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第四部 90

 すでに立村の面倒を見るのはこずえと南雲に任せていた。立村が戻ってきてから一週間近く経つが、貴史も美里もまだ一度もまともに話をしていない。

「しょうがないよね」

 貴史も何度かいいタイミングを狙っていたのだが、大抵美里に阻止された。

「あんたの気持ちもわかるけど、今のところは黙ってたほうがいいよ」

「けどなあ、あと二週間もねえだろ、卒業式どうするんだよ」

「だから、卒業式まであと二週間あるって考えなよ。あんたのお得意でしょうが」

 放課後、菱本先生にまた呼び出しをくらい美里とふたり、生徒相談室で待ち受けていた。特段何も悪いことはしていないので、以前のように心臓跳ね上がる思いをしないですむ。ただ最近はふたりとも常連になりつつあるのが気がかりでではある。

「卒業式が終わってもどうせ私たち三人ともおんなじ高校に行くんだし、向こうは黙ってても英語科だし、保母さんとしてこずえもセットでついてくるし、何も心配することないのよ」

「保母さんって言い方するかよ。まあ古川ならあいつをうまく手のひらで転がせそうだなあ」

 菱本先生の「あと二ヶ月」が「あと一ヶ月」に、そしてとうとう「あと二週間」。

 最低ラインのミッションは果たせたとは思う。

「立村くんを教室に戻せただけでも御の字じゃないの。とりあえずはクラスのみんなも余計なこと言わずに様子見ですんでるし、立村くんは立村くんでひとり好き勝手に過ごしてるし、平和な生活が続いているんだから、贅沢言わないの」

「けど、卒業式のあとはどうするんだよ」

 貴史はソファーにどっかり腰まで浸かり、手と足を思い切り伸ばした。本当だったら横になりたいところだが、いつ菱本先生が現れるか分からないのでさすがにそれは控える。

「わかんない。けどしょうがないじゃない」

 投げやりな美里の言い方がひっかかる。コートを脇に置き、きっちりそろえたおかっぱ髪を指で整えている。

「今私たちに何できる? またおんなじこと繰り返して露骨に逃げられるなんて絶対やじゃない。とりあえず委員会にはもう関わらなくてもよさそうだし、あと評議でやることったらせいぜい、あれじゃない? 卒業式授与の時のイベントと、さよならパーティくらいでしょ。それなら私たちでできるじゃない」

「あっそっか。そろそろやんねばな」

 頭を切り替えた。貴史としてもひとつ、イベントとして考えていることがあったのだ。

「美里、んで例のあれなんだがな、本当に、『あれ』で行くか?」

「ああ、『あれ』ね」

 即、頷いた。

「いいよ。けど前もって練習させてもらえるよね。貴史の顔で『あれ』貸してもらえるんだよね。当日になってなしなんてやだからね」

「昨日、町会館行ってきてOKもらってきた。お前の方こそ、重たいからやだとか高所恐怖症だからやめるとかわけわからねえこと言うんじゃねえぞ。どつくからな」

「まっさか。私、高いところ好きだし絶叫系のもの得意だってあんた知ってるじゃないの」

「なんとかは高いところが好きというからな」

 言い終わる前にかばんで後頭部を思い切りぶん殴られた。自業自得。仕返しはしない。嗚呼。


 三月に入り、卒業式の練習がそろそろ始まる時期となる。

 この時までには立村をE組から連れ戻したかったので、美里の言う通り最低ラインのミッションは果たしたことになる。菱本先生からも後からお褒めの言葉をいただいた。ついでにオレンジスカッシュもご褒美にもらえたのがかなりうれしかった。

 実際立村引き戻しの決定打となったのは美里の裏廻りだったので、貴史も素直に「どーだ!」と威張れないところも正直ある。また美里も、立村と具体的にどんな会話を交わしたかまでは詳しく教えてくれなかった。曲りなりにもふたりは「元・彼氏と彼女」なのだからそれなりのいろいろな言葉が混じっているのだろう。あえてそのあたりを追求しようとは思わない。

「それにしても先生遅いね」

 時計はそろそろ四時を回るところだった。まだ雪がたんまり積もった枝が覗いている。それでも陽の光が淡く射してくるのは春の気配だろうか。一ヶ月前と比較して部屋のぬくもりがなんとなく違う。

「少し時間かかるかも知れねえけど待ってろよって言ってただろ」

「そんなこと言ってたね。卒業式の準備でそろそろ忙しくなるのにね。式典の練習とか明日からだっけ」

 指を折って数えて見る。土日抜かすともうそれほど時間がない。

「けどさ、卒業式だってのに、ずいぶんあっさりしたもんだよな」

 天井を見上げてまた伸びをする。美里に額を叩かれる。

「全然別れで涙涙ってのがねえでやんの」

「当たり前よ。みな持ち上がりだし。あ、でも」

 口ごもる美里を最後までしゃべらせたい。促した。

「言いかけたことあれば言えよな」

「もう会えない子もいることはいるんだよね」

 たとえば、と続けた。

「小春ちゃんとか、ゆいちゃんとか、彰子ちゃんとか」

 ──確かに会えねえな。

 その通りだと気づく。一応は青大附中の生徒はみな持ち上がりで高校進学を果たすはずなのだがさまざまな事件や学業成績のからみ、また将来の進路の影響もあって何人かの生徒は別の学校に進む。

「奈良岡はとにかくとして、あとのふたりはなあ」

「そうね。自分で望んでじゃないからね。特に小春ちゃんは、たぶん卒業式に来ないって言ってたし。向こうの中学に転校したような扱いするみたい」

「向こうって、あの」

「そう、片岡くんっているでしょ。あの子のつながりで転校先決まって、今はそっちに住んでるんだって」

 詳しい事情は天羽から若干は聞いているが、あくまでも事件そのもののこと。西月小春の進路については美里から途切れ途切れに耳にするのみ。

「たぶん、高校進学は今年無理だから、受験するとしたら来年になるんだろうね。学校側としては警察沙汰にしたくないからこういう形をとったらしいけどね。でも、小春ちゃんどうするんだろう」

「お前が心配したってしゃあねえだろが」

 美里が心配すべき問題は他のクラスの連中のことではないような気がする。


「けど遅すぎるよね。ちょっと呼びに行ってみよっか」

 立ち上がった美里に貴史も続いた。もう三十分近く経っているのだから当然だろう。もしかしたら疲れ果てた菱本先生が机の上でへばっているかもしれない。その際は思い切り手を耳元で打って起こしてやる必要がある。

「いるとしたら職員室かな」

「あとは体育館とかあのあたりだな。また変な事件起こってなければいいがな」

「あ、メモ、残しとく」

 かばんからノートを取り出し、一枚破いた。ピンクの蛍光ペンで、

 ──すぐ戻ってきます。清坂 羽飛

 と書き添えた。そのままぺたんとガラステーブルに置いた。

「あのな美里、俺の苗字はまっピンクで書くってのはどうよ」

「じゃああんた付け足す? 悪いけど鉛筆貸さないよ」

「どけち女」

 面倒なのであえてやめておき、廊下に出た。だいぶ人は少なくなったとはいえ、音楽室方面で吹奏楽の練習が聞こえたりしてくる。学校内はまだにぎやかだ。

 視聴覚教室の前で立ち止まった。後ろ側の扉から覗き込もうとしている輩がひとり。

「おい、あれ」

「ほんとだ」

 顔を見合わせる。誰とも聞かなくてもわかる。わかりやす過ぎる。ドアノブを握り入るべきかどうかを迷っているのが見え見えのその人物に近づき、声をかけた。

「先生、どうしたの」

 ぎょっとした顔で先生……菱本先生がふたりに振り返った。ばつが悪そうな顔でドアノブをはずし、こくっと頭を下げた。

「悪いことはできないもんだな。わかった、待ってろ、行くから」

 ──何が悪いんだかわからねえけど、まあいっか。

 美里も不思議そうな顔をして貴史に共感を請うような目で見る。わからないことばかりだ。まあどちらにせよ、生徒相談室にもぐりこめば詳しい話も聞くことができるだろう。

 

 生徒相談室の扉を閉じて三人所定の席に座り、大きく息を吐いた。

「先生遅すぎるから迎えに行ったんだけど、まさかなあ、のぞきしてるとはなあ」

「人聞き悪いこと言うな。遅刻したのは俺が悪いが、大人に失礼だぞ、名誉毀損っていうんだそういうの」

 本気で怒りそうな気配だったので慌てて黙る。美里にも肘でつつかれる。

「けど先生、なんかまたあったのかよ、いきなりここに呼び出すなんてさ。それも美里とふたりなんてなあ」

「また、クラスのことで確認したこととか、あるんですか」

 美里とふたり、気持ちを切り替えて尋ねた。ここしばらく教室内で片付く内容の出来事ですんでいたが、生徒相談室に呼び出されるとなるとそれはいろいろ面倒な予感がする。菱本先生もいつものパターンで冷蔵庫から珈琲缶を三本取り出した。

「甘いもんがないが、お前ら珈琲味、いけるか」

「OKです!」

 声をそろえてありがたくいただく。部屋が暖かいせいか喉が渇いてきた。タイミングよし。すぐにプルトップはがして一気に飲んだ。甘い珈琲だった。

「こうやってお前らとまじめなんだかアホなんだかわからないやり取りをするのも、あと二週間だよなあ」

 しみじみ、缶コーヒーを飲みながら菱本先生もつぶやく。髪の毛がだいぶ伸びてきているせいで、前髪が目にかかって邪魔くさそうだ。何度もかき上げた。

「いい機会だし、ここでじっくり最終コーナー突入の相談をしたいと思ってな」

 ほのぼのとした笑顔を浮かべ、菱本先生はふたりに語りかけ始めた。またいつものあったかいお説教の予感がするが、缶コーヒー一本くらいの愛想は振りまく余裕がある。


「個人個人には伝えたつもりだったんだが、ここで改めてだ。羽飛、清坂。立村の件では本当によくやってくれた。ありがとう。三年D組の担任として改めて礼を言う」

「いいってことよ。ジュース一本もらったし十分礼はしてもらってるって」

 貴史があしらうと、美里が目を吊り上げた。

「私もらってない! ずるい貴史!」

「悪い悪い、清坂にもここでもう一本渡すからそう怒るな」

「本気で怒ってるわけじゃないですからいいですけど」

 とか言いながら、冷蔵庫から紅茶缶を渡すと美里のご機嫌も少しは癒えたようだった。

「とにかくだ、お前ら幼馴染コンビの大活躍もあって、無事三年D組もラストの卒業式に向けて突っ走れそうなところまできた。本当に立村の件ではよくぞ説得できたな」

 美里の様子を伺う。もちろん詳しいことを話すつもりなんてないだろう。

「まあタイミングって奴。たまたま評議と生徒会との会議があったから、最後の最後だし出たらどうかって勧めたのが俺、クラスに戻れって説得したのが美里の二段攻撃」

「見事な連係プレーだな」

「けど、あいつ相変わらずあのまんまだけど、さすがに昔みたいになじめっていうのは時間ねえよ。俺なりにそこらへんは白旗揚げとく。でも、クラス全員欠けることなく卒業式に参列できるのは、まあいいかなってとこじゃねえ?」

「そうだな、それがなによりだ」

 菱本先生は何度も頷いた。両手をもみしだいた。

「私もそう思います。もちろん、まだしっくりこないところは正直ありますけど、立村くんについては古川さんとか南雲くんとかがフォローしてくれてますし、クラスのみんなもよけいなちょっかい出さないですし。私たちもがまんしてますし」

「お前らとしたら歯がゆいだろうがな」

 ──もちろんそうだけどな。

 言葉を飲み込む。本当はすっきりしちゃいない。

「ただ俺も、ひとり最後の最後まで教室から離脱した状態で卒業式を迎えるのは嫌だったんだ。三年間一緒にがんばってきた仲間じゃないか。誰が欠けてもD組じゃない。いろいろ出来ないことはたくさんあったけれども、少なくとも仲間でいられたことは誇りに思えるよな」

 ──あいつが仲間と思ってるかどうかは、別だけどな。


 廊下がわやわやしてきた。菱本先生が戸口を見て立ち上がった。

「悪い、すぐ戻るから逃げるなよ」

 あわただしく飛び出し廊下を走り出した。貴史も美里もすぐに外を覗いた。

「どうしたんだろ、落ち着かないね」

「いや、なんかあるんだろが」

 さっきから気にかかる。菱本先生の性格上、用事があるのに後ろ側の扉の前で迷うなんてことはまずありえなかった。いつも正々堂々と覗き込みにいくはずなのだが、視聴覚教室前での言動がどうもらしくなかった。

「美里、ほら、あれ見ろ」

 そのまま扉に張り付いたまま、貴史は美里に伝えた。美里も貴史の前から顔を覗かせてじっくり観察している。すぐに気づいたらしく、貴史の顔を見上げた。

「もしかして」

「そだな」

 短くやり取りし、そのまま身動きせずにいた。

 視聴覚教室の前後扉が開いたまま、大勢の先生方らしき人々が挨拶をしながら現れた。やたらと和やかな雰囲気だが青大附中の教室内では見かけない顔ぶればかりだった。たいてい中学の先生たちはみな顔を見知っているはずなのだが。

「ねえ、だれだろ、あれ」

「知らねえよ」

 わかるわけがない。わかるのは菱本先生がその中の一人で、髪の毛が真っ白い男性を捕まえてひたすらぺこぺこ頭を下げているところだけだった。そのうち何名かの関係者らしき人が菱本先生にまた挨拶をし、男性のひとりが握手を求めている。

「なんか怪しい雰囲気だな。選挙活動してるみたいだぞ」

「あんたしたことあったっけ」

「ねえよ。けど、あんな感じだろ」

 菱本先生がまた、別の男性を捕まえて頭をしきりに下げている。なんだかずいぶん腰が低い。ただ相手も遠めから見ると感じがよさそうで、ほとんどが笑顔だった。

「早く引っ込もうよ。さすがに近づいて聞き出すわけいかないじゃない」

「いい、ここで聞き出すだけだしな」

「たいしたことじゃないと思うよ。それにしても先生って大変な仕事なんだね。人に頭を下げて、親にも頭を下げて。私、先生にはなりたくないな」

「生徒には威張れるぞ」

「まさか、それはないよ」

 しばらく軽口を叩いているうちに、当の本人、菱本先生がさっぱりした笑顔で戻ってきた。ふたりを見下ろし、

「どうせお前ら見てただろ」

 いたずらっぽくつぶやいた。

「ごめんなさい、どうしても気になって」

 美里がしおらしく謝ったのを無視して、貴史は切り出した。

「視聴覚教室で今、何かやってたんか」

「ああ、実はそれもお前らに伝えるつもりだったんだ」

 座りなおし、自分の分の珈琲缶をもう一度口につけ、菱本先生は正面から答えた。

「さっきまで、立村の英語答辞のリハーサルが行われていたんだ」

 

 あっけにとられて何も言えなかった。美里が震える声で、

「ということは、立村くん、さっきまで視聴覚教室にいたんですか?」

「ああ、たぶんいたはずだ。ただあいつが一通り披露した後で先に帰ったらしいから、今はもういないはずだ」

「先生、なんだよそのリハーサルっつうの」

「実はな」

 菱本先生は額の汗をハンカチでぬぐった。

「卒業式で立村が英語答辞を読み上げるのは知っているな」

「知ってますけど」

「今回は学校の意向もあって、正式な答辞の英語バージョンをこしらえてそれを読み上げてもらう形にしたんだ。さすがに一から文章を書くのはあいつにも荷が重いだろうということでな。それで今日、高校と大学の英文科の先生たちにご足労いただいて、一通りご指導いただこうということになったんだ」

「それすごくねえ? 先生、ってことは、立村ひとりのためにあれだけたくさんの先生方が集まって、あいつのぺらぺら英語をあーでもないこーでもないって追求しまくったって奴か?」

 美里が呆然としたままでいるのをいいことに、貴史は質問をぶちかました。

「大まかにいうとそういうことになる。卒業式となると大イベントだしたくさんの人たちに聴いてもらうことになるわけだから、それぞれ力も入る。立村も前から指導を受けている先生にいろいろ見てもらったようだが、やはり自分とつながりの薄い人たちの前で披露するのは緊張するだろう。いい機会だったと思う」

「あ、でも先生。立村くん先に帰っちゃったんですか?」

 さらに美里が尋ねる。菱本先生は頷いた。

「俺も本当だったら、立村を捕まえたかったんだがな。先生たち同士でいろいろと議論を交わす時間の方が長かったらしい。立村本人は早いうちに発表を終えてもう下校したはずだ」

 残念そうな顔でため息をつく菱本先生に、突然美里がとがった声で詰問した。

「先生、もしかして、この機会にって立村くんを捕まえて、この部屋に連れ込むつもりだったんですか?」

「おい、連れ込むってのは外聞き悪いぞ」

 あわてる菱本先生にさらに追求をする美里。目が釣りあがっている。さっきのジュースの件のレベルではない。危険だ。貴史はさりげなく座っている尻の位置をずらした。

「先生、あれだけ私、言ったでしょ! 立村くんを卒業式までできるだけそおっとしてあげてほしいって! 今、私も貴史も、腫れ物に触るようにそおっと扱っているからなんとか無事に過ごしていられるんですよ。もしこんなところで三人顔を合わせて、また立村くんがいじけちゃったらどうするんですか! もう、失敗してくれてほんっとよかった!」

「清坂、確かにお前が立村のことを心配しているのはわかるんだがな、だがこのままだとあと二週間しか」

 言いかけた菱本先生に、ぴしゃりと言い返した。

「その二週間が大切なんだってことなんです! 私たち生徒がどんなに神経使ってるかわかってないんでしょ先生! こんなんだったら奥さんにも赤ちゃんにも嫌われますよ!」

 菱本先生の結婚出産事情を知らないだろうに、美里の言葉はきつい一撃だったに違いない。菱本先生は必死に両手を合わせて、

「ごめん、怒るな清坂、俺の先走りだ。そう怒るな、な、羽飛、なだめてやってくれ!」

 すがるような眼差しを貴史に送ってきた。

 

 こういう時は正統派で行くしかないというのを貴史はよく知っている。やんわり美里に告げた。

「美里、とりあえず立村いねえし、菱本先生が何したいか教えてもらうほうが優先じゃねえ? 俺もお前の考え基本的に賛成だし、菱本先生も反省してるし、ま、先に行こうぜ先に」

 ──菱本先生、まだ、クラス一丸をあきらめてねえんだな。



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