好奇心に負けちゃった
私はベッドの近くで胸を片腕で隠し、立っていた。
私の正面でスーツに腕を通し、ネクタイを締めた冴えないサラリーマンが鼻息を荒くさせ、私の全身を見ている。
「しぃ……シないの、オジさん……?」
「そ、そそっ……そうだな。ヤろっか、そろそろ……」
緊張した中年男性が、慎重に距離を詰め、私の裸足の爪先に触れそうな位置の地面に片脚の膝を突いて屈んで、頭をスカートの中にいれ、ショーツ越しに鼻を押し当てた。
「ひゃあっ……んんあぁ〜!はぁんんっっ……んんうゔっっ!はあぁんんっ……んあぁああっっっ!」
私は初めての感覚に、思わず喘いでしまった。
咄嗟のことで、片手で口許を押さえたが、喘ぎ声が漏れ続けた。
生温かい息がショーツ越しに伝わって、不思議な感覚に思えた。
ショーツ越しの敏感に感じるワレメの辺りを中年男性の生温かい舌先が這い回り始め、先ほどよりも喘ぎ声が大きくなっていく私。
身体が怖さなのか何なのかで、震え始めた。
中年男性のでかい両手が、私の太ももを掴んできて、抵抗はできそうになかった。
ショーツは徐々に濡れていき、敏感なワレメも普段では感じられない感覚を覚える。
素性も知らない私よりも大きな身体の中年男性に、身体を委ねている実感が湧き出した。
中年男性は満足したのか、ショーツ越しに舌を這わせるのをやめ、ショーツに触れ、訊いてきた。
「挿れて良い、そろそろ……?」
「うっ……うん。いい、よ……」
私の了承した10秒後に中年男性の指がワレメを触れ、そっと膣内に侵入してきた。
「んあ"あぁぁっっ!はぁぁんん……はぁんっっ……んんゔぅぅ、あぁああんんっっ……はぁんはぁはぁああんんん〜〜っっ!」
私の喘ぎ声が大きくなるほどに中年男性の指の動きが激しくなっていく。
濡れていくアソコを器用に舐めることも始めた彼。
彼に止めるように促すが、興奮を抑えられないようで、一向に敏感なアソコを刺激するのをやめてくれない。
「——おっ……オジさぁあはぁあぁぁんんんっっっ……やぁあぁっっ、やめぇええぇぇっっ……てぇぇええっっっっんあぁああぁぁぁ!」
気を失う寸前での叫びで、彼の動きが止まり、スカートの中から頭を出し、立ち上がり私の身体を支えた彼。
彼が私をベッドに横たわらせ、スカートの中に両腕を突っ込み、ショーツを脱がした。
彼が私の身体にまたがり、四つん這いの体勢で覆い被さるようにして、ブラウスの留めていたボタンに手を伸ばそうとし、唐突にやめ、ブラウスを着たままの私の胸を揉み始めた。
指先で乳首の周りを這わせるのははやかった。
胸がはだける位置までのボタンを外し、ブラジャーを上げ、片胸を揉み続け、もう一方の胸の乳首を舐めてきた彼。
舐めるというよりしゃぶられたというのが正しい気がした。
同年代や歳の近い男性には何故だか、ヤりたいという興味が湧かない私だ。
加齢臭を漂わせた貧相な身体のオジさんに、私の身体が弄ばれている現実に——昂揚していた私だった。
身体中に電流が流れ、身体が痙攣している。
「ねっ、ね、ねぇ……オジさんのアレ、私にぃいいぃぃ〜〜!」
快感に思考が鈍り、普段では口にはしないようなことを私が言っていた。
「良いのかい?キミは良いのかい?キミのような娘がそんな——」
「キミなんて呼ばないでよぅ……んんあぁああ〜〜っっ!ナツキぃいいぃぃっっ、ナツキってぇええぇぇええ呼んで、オジさぁああんんっっ!」
「悪かったよ、ナツキ。ナツキが望むようにあげるから、もうちょっと——」
私はオジさんとキスをして、舌を絡ませ、肌を重ね合わせ、男性のアレで絶頂き、今まででかいたことのない量の汗をかいた。
浴室で汗を流そうとしたら、オジさんが入ってきて、身体を洗い合うことになり、また絶頂かされた。
親に、教師に、このことがバレたら……なんて罵られるだろうか?
この快感を知ってしまったら、もう後戻りは出来ない。
ベッドの縁に腰を下ろし、浴室から聞こえるシャワーの水音と下手な鼻歌を聴きながら、黒髪の毛先を弄る私。
ペットボトルの天然水を一気に飲み干す。
「はぁぁんん〜〜っっ、さいっこう〜〜!」
私は両腕を天井に伸ばした。
ヤってしまえば、恐怖なんてなかった。
街中で出逢ったサラリーマンに声を掛け、誘ったら、動揺しながらもラブホに連れて行ってくれた。
パパ活だと疑われたが、金銭は取らないと言ったら安堵した彼。
まぁ、犯罪ちゃあ犯罪だろうにコレも……と内心ボヤいたがヤれるならどうだって良かった。
今夜だけのはずだったのに……オジさんとシたくなっていた。
もう、この欲求には抗えず、地獄に堕ち始めていた。