第2話
変なところあったら教えて下さい。
あれ?ちょっと待てよ?俺は確か死んだんだよな。何でこうなった?はっ、これは異世界転生というものだろうか!
そんなことを思ってると、俺の父と母と思われる人物が俺の顔を覗きこんでいた。
「この子の名前はどうしようかしら、あなた?」
「そうだな。実は考えていた名前があるんだ。」
お!俺の名前を決める瞬間らしい。カッコいいのにしてくれよ!アーサーペンドラゴンでもいいぞ-!
そして、運命の瞬間は来た。俺の父親がゆっくりとその口を開いた。
「レイ。レイヴェルト・アールーン。どうだ?」
「いいわね!それにしましょう!ふふ、今からあなたはレイですよー。」
レイか。まぁ悪くないからいいかな。あれ、何か眠くなってきたな。少し寝ようかな。
そうして俺は眠りについた。
ふわぁぁぁぁ。よく寝た。気づくと、もう夕方になっていた。ここは俺の部屋のようで、父さんも母さんもここにはいなかった。
誰もいないな。よし!じゃあ前世の知識をフルで活用していくか。確か“ステータス”って唱えれば出てくるやつが大半だったっけ。やってみるか。
「しゅてーたしゅおーふん」
まあ、そんな簡単に…
ヴォン
俺の目の前には薄い透明な板の様なものが浮かんでおり、そこには文字が入っていた。
………でけたーー!うお、マジか!こんな簡単に出来ると思わなかった。それよりも滑舌がな-。それについては練習するか。練習して出来るもんなのかは知らんけど。そうそう!俺のステータスはどんな感じだ?
見ると、
名前 :レイヴェルト・アールーン
年齢 :0
職業 :無職
HP20/20
MP35/35
スキル:成長Lv--
称号:転生した者
加護:運命神の加護Lv5
まあ、そうそうチートみたいなのはないか。ちょっと残念だ。
そう落胆していると、
ピロリン♪
そんな携帯の着信音のような音がして、再び俺の目の前にステータスの時と同じようにして薄い板が現れた。手紙のようだ。
俺はこの小さい手でそれをタップした。すると、
Dear真司くん
やあ!僕は運命神っていうんだ!転生はうまくいったかな?ごめんねえ、本当はそっちに送る前に会うつもりだったんだけど、諸事情で出来なくなっちゃってねー。お詫びに加護と
ちょっとした便利スキルをあげたから許してね♪それとそれと、ビッグ情報ー!ドンドンパフパフー♪実はね、君が転生した世界ね、
You CAN Allthing Onlineの設定と全く同じ世界だよ!
じゃあ、詳しい事は6歳になったら分かるから。ばーい♪
From神様
マジかよ、そしたらゲームの知識か役立つのか。これは嬉しいな。それと、6歳になったら分かるってなんだ?……まあいいか。
俺は色々考えた結果、神様からの手紙は置いといて、色々試してみよう。
確か、ラノベでは魔力をたくさん放出すれば魔力が増えるんだったっけ。そもそも魔力って?
そして、俺は魔力というものを感じようと瞑想した。
どのくらい経っただろう。多分30分以上は経ったと思う。そろそろ分かんないかな-。ん?何か心臓のちょっと下らへんに異物が入ってる感じがする。何だこれ?
俺は少しそこに意識を向けてそれを動かそうと試みた。しかし、これが難しくてなかなか思うようには出来ないのだ。
それから10分後
お、何かちょっとピクピクしてる……?
20分後
あ、1センチくらい動かせる!よし、このまま……
30分後
おー、もう自在に動かせるぜ!ここから放出するんだっけ。
えっと、こんな感じかな?出ろー、出ろー。
40分後
あ、何か体が熱くなってきた。それにちょっと息苦しいかも。
50分後
え、待って。くる、苦しい…。どうなってる?
「しゅてー…たしゅ」
名前 :レイヴェルト・アールーン
年齢 :0
職業 :無職
HP20/20
MP4/35
スキル:成長Lv--
称号:転生した者
加護:運命神の加護Lv5
え、MPがめっちゃ減ってる。あ、また1減った。頭が…痛い!?……っ!ヤバイイタイヤバイイタイヤバイ!!!
「ぎゃあああああああああ!!」
いつの間にか声を出して泣いていた。
母さんが急いで駆けつけて来たようだ。あ、ヤバイ。意識がぶっ飛ぶ。
俺はMP残り0になったのを確認して意識を落とし、再び眠りについた。
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