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しつもん
「ねぇ、恋叶」
未来は僕を見ながら尋ねる。
「どうして君は、恋を叶えようと思ったの?」
質問を質問で返そうか。
未来はどうして1つだけ願いを叶えたいと思ったのか。
まぁそんな意地悪なことはしないけど。
「面白そうだったから」
「本当に、それだけ?」
未来は探るように僕の瞳を見る。
未来の瞳から逃げるように僕は続けていった。
「だって、人間はみんな臆病だからさ」
そう、人間は臆病だ。
最悪を常に持っている。
最良なんて滅多にないから。
臆病、言い換えると慎重とでも言えばいいのかな。
「ふーん」
未来はあまり興味がなさそうに相槌をした。
質問してきたのは君の方だろ!!!!!