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第一部 9

「じゃ、悪い、先俺帰るわ」

「え? 貴史、どうしたのよ」

「羽飛、なによいきなりのお暇、どうしてよ。せっかくなんだからもっと語ろうよねえ」

 パフェだけで満足してしゃべりまくっている美里とこずえを置いて、貴史はファミリーレストランから出た。

 ──しっかし、暑いな。

 別にけんかしたわけでもない。女子相手に語り合うことがどこかの誰かみたいにしんどいわけでもない。美里と一対一だったら二十四時間オールいけるだろう。

 ただ、今だけはちょっとしんどかった。

 男子ひとりに女子ふたりのバランスも、いつもならばそれなりに楽しめるはずだった。できれば立村あたりが助っ人に入ってもらえればちょうどよかっただろう。この四人でだったら、気楽だったはずだ。

 なのに今、妙に居心地が悪い。食いすぎたステーキが今になって胃に響いてくるのと同じだった。あまりいい油使ってないのだろう。食べているうちは至福の時なのだが、その後妙にむかむかしてくるのはなんでだろう。


 極楽だったクーラー空間から抜け出して、貴史はひとり自転車を漕いだ。

 もちろんそのまま家に帰るつもりなどなかった。

 仕切り直しでまた、菱本先生訪問計画を練るのもまた一案だが、どうもそんな気になれないのは太陽がでかすぎるせいなのだろうか。わからない。背中が焼けて、網であぶられた海老のようにひょいと飛びあがってしまいそうだ。

 ──ゲーセンでも行くか。それとも。

 たいてい仲間でボーリングかバッティングセンター、プールかついでに海。とにかく身体を思いっきり動かせる場所に出かけるのが貴史のパターンだった。こんないい天気が続くのに、薄暗いゲーセンで不毛な時を過ごすのは性に合わない。それでも全く行かないわけではなくて、たとえばひとりでこんな時、ふらふらっとでかけたくなることもある。

 ──女子連中を連れて行けるとこじゃねえしな。

 貴史は青潟駅に向かおうとして、ふとペダルを漕ぐのをやめた。

 ──女子なんか連れてかねくてもいい場所というとだ。

 思いついたところがある。

 今の貴史でないと、行けない場所だ。

 ──菱本先生のうちだ。

 さっき美里たちに押し付けられたゼリーの袋が半分自転車の籠に納まっていた。

 炎天下の中出しっぱなしだったので、下手したらもう腐りかけているかもしれないが、まあ大丈夫だろう。冷やせば食えないこともない。手土産にはちょうどいい。


 いきなり思いついたわけではない。周りがどう思っているかは知らないが貴史は結構物事の筋道を考えるタイプだった。美里とこずえが菱本先生の彼女事情についていろいろ妄想たくましく語らっている間に、貴史は自分なりの意見を形作っていた。時折くちばしを挟みつつも、やっぱりこずえの迫力ある発言に言い返すのも面倒くさくなり、最後は聞き役に回った。大抵立村が混じっている時はその役割を奴が受け持ってくれるので、貴史はいつも攻撃態勢で居られるのだが、どうも今日はそれがうまくいかなかった。いつも鬱々して陰気な面している立村でも、やっぱり居ないと影響大だということを、貴史は身をもって感じた。

 ──あの怖い彼女、帰ったか?

 こずえの一存でいったん引き返したもの、どうもひっかかっているものがある。

 直接菱本先生と電話で話をしたのもこずえだし、貴史がまだすっきりしていないせいなのかもしれないが、どうも、消化不良なものが残っている。

 ──別になあ、彼女と話が終わってから俺たちが行ったっていいじゃねえか。

 こずえの一方的な仕切りで話が終了してしまったというのも、やっぱり収まりの悪い原因かもしれない。もちろん菱本先生も、彼女に罵倒されている真っ最中に訪問されるのはおもしろくないだろうし、男としての面子も丸つぶれだろう。だが、それ以上に、

 ──嘘吐いてまでキャンセルされるほうがもっと、プライドずたずたじゃあねえのか?

 少なくとも貴史だったら、そう思うだろう。

 美里も、もしこずえに言いくるめられなければ、賛同するに決まっている。

 ──菱本先生だってな、あのとってつけたような古川の言い訳聞いて、ぴんとくるだろが。まあ立村と違って菱本先生ならそのへんまあいっかって流してくれそうな気もするけどな。

 はたして立村が一緒にこの場にいたらどう答えるだろうか。

 もちろん菱本先生を蛇蠍の如く嫌っている立村のことだ、辛らつな言葉でもって罵倒するだろう。しかし、こずえの行動をそのまま肯定するだろうか。そのまま知らん振りを通せとばかりに、ファミレスでぎゃあぎゃあ語り合うだろうか。

 ──どうだろな、あいつの考えてることはわからねえ。

 できれば、意見を聞いてみたいと思う。違う意見だったとしてもそれに引きずられることはない自分の意志、しかしそれでも、立村だったらどう考えるかをはっきり本人の口から聞いてみたかった。

 どちらにしろ、立村はいないわけであり、貴史がひとりでここにいるわけであり。

 ──とりあえずは挨拶だけしとっか。

 電話で「ごめんねー」と伝えたのはこずえだけ。貴史は混じっていない。


 二時前、昼下がり。ヒステリックに叫んでいたかの女性と顔を合わせたら気まずいがしかたない。もう一度アパート一階の戸口に立つ。

 台所の窓は開け放たれていた。声はない。テレビの音声だけが洩れてくる。ざわめきと共に流れてくるアナウンスの内容から、おそらく高校野球中継であろうと思われる。ということは、菱本先生はおそらく、部屋の中で寝転がっているはずだ。

 ブザーを押した。

 五秒、間があり、静かに開いた。

「おい、羽飛」

 戸が開いたとたん、薄墨に似たものがぼやあとかかった菱本先生の顔がのぞいた。すぐに熱血色に明るく燃えた。笑顔で覆われた。学校使用のものに見えた。


「よお、よく来たなあ! あれ、さっき古川から電話があったが清坂は大丈夫なのか? お前一人じゃあないよな? どこ居る?」

 テンションが高い。貴史は暫く黙っていた。こずえの説明を真正直に信じているらしいということがよくわかった。てっきり貴史としては、菱本先生も例の一件を目撃されていることに勘付いているのではないかと思ったのだが、さにあらず。全く気にしていないらしい。

「ふたりとも、今日は来ない予定」

「そうなのか?」

「けど、俺は先生に話すことあるから、来たんだけど」

 本当は先生なのだから敬語を使うべきなんだろう。立村のように菱本先生にのみわざとらしい敬語を使いつづける奴は別としても、やはり礼儀としては当然のことなのかもしれない。こずえも美里もなんだかんだ言って、丁寧語はうまく取り混ぜている。

「入って、いい?」

「もちろんだよ! いやあ、嬉しいな。夏風邪ならしょうがねえなあとは思ったんだけどな。やっぱり俺としては、楽しみにしてたんだぞ。ほら、お前ら三人が来るからってアイスクリームケーキ用意してたんだ。一人で食うのもなんだしなあとか思ってたんだが、ほらほら、今日はふたりでゆったり食おう!」

 と、いうことは、例の彼女にアイスクリームケーキを食わせず追い返したということなのか。これをどう解釈すればよいものかわからない。だが、アイスクリームというのは全身脂ぎってしまった貴史にとってよだれたらたらのものだ。逃したくはない。

「じゃあ、おじゃまします」

 一応、ここだけは丁寧に伝えた。


 菱本先生の部屋はこぎれいにまとまっていた。

 背の低い本棚と床に積み重なった本が、薄い布で隠されていた。ちょうど雪の積もった山々を眺めたような状況に近い。置き場所がない、というよりも意識的にでこぼこをこしらえてオブジェのように見せている風にも思えた。

 埃もなく、極めて清潔。

「すげえ綺麗じゃん」

「あたりまえだろ。お客さん迎えるんだからな」

「俺たち以外に誰か来たのか?」

「ああ、そうだ。おとといはな、奈良岡と水口と南雲が来たぞ」

 その組み合わせもずいぶんすさまじいものだ。露骨な三角関係だろう。

「そんときもアイスクリームケーキだったのか?」

「いや、その時は奈良岡の手造りケーキだったなあ。うまかったぞ」

 想像はつく。菱本先生が見るからに嬉しげに顔を緩ませながら、

「あのふたりは受験が控えてるから、夏休みもないし、いろいろ大変だ。宿題どころじゃあないって言ってたぞ」

「そっか、同じ高校目指すんだよな、水口と奈良岡ねーさん」

 奈良岡彰子と水口要はいろいろ考えるところあって、どうやら青潟市外の私立高校を受験するらしい。ふたりとも医者の子女ということもあり、将来を医学に見定めているようだ。詳しい事情は知ったことじゃないが、青潟大学附属高校へのすんなりエスカレータを捨てて受験に勤しむというのは、やっぱり凄いような気がする。

「羽飛、今から受験勉強する気、あるか?」

「全然。まだ自由研究も宿題も手、ついてねえもん」

「こら」

 軽く叩かれた。溜息を吐きながらも菱本先生は笑いながら続けた。

「ほんとは怒るところなんだろうがなあ。勉強しろよ、少しは」

「言われたくねえよ」

 ガラスの器にはひややっこのような巨大アイスクリームケーキが鎮座ましていた。

 デザートは別腹と、よく言ったもの。あっという間に腹の中のステーキは消化されてしまったようで、自然と空腹感が増す。

 

 スプーンでアイスを突き崩しながら、扇風機の廻る部屋に座って口にアイスを運んでいた。最初の二口くらいは素直に冷たさが美味しく感じられたのだが、だんだん回数を重ねるごとに重くなってゆく。やはり昼間、しっかりハンバーグステーキを平らげたのは失敗だったかもしれない。

「どうした、溶けるぞ」

「味わってるんだけど」

 高校野球中継が中断されている。どうやら試合中大雨に祟られ、下手したらノーゲームになってしまうかもしれない恐れがあるという。テレビをつけっぱなしなので状況はその折ごとに伝わってくる。しかし、画面を見る限りだと、

「こりゃあ、ノーゲームだよな。流れるな、再試合か明日は」

「まだ四回だったっけか」

「そうなんだよな。まあどっちもゼロゼロだし、仕切り直しってとこか」

 青潟はまぶしすぎるほどの晴天だというのに、なんで球場は大雨なんだろう。

 まあ、涼しくなるからそれはそれで過ごしやすいのかもしれないけれども。

「先生、あのさ、ひとつ聞いていいか」

 まず無理やりひとさじ、アイスクリームを飲み込み貴史は尋ねた。

「なんだ。言っとくが宿題の手伝いはしないぞ」

「そんなんじゃねえよ」

 ちょうどいい仕切り直しだ。まず言い切った。

「悪いけど、聞いちまった」

「はあ?」

「隠し事したくねえから言っちまうけど」

 ぴんときてないのだろうか。やっぱり菱本先生は単細胞だ。だから説明が楽だ。

「俺と古川、さっき先生と彼女がけんかしてるとこ、聞いちまってさ」

 菱本先生はスプーンをくわえたまま固まった。テレビからはノーゲームとの審判決定がようやく知らされたようだった。


「そうか、そういうことか」

 気まずいことは覚悟の上だが、菱本先生がスプーンを口から放すまでの間は果てしなく長い時間に思えた。もうアイスクリームは半分以上溶けている。そのまますするにしてもなんだか甘ったるすぎて食いきれそうにない。

「驚いただろ」

「俺はびっくりしたけど、古川が落ち着いてた」

「そういう性格だな、古川は」

「せっかく玄関まで来たんだから挨拶してこうとは思ったんだけど、古川が絶対だめだって言い張って、結局あいつの一方的な判断で中止になっちまったってわけ。ノーゲーム」

 わざと明るく言い放ってみた。

「そんあとで美里と合流して、ファミレスで食って、それから俺だけ来たってわけ」

「なんでだ?」

「だってさ、隠し事したくねえもん」

 自然と笑いがこぼれる。菱本先生がいきなりパニックを起こしたり怒鳴ったりしたらまた別の反応も生まれるだろうが、一旦凍った後すぐに溶けて、照れ笑いを浮かべるその顔になんだか許されそうな雰囲気を感じた。だったら言いたい放題、言えばいい。

「あ、言っとくけど、美里には言ってねえ。それと、古川もこのことみんなに言いふらすつもりねえって。とにかく俺と古川との秘密にしろって命令されたけど、やっぱやだよ。俺だって口そんな堅くねえもん」

「あまり見られたくないとこ見られたな」

「けど、いいじゃん。先生に彼女のひとりかふたりいるかもってこと、わかってるだろ。それに嫁さんもらってもおかしくない歳だって、うちの母ちゃんたちも言ってるし」

「母ちゃん、たち?」

 怪訝そうに尋ね返す菱本先生に、貴史は笑い返した。

「あ、そうだ、うちと美里のうちと一緒にこの前家族旅行したんだ。うちの母ちゃんと美里の母ちゃん子どもの頃から大親友だから、通称母ちゃんずって呼んでる」

「なるほどな、母ちゃんず、か」

 声を立てて菱本先生は笑い、膝を叩いた。いつのまにかテレビのブラウン管にはしかめっつらの男性アナウンサーが台風情報を読み上げている姿が映っている。

「俺もまあ、しゃべるつもりはねえけど、どっちにしてもばれるのは時間の問題だろ。先生、覚悟しといたほういいと思うな。ま、結婚式には俺と美里が一緒に生徒代表として参列するからさ。評議委員が行くのが義務だとは思うけど、立村がOKするとは思えねえしさ。とにかく、俺としては」

「羽飛」

 語ろうとした貴史を菱本先生は遮った。

「お前、わざわざそれ伝えるために来たのか?」

「隠し事したくねえってだけ。俺と先生との仲じゃん」

「古川はどう言ってるんだ?」

 かすかに用心している響きを言葉の下に感じる。何かがぴりりと反応した。

「古川? 関係ねえよ。言いたいように言わせとけばいいだろ」

 思わずこぼれ出た言葉に、戸惑った。

「だって俺、あいつの考えちょっとついていけねえし」

 菱本先生の表情に何か、かりっと何かを噛んだような刺激を見出した。

 ツボを押した、という状態が近いのか。

「古川の考えが、か?」

「そ。別に俺は隠し事したくねえけど、知ってることをそのまま知らねえって平気な顔して嘘つくのはどうかって思っただけなんだ。まああいつが女子だからそういうのかまわないのかもしれねえけどさ、どうも、あいつ、やだな」

「おいおい、あれだけお前気に入られてるのにか? 古川泣くぞ」

「知るかよ」 

 軽く茶化すような口調がさらに神経を苛立たせる。菱本先生に対して、ではない。古川こずえに対してだった。

 すっかりとけて、かすかに堅い氷のようなものが残っているガラスの器の中を、貴史はかき回した。


 ──あいつ、やだな。

 決して今まで感じたことのなかった感情が湧いた。

 古川こずえ、というその女子の存在。

 美里の親友で、クラスメートで、何気に貴史のことを好いてくれる奇特な女子。

 姐御肌の性格も、過激な下ネタトークも、決していやなものではない。そう思っていた。

 女子の中でも気楽に話すことのできる女子のひとり、そう感じていた。

 美里にもいつも言われていた。

「なんで貴史、こずえにあれだけ思われてるのに付き合わないの?」

「俺は優ちゃん命だし!」

 しょうもない繰り返しで切り返してきたけれど、どうして古川こずえに対してその感情がいまだに芽生えないのか、その理由を考えたことはなかった。

 いくら「羽飛かっこいい!」とか「私のダーリンになってほしいのになあ、もう思いっきりサービスしちゃうのにねえ」とかいろいろ言い放たれても、「いい友達」以上に感じることはなかった。単なる「友だち」だからと思っていた。

 ──いや、違う。

 午前中のこずえとのやり取りを通じて、確かに違うものを感じた。

 たとえば、ガラスの器の中に凍ったままで残っているアイスの芯のようなもの。

 

 もちろんこずえは菱本先生のこと、および彼女のこと、美里のことも考えた上で判断したのだろう。そのくらいは理解できる。賢い性格は把握している。

 ただ顔色変えずに嘘をさらっと吐き、あっさりと作り話で菱本先生に訪問中止の電話をし、その後さらに美里に対して事実とは異なる菱本先生恋愛事件をあっさり述べて見せるその面の厚さに、薄ら寒いものを感じてしまっただけだ。

 間違ったことをしているわけではない。菱本先生と美里を思いやっただけ。

 ただ、貴史は、それが嫌いなだけだ。

 そう思いついたことをあっさりやってのけるその態度に嫌悪を感じた、それだけだ。


 もし一緒にいたのが美里だったらどうしているだろう?

 こずえが心配した通り、きっと大騒ぎしていただろう。

 もしかしたら菱本先生も頭を抱えて困り果てていたかもしれない。

 それでも、絶対に嘘を吐いてごまかすようなことはしないだろう。

 決して、古川こずえと同じ言動は取らないだろう。


「羽飛、アイスのおかわり食うか? まだ半分残ってるんだ」

 さすがにそれはノーサンキューだ。貴史は手で×を作った。菱本先生が立ち上がり台所へ向かうのを、くちくなった腹をさすりながら眺めていた。

 ──美里、俺がこんなにアイス食ってるってこと聞いたら悔しがるだろな。

 だめもとで聞いてみた。

「先生、ドライアイスねえ? 持って帰っていいかな」

「無理じゃないかそれ」

 当たり前だ。いくら昼下がりとはいえこの炎天下、美里の家までアイスケーキが原型留めたままもつわけがない。

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