は掲げられ、花弁が宙に✿咲き乱れる、範囲防御魔法『薔薇結界』が展開され、タコ魔物の噴き出した毒墨を跳ね返す。
禄存
「忍法✦水手裏剣!」
タコ魔物
「ぐえぇぇぇ……」
黒ずくめの忍者、禄存の水遁 水手裏剣の数打が、緩急を付け毒墨煙幕へ消え、タコ魔物はそれを躱せず、呻き声を出した。
ギヨティーヌ
「7時の方向、毒墨っ!」
巨門
「重力軽減、巨大化、身体能力増強、生命力増強、攻撃力上昇、状態保持、破壊不可。どこまでも走り抜くんだ、いっくぞー!」
巨門の、ブルー・ラインが入る、サッカー・ユニフォームの身体が。
どこまで走り抜くんだよ〜〜 と思うと、みるみる15等身の、巨大な爽やか男子❇️へ変貌。
自らに発動させた、状態保持、破壊不可の付与魔法で、糸クズでも払うように、毒墨を軽く退けると、
巨門
「タコ魔物は友達、怖くないよ。さぁ 気合を入れて、一発決めよう。ミラクル・シューーーーート!」
タコ魔物をサッカー⚽ボールに見立て、火焔牢獄へ次から次に蹴り込んで行く。
タコ魔物
「ドイヒ〜〜〜ダコ〜!」
巨門
「友達だよ! 怖くないよ! 友達だよ! 怖くないよ! 友達だよ!・・・」
紫微大王
「いや、友達 蹴ってるお前が怖いわ。」
食欲そそるタコの焼けた良い香りは、辺りに広がり、
ギヨティーヌ
「やっぱり、タコ焼きが食べたいですわ。」
と、ギヨティーヌへ想起させるに、十分な香ばしさだ。
けれどもこの騒ぎに刺激されたか、サラマンダーの大小が興奮し、火焔牢獄よりうじゃうじゃ現れ出でて、ぼたぼた落ちて来る。
ギヨティーヌ
「サラマンダーで火傷して、しまいましてよ〜〜
破軍さん、皆さんにバフかけお願いしますわ!」
破軍
「よーし みんな、防御力アップ、回復効果アップ、移動速度アップ、攻撃力アップ、クリティカル率アップ。いっくぞ〜〜〜〜〜!」
紫微大王
「こ〜ら 破軍! 巨門のモノマネすんじゃネェ。
透明のお前は、何処にいるか分かんね〜んだよ! メガネちゃんとかけとけっ。」
バッファー&デバッファーの破軍は、味方へ ❝バフ❞ をかけると同時に、メガネもかけた。
メガネ本体だけが、宙で活発にはずんでいる。
紫微大王
「ダンスも禁止なっ!」
破軍
「おい、DJ! 今日のビート、ちゃんと熱いの用意した?」
文曲
「ハハ、MC、俺の選曲を疑うなよ! 火傷するぜ♬」
ギヨティーヌ
「火傷しないで。」
破軍
「おっと、じゃあみんなも燃える準備 OK!? 声出してけ!」
ギヨティーヌ
「燃えないで〜〜」
紫微一族
「ウェェェェェェー!」
文曲
「よーし、このフロア、爆発させんぞ! Let’s go♬」
ギヨティーヌ
「爆発させないでー」
破軍
「Yo このタコにデバフ上等
水の中からタコの登場 密かに浮上 無音の表情
忍者の如く 潜む本能 墨を吐く 霞む瞳孔 視界はblack 敵を即K.O.
Yay!」
MC透明人間の破軍、
DJ吸血鬼の文曲と、ハイタッチそして、
Wメガネのチューチュートレイン↳↰
クロ・ド・プラチナ
「変わった仲間だな、エリザベートよ。」
ギヨティーヌ
「な、仲間?」
マノン
「楽しい魔物さまたちですね、お師匠さま!」
ギヨティーヌ
「―――― おっ、おう……」




