流れ星シルバー
ある時代の邪馬台国・・・
その帝都東京。
「こりゃうまい!」
人狼の少年は、牛丼を食してご満悦だ。
銀髪と銀色の尻尾は、やはり目立つ。
「「レッドヘルム」山へはどう行けばいいですか?」
周りの人々が、「石化」した。
「「赤兜」だと!?」
邪馬台国の市民・・・
稲荷族の人々は、戦慄した!
「あの人食い熊を・・・」
「猟犬や、魔導士を加えた討伐隊さえ食ったという・・・」
やがて、レッドヘルム山・・・
「お前が、レッドヘルムか!」
少年・・・
人狼のシルバーは、格闘士の武器・爪状の「狼の牙」を両手に装備した!
巨大な、赤い熊・レッドヘルムに挑む!
「があああああああああああああッ!」
「はあああああああああああああッ!」
シルバーは、神波動を高めてとびかかり、レッドヘルムの両腕を砕き、飛んだ!
「おりゃあああああああああッ!」
間髪入れず、両手を構えて神波動弾!
ずず・・・ん・・・
レッドヘルムは、泡を吹いて後ろ向きに倒れる・・・
そのときだった!
「知事様、警察隊の皆さま!
こっちです!」
「なんという神波動だ!」
付近の村人が、領主と武士、警察隊を連れてきたのは!
「って!」
レッドヘルムからは、微塵の生命力も感じられない・・・
こうして、シルバーは・・・
英雄として語り継がれる・・・
なお・・・
この山は・・・
「泡熊山」と称されるようになったという・・・
「・・・とまあ・・・
これが、ざっとした泡熊山のいわれなのだ。」
「ほう・・・
人食い熊を倒すとは、なかなかにゃ・・・」
邪馬台国帝都・東京の下町のカフェにて、平和神リケは、邪馬台国皇帝ニニギから話を聞いていた。
「ん?
確か、陛下の言っていたワンコたちが熊を倒す話と・・・
いや、ちょっと違うにゃ。」
ようかんを口に運び、気にしないことにするリケだった。