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第二部 69

 本当は立村宛に電話をかけようと思っていた。美里にも帰り道そんなことを言ってみた。

 ──よしなよ。あの人今ただでさえ大混乱しているんだよ。あんた、自分の立場忘れた? ちゃんと理由はあるけど一応加害者なんだよ。もう少し様子みようよ。

 美里の言うのももっともなので、貴史は黙って受け入れた。雪がようやく止んだ次の日、呼吸を整えて貴史は自転車を用意し学校に向かい、一目散に三年D組の教室に飛び込んだ。朝ぴっかりの天気はあてにならないというけれど、前の日のすさまじい猛吹雪とは打って変わって穏やかな冬の朝だった。


「羽飛、てーへんだてーへんだ!」

 誰かがどこかの時代劇のような言葉を発して貴史を手招きしている。まだ八時五分過ぎ。クラスメートが全員揃うには間がありそうな時刻だった。男子も女子もまだ三人程度。部活を終わらせてよっこらしょ組程度だろうか。その一人、陸上部の大スターと相成った近衛を捕まえる。

「どうしたよ、おい」

「さっき、朝錬出ようとして部室行ったら、すっげえ騒ぎだったよ」

「何だがよ。まさかあのことがもうばれてたのかよ!」 

 昨日の立村欠席裁判もとい二時間ぶっ続けのロングホームルームの内容がすでに外にばれているのか。可能性はある。世の中口だってある、電話だってある。いくら菱本先生や貴史や美里が緘口令だしたとしても無駄だ。人間は弱いのだ。

「ん? ちゃうちゃう。あのことはもうとっくの昔に帰り道でばれてるだろ。まだまだあんなのちゃちいよ」

 別の男子が手でないないポーズを取る。

「じゃあなんだ?」

 女子たちが貴史たちを見据えてひそひそ話を始める。無視して、一番まともに話してもらえそうな近衛に問いかけた。

「近衛、朝錬の部室で何聞いてきたんだよ。立村がらみのことじゃねえんだよな」

「それだったら俺も驚かないよ。違うって、刃傷沙汰らしいぞ」

「お前ら時代劇観すぎじゃあねえの? とっくに『忠臣蔵』の時期は過ぎたぞ。松の廊下でもあるまいしなあ」

 まぜっかえしてみて、反応を見ようと思った。背の高い近衛は両肩をこわばらせて周りにいる男子たちをかかえるようにし、しゃがみこんだ。貴史も混じった。

「まだ噂なんだけどな」

 含みを持たせるようにして近衛がささやく。もともとこうやって芝居がかったことをやらかす奴ではない。天羽や難波のように意味不明な気取り屋ではない。普通ではない。

「早く言えよ、すっきり出しちまえ」

 貴史が突っ込むと、近衛は大きくため息をついた。芝居ではない。

「A組の評議の女子いるだろ? あいつがさ、西月と取っ組み合いの大喧嘩して、それが当たり所悪くて今、入院してるらしいんだ」

「A組の評議ったら、あのたわしみたいな頭した女子か。名前すぐ出てこねえけど」

 美里に聞けば早いだろう。やたらと美里お気に入りにしていたボーイッシュっぽい女子だとは覚えている。女子でもこの歳にして取っ組み合いとはやるなと言いたいが、「刃傷沙汰」と呼ぶからにはそれなりの理由もあるはずだ。急いで記憶をまさぐる。そういえば学食でもそんなことをちらっと聞いたような気がする。

「すげえな、取っ組み合いでかよ。俺の後に続くとは、ずいぶん連鎖してんな」

「茶化すなよ。羽飛はまだ怪我させてないだろ。昨日、いきなり教頭先生が飛び込んできて菱本先生ひっぱってたのはそれが理由らしいんだ。緊急の職員会議でもう大騒ぎだったらしいよ。それで、今日の朝錬も臨時で中止」

「朝錬とのつながりがあるのかよ」

 陸上部もずいぶんといい加減なことをするものだ。近衛は首を振り、女子たちの目を恐れるようなそぶりでさらに続けてささやいた。

「どうも、天羽の奪い合いだったらしいぞ。究極の三角関係が暴走した結果らしい。それで親を呼び出して、即、西月の退学が決定したって聞いた」

「ちょい待て、話の展開異常に早すぎやしねえか?」

 思わずでかい声が出る。女子たちがおそるおそるといった風に貴史たちに近づいてくる。興味はあるのだろう。情報がないのだろう。そりゃそうだ。こういうことは女子から情報を得てみるのが手だ。

「お前ら、今の話、聞いてただろ、知ってたか?」

「ううん、噂だけ」

 女子たちも顔を見合わせている。よく観るとこの連中も運動部関係者だ。

「私たちが知ってるのは、西月さんと近江さんが大喧嘩して、近江さんが怪我して、それで狩野先生が一方的に退学させようとしているらしいって噂だけ」

「んなこと言ったら俺どうするんだよ。即退学じゃねえの」

「違う、私も聞いたけど」

 別の女子も近衛と同じ高さにしゃがんでささやいた。

「西月さんのお母さんが転校させることにしたって言ってたけど」

「しつこいようだが、昨日の今日で決めることかよ? 卒業式まであと一ヶ月どうするんだよ」

「わかんないけど、今はっきりしてるのは、もう西月さん、学校には来ないってこと。それだけは決まってるって」

 ──そりゃありえねえだろ? よくわけわからねえ。

 A組とD組との距離は果てしなく遠い。情報は錯綜し、どれがどう正しいのかまったく分からなくなっている。この点は女子であると同時に近江……やっと名前思い出した……と仲のよい美里をとっつかまえて確認するのが一番まともな情報が入手できそうだ。もっとも入手したからといって、好奇心が満たされるのみ、今D組で起きている壮絶な状況を完全できるものではないとも思える。

 ──天羽も色男ぶり発揮しすぎたんだろ。女子に取り合いされちまうなんてモテモテじゃんなんて、からかってられねえな。まあ、自業自得って奴か。けどな、いくらなんでもな、刃傷沙汰ってのはねえだろ。退学ってのはないだろ、いくらなんでも。


 美里が教室に入ってくるのを待ち、貴史は手で合図した。男子チームの塊からいったん離れて、廊下に出るよう合図した。コートを脱いでロッカーにかけた美里は、頷いてすぐについてきた。やはり、何か把握しているのだろう。真剣な顔をしている。手袋をポケットに詰めて、貴史の顔を見た。

「やはり、あんたも聞いたのね」

「ああ今朝な。お前は」

「私は昨日、近江さんから連絡もらったの」

 被害者、近江からか。それなら一番生々しい話が聞かせてもらえそうだ。廊下の窓辺に向かうよう指で合図した。見えるのは真っ白い雪の結晶がきらきら光り、同時に何滴か水滴になっている景色だった。光だけがきつく反射している。


「私たちがロングホームルームで延々と立村くん分析を行っている間は何でもなかったみたい。他のクラスの子たち、時間より早く終わったらしくて、A組もそうだったんだって。それで近江さん、たまたま生徒会室でおしゃべりしてたらいきなり、小春ちゃんが言いがかりつけてきたらしいの」

「口、きけねえのにか」

 矛盾は突っ込んでおく。

「そう来ると思った。メモ使って筆談に決まってるじゃないの。内容はわかんないけど、ありもしない言いがかりだってことは話してた。それで突然小春ちゃんがかーっとなっちゃって、追いかけてきて、天羽くんたちがいる視聴覚教室に助け求めて逃げ込んだんだって」

 ここまで美里は、落ち着いて話している。近江とはかなり仲良しだったはずなのになぜだろうか。違和感がある。昨日の杉浦加奈子の件とも一緒のものだった。

「たまたまそこに天羽くんと難波くんがいて、小春ちゃんが傘持って襲い掛かってきて、それを天羽くんが必死に止めてくれて、誰かが職員室にいた狩野先生を呼んでくれて、それでってことみたい」

「おい、傘、か?」

 折りたたみではなさそうだ。美里は肯定の頷きを返した。

「そうなの。私も、まだ信じられないんだけど、近江さんが言うには小春ちゃん、本気で刺そうとしていたみたいなの。それで、止められて」

 美里がそこまで話した後、ふうっとため息をついた。窓辺に目を向け、廊下に流れていく生徒たちをぼんやり眺めていた。

「いろんな噂が流れているみたいだけど、たぶん、みんなの言ってる通りになるじゃないかって近江さん予想しているようね」

「みんなの言ってることったら何か? 退学か? なんか話聞いてるとえれえことになってるぞ。でも一日も経ってねえのに退学なんてあるのかよ」

 別に西月に同情しているわけではない。ただ、一発張ったおしただけで退学ならば、貴史も十分その資格を満たしているはずだ。そうではないと、いうことなのか。

「あとで詳しく話すけど、貴史、知ってるよね」

 教室に戻るそぶりを見せた美里は、耳元にささやいた。

「近江さん、狩野先生の義理の妹だって。青大附中は、裏でいろいろなことしてるらしいもの。まったくありえない話ではないはずよ」

 美里の表情には、悲しみも悔しさもなにもなかった。感覚が麻痺しているような感じがした。昨日のロングホームルームでエネルギーを使い果たしたのかもしれない。


 菱本先生が現れた。昨日の今日、とはいえいつもの熱血教師ぶりは健在だった。

「ええと、おい、全員揃ってるか? 揃ってないか」

 また廊下寄りの先頭席が空いていることを確認した。

「そうか、まあいい、とりあえず今日の連絡事項いくぞ。みんな、メモ取れよ」

 立村が今日も休みという現実の方が貴史には現実味ある問題だった。A組はあまりにも遠い。美里と仲良し女子が被害に遭ったとしても同じこと。貴史としては、なぜ二日連続で立村が休んでいるのかその理由を突き詰める方が先決だ。

「昨日はほんと、みんな、長い時間ご苦労だった。貴重な二時間だったな。ほんと、よくがんばった! あらためてみんなに感謝だ。ありがとうな!」

 すでに昨日の激しい熱も止んでいるようで、みなわちゃわちゃと私語にいそしんでいる。菱本先生も無理に止めようとはしなかった。

「今日もまだ、立村は休みだ。体調がまだ本調子でないようだ。明日も休むようなら、心配なんで俺も様子を見に行くつもりなんだが、昨日のことについては絶対に他クラスの奴にはもらさないようにする。これは約束だからな」

 ──先生、無理無理、もうばればれだよ。

 貴史が断言するのは、登校途中の女子軍団が昨日の話を肴にして派手に盛り上がっているのを耳にしたからだった。しかもそいつらがC組の女子ときた。C組といえば、杉浦加奈子がらみの問題で大活躍した影の軍団である。こいつらが情報を把握しているとすれば、立村にとことん不利な方向へ噂が流れるのは定めだろうし、止める方法もない。

「昨日決めた通り、羽飛、今日からはお前が号令役だ」

「え、俺が?」

 確かに立村の代わりにクラスまとめの大任を仰せ付かったが、号令をやるとは思ってなかった。評議としては美里だっているだろうし。

「いや、まずは形からでも入れ。それから、今日の放課後、職員室に来い。仕事たんまりあるからな」

 にやっと笑って貴史に合図してきた。

「もうさっそくかよ、まったく。まあ、立村帰ってきたら手伝わせるけどいいですか」

「ああ、お前がそうしたいなら、そうしろよ。それとだ、昨日もうひとつ議題が残っていて、文集作りのことなんだが、清坂どうする」

 美里が立ち上がった。すでに奈良岡相手には説得が終わっているようだったし、無理に蒸し返さなくてもなんとかなりそうな気がする。

「はい、私個人の意見ですが、昨日の話もありますので班ノートを使用しない代わり、みんなで好きな思い出話を書いて、それでまとめて終わりでいいんじゃないでしょうか。それと、これ、前から頼んでいることなんですけど、金沢くんにクラスのみんな全員の顔を写生画で残してもらおうと思ってます。ね、金沢くん、いいよね?」

 あっさり金沢も手を挙げて頷いた。こいつに絵画のことで企画持ち出したら何でも受け入れるに決まっているではないか。美里もその点はよく把握しているようだ。菱本先生も頷いた。

「そうかそうか、もう手はずは整っているんだな。まあ、俺としてはせっかくの機会だから本音をさらけ出すいい機会とも思っていたいんだがな」

「先生、女々しい! そんなこと言ってたらお嫁さんとかわいいベイビーに全力で逃げられるよ! ねえ」

 即、跳ね返すのがこずえの役目だ。この動きが起きているということはもう、三年D組ももとの空気に戻りつつあるということだと思う。少しほっとした。

 ──この調子だと、立村戻ってくる前にはなんか落ち着きそうだな。あとは俺と美里とがひとがんばりして、あいつの機嫌を直すよう努力すりゃあ、一ヶ月もしないうちにハッピーエンドになりそうな気がするけどな。ああ、けど立村があのままいじけてなければなってとこもあるんだが、まあなんとかなるだろ。美里も色仕掛けでなんかやれよ。


 授業はのんべんたらりと続いた。卒業間際の三年生に対しての授業は、高校に入ってからの授業のさわりと聞いているが正直どこからかわからない。公立行っている奴に聞けば区切りがどこからかはめどもつくのだろうが、それやってどうするという気もするのであえて気にしないことにしている。はっきりしているのは、自分たちの受けている授業が公立の学校よりもはるかに進んでいるということくらいだった。

 三年D組の教室内も、表面上はごく普通ののりに見えた。なんとなく玉城が笑顔で貴史に声をかけてきて、

「羽飛、あんたにすべてがかかってるんだから、期待してるよ」

 気合を入れてくるところとか、

「なんで南雲が立候補しなかったんだよ、お前だって立村と仲良かっただろ? りっちゃんりっちゃんって声かけてただろ」

 などと南雲派閥の連中が文句を言っているところとか、

「立村の功績って、気になって調べてみたら他にも結構あるんだよなあ」

 とか、よく分からない情報を仕入れてくる男子連中……主に運動部……とか。

 多少の動きはあるにしても、取り立てて劇的に変わったということはない。貴史からしたら現段階での変化は、号令をかけざるを得なくなったことだけだ。たいしたことじゃあない。

 四時間目が終わり給食を流し込むと、貴史は教室を出て言われた通り菱本先生の下へ急いだ。たぶん昨日のことだろう。職員室に一礼して入った。

「おお、羽飛か」

「先生呼んだじゃん」

 いつもの敬語なし口調で先生に近づくと、菱本先生はすぐに席を用意してくれた。いつものように狩野先生の席を無断借用した。机を見ると何も荷物が置かれていない。休みなのだろうか。そういえば今日の数学は自習だった。

「狩野先生、今日休みなんだ」

「まあそうだ。ともかく話だ」

 あっさり流して菱本先生は貴史をさらに自分の側に近づけ、声を低めた。

「まず二つある。ひとつめは立村のことなんだが」

 ひとつで十分な議題だ。貴史は身を乗り出した。

「あいつまだ休んでいるけど、ほんっとに風邪ですか」

「わからんが、親御さんから連絡があった」

 頭を抱えるようにして菱本先生はため息をついた。

「お前も知っているだろうが、立村の性格上学校に来づらくなる前に手を打ちたい。とりあえず今日は俺も授業があって身動きできないが、明日も休むようなら家庭訪問するつもりなんだ。その時の様子を見たうえでお前に相談しようと思っている」

「明日まで待つんですか」

 長い。本当だったら今すぐでも早退して品山のあいつのうちに突撃したい。菱本先生は首を振って制止した。

「そうだ。ふつうの風邪なら誰か集団で見舞いに行かせるのも手だが、ああいうことがあった以上は少し様子を見たほうがいい。清坂あたりもかなりあせっているようだが、そこはお前が幼馴染のパワーで止めろよ」

「んなパワーなんてねえけど。でも、あいつもわかってるよ」

 あっさりと答えてやった。

「それならいいんだがな。それと、お前が心配していた文集の件だが、清坂に丸投げしていいか?」

「ああ、それなら問題なし。金沢の絵が入るだけでぐっと文集も締まるし、奈良岡も仕事がなくならないですむしでみんな大満足だろうし」

 要は班ノートが消えればそれでいい。それだけで立村は救われる。

「じゃあこの件はあっという間に終わりだ。それともうひとつの件なんだがな」

 もしかして、これは、例の件だろうか。

 壮絶な女子同士の大喧嘩、刃傷沙汰、女子版松の廊下。貴史は身体を硬くした。

「お前、C組の霧島と話をすることあるか?」

 まったく関係のない話を、手を組んだかっこうで菱本先生は振ってきた。

「C組の霧島なら、ああ知ってるけど、そんなしゃべるってほどでもねえし。むしろ美里の方が評議委員同士だし話わかるんじゃあねえの?」

「そうか、知らないか。わかった。それならほとんど誰も気づいてないんだな」

 菱本先生がひとりごちた後、さらに声を低めてささやいた。他の教師たちにも聞こえないようにしたい様子だった。

「もしこれから、C組の霧島について心ない噂が飛び交うようであれば、羽飛、できるだけそれを押さえてもらえないか? まだ今は問題ないようだが」

「なんで霧島の話が出てくるわけ? なんかあったのか? 俺知らないけど」

「知らないならそれでいいんだ。それが一番いい。ただ、これから先のことなんだがな。なければそれでいい」

 どうやら菱本先生は、貴史に霧島ゆいのことを話したのを後悔しているようだった。あわてて隠そうとしているのが見え見えだった。そんなことされれば誰だって知りたくなっる。

「先生、そんなに知りたいんだったら、評議連中に聞いたほうが早いんじゃねえの」

 わざとかまをかけてみた。

「例えば天羽とか、難波とか、相棒の更科とか。立村が復活してればあいつも入るけど、まずはあのあたりだろ。特に難波とはしょっちゅうなんかやりあっていたし、喧嘩沙汰であればあいつあたりに聞けば、詳しいことわかるんじゃあねえの」

 難波の霧島ゆいに対する熱い想いは、男子なら誰でも読み取れるもの。肝心要の霧島ゆいにはうざったく思われているようだが。


「難波か、わかった。そうだな」

 とっくにわかっているような口調で、菱本先生は再度頷いた。

「他のクラスのことまで気を遣うのはたいへんだが、青大附中の生徒みんなひっくるめてまとめて面倒みたいんだ。そこんところもお前なりに、まとめてくれると助かるぞ。頼んだぞ、羽飛」

 ──クラスまとめってこんなにめんどくせえことなのかよ。

 ひそかに貴史は肩こりを覚えた。肩をぐるぐる回したくなった。



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