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昼休み
お昼休み。
この学校は学生食堂というものが存在する。
僕と未来はそこで一緒に昼ごはんを食べていた。
僕は家から持ってきたお弁当。
未来は学食で買った日替わり定食のようだ。
(ふむ、今日の日替わり定食は鳥の唐揚げ…)
「食べる?」
そう言って、未来は唐揚げを僕のお弁当のご飯の上に乗せた。聞きながら乗せるとは何事か。
しかし、有難くもらっておく。
僕は唐揚げを口に含む。学食の唐揚げは本当に美味しいのだ。
「美味しそうに食べるね」
そう言うと、未来は笑顔で唐揚げを口に含む。
(しかし、何故僕が唐揚げを欲しがっていたと分かるのか。)
「なんでわかったのって顔してるね、顔に出やすいよ」
微笑みながらそう言った未来からは悪意は感じ取れない。
しかし、僕は少しムッとした。
何故かって?単純なやつだと思われてそうだからだ!