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短編童話シリーズ

犬のロボットと森のじいさん

作者: 敬愛

実は街はじいさんが作り上げたロボット達の街だったんです!

書かないとわかりませんよね。(ネタばらし。)

犬はロボットでした


街の人々を観察するのが好きでした


背中にボタンがついていました


たぶん電源のスイッチでしょう


押した事も押された事も無いのでわかりません


ある男の子にたいそう気に入られ


お菓子を食べさせようとしてくれるのですが


ロボットなので食べられません


それが悲しいことでした


街外れの森の奥の奥に汚い格好をしたじいさんが住んでいました


彼はぶらっと街に現れました


ロボットの犬はカフェの人気者の看板犬として


飼われていたのです


そのカフェにじいさんが訪れビールを注文しました


「おい、とんずらじいさん。またじゃないだろうな。


かわいそうと思って目をつぶってるけど酒代がたまってるぞ。」


そのじいさんは面白くも無い顔で「プログラムC・・・」と呟きました


カフェのマスターは態度を豹変させ


「ようこそいらっしゃいました。森の王。どうぞ、どうぞ好きなだけ


飲んでいってください。」そう言いました


店を出て行く間際カフェの玄関でお客に愛想を振りまいていたロボットの犬に


じいさんは「お前だけが真実だ。」と言いました


ロボットの犬はその意味がわかりませんでした


ある日いつもお菓子を食べさせようとしてくれる男の子が


木に登っているのをロボットいるのをロボットの犬は見かけました


高い木でした


次の瞬間男の子は足を滑らせて木から落ちました


一瞬記憶が飛びました


気付くと酒を飲んでいたじいさんが、ロボットの犬の背中のスイッチ


を押していました


少年は地面にたたきつけられる直前で動きを停止していました


街中の時間が同じ様に止まっていました


じいさんは言いました


お前には私の妻の脳を移植してある


私とお前がこの街で最後の人間だ


30分後に記憶が戻る


27分、28分、29分 あと少しで記憶が戻るという時


じいさんはうめき声をあげて倒れてしまいました


すまなかった、そう言ってじいさんは息を引き取りました


30分後記憶が戻りました


その記憶は全く自分勝手な理由で自分の脳をロボットの犬に


移植したおぞましい記憶でした


LONELY TOWN? いえもうここは街ではありません


じいさんの妻は辛い記憶を抱えたまま


壊れるまで生きなければならないのです・・・













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― 新着の感想 ―
[一言]  失礼しますm(__)m  楽しく読ませていただきました。  独創的なストーリーで面白かったです(^O^)  執筆活動頑張ってください。
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