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巡る季節のあの場所で  作者: デスモスチルス大佐
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冬、いつもと変わらない冬。

雪が降るのを眺めながら歩く。

いつもと変わらない道も今日に限っては少し違く見えた。

きっと僕が目的を持って歩いているからであろう。

今日だけは退屈ではなかった。

秋の出来事以来、僕はより一層少女のことを考えていた。

少女と僕は前に会ったことがあったのだ。

1年に4回だけこの場所に来る不思議な子。

それは今と昔も変わらない。

春には夜桜を見て、夏には蛍を見て、秋には彼岸花を見た。

そして冬は.......

僕は約束の場所に向かって歩き続ける。

そういえば、前会った時の冬も雪が降っていた。

しんしんと降っていた。

しかし、なぜ彼女が今になってこの地を訪れるのかが分からない。

そこだけが理解できなかった。

しかし、歩いているうちにそんな考えはなくなった。

少女に会いたい、その気持ちだけが強くなっていった。

春の時夜桜を見た公園とはまた違う公園に着く。

あの年の冬、最後に少女に会った場所。

僕はその公園に足を踏み入れる。

昼間のはずなのに人の気配は全くしない。

僕は公園を1周した。

しかし、少女の姿はない。

ただ広々とした空間に1人ポツンと男が立っている状態だった。

僕は公園のドアに腰をかける。

すると何か暖かいもので目を覆われる。

そして僕の目を覆っている何かはボソボソと何か言うと、目を覆っていたものをとる。

僕はすぐに後ろを向く。

しかし、そこには人の気配はなくただ葉が全てとれた木が佇んでいるだけだった。

僕は帰ることにした。

今思い出したのだが、前の冬も少女は来なかった。

秋に約束したのに来なかった。

いや、来れなかった。

急に雨が降ってきた。

僕の顔はびちゃびちゃになっている。

その雨は当分止みそうにない。

冬、少女との別れの冬。

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