18.適性試験
「着いたぞー! 王都、バザーだ!」
乗合馬車の御者が声を上げて前方を指さす。その声につられてルイナは帆馬車より身を乗り出し、目の前に見える大きな街を見た。
キルヒ王国の首都―――『王都バザー』。
街の周りを背の高い外壁で囲まれ、中の様子は未だに見えない。しかし、その奥に高く聳え立つ城の美しさにルイナは息を呑んだ。
純白の壁、深みのある紺色の屋根、重厚な佇まいの中ひと際目立つ尖塔。決して華美な装飾はないものの、見る者の目を惹きつける美しい出で立ちの城であった。
それが西へ沈み行く太陽によって赤く照らされ、薄暗い東の夜空を背にひと際迫ってくるような存在感を放っていた。
「綺麗―――」
ルイナは遠くに映る城の造形に目を奪われる。本来、王の城とはこういうものか―――と、自分が育った家との差をまざまざと見せつけられた。
―――まあ、彼女の家は地上であれば貴族が住む豪邸くらいのものであったが、それも仕方がない。いくらナトラサの街がある大空洞が広いとはいえ高さはそれほどない。本格的な城など、作ろうと思っても作れない。
「……よしっ」
彼女は一頻り城を観察した後、帆馬車の中へと戻って馬車を降りる準備をし始めた。
馬車を降りたら宿を取り、一晩明けたら冒険者ギルド本部へ行く。そこで適性試験を受けるのだ。
彼女の母親探しの旅は、そこから始まるのである―――
「これで嬢ちゃんと過ごすのも、最後になるかの…」
「……、そうですね」
その夜、宿を取ったルイナとナートラは、共に過ごす最後の夜を密かに嘆じていた。
ナートラがルイナに約束していたのは、彼女が冒険者になれるまでの協力―――つまり、明日ルイナが冒険者となった暁にその役目は終わる。
彼がルイナの旅についていくことは出来ない。もう老体である彼は短行程での旅はともかく、大陸を巡る長旅にはついていけない。
それに、オグストの村に鍛冶師は彼1人しかいない。交易もないあの村では鋳造された農具や道具などを新しく買うことは難しい。オグストの村には、まだナートラの力が必要だった。
名残惜しく、この先も見守りたい気持ちもあるがここで老骨は身を引き、後はルイナ自身の力で切り開いていって欲しい。先に人生を退くことになるであろう自分に、若い世代の強さを見せつけて欲しいと願う。
―――そして、きっとルイナであればそれが叶うとナートラは信じていた。
そしてルイナも、ここまで自分を見守ってくれたナートラに、言葉で言い尽くせない感謝を抱いていた。
彼女が心を取り戻せたのはナートラのおかげであったし、再び心を失わずに済んだのもナートラのおかげであった。
今は、前よりも自分を持っていられる。ナートラから離れても、大丈夫かもしれない―――いや、大丈夫だと言い聞かせる。
ルイナはチラつく寂しさや不安を、無理やりに飲み下した。
そして、人間種が自分を支えてくれたことへの感謝から、彼女は心のありようからヒト族であることを貫き続けることを誓う。
人間種と敵対しないことを―――心に誓う。
「明日、冒険者に無事になれたら餞別を用意しておる―――嬢ちゃんに限ってないとは思うが、農夫にだけはならんでくれよ?」
「はい、頑張ります…、餞別、楽しみにしています、おじいさん」
そうして最後の一夜は暮れていく。
ルイナは、ナートラより餞別よりも大切なものを既に受け取ったと思いながらも、目を閉じる。
―――明日は冒険者適性試験、ナートラに安心して去ってもらえるために全力を出して良い結果を出そうと、彼女は意気込むのであった。
「ようこそ、冒険者ギルド、キルヒ王国本部へ! 本日はどのようなご用件でしょうか?」
「えっ? あ、はい―――え~と……」
翌朝、ギルド本部へと向かったルイナを、石造りの立派な建物が出迎える。
中も広く、天井も高い。窓も大きく取ってあり、開放的で明るい印象の内装にルイナは意識を奪われ、受付嬢への反応が遅れてしまった。
「え~と―――今日は、冒険者登録に来ました。お願いできますか?」
「あっ、はい。新しく冒険者を志望される方ですね。えー、少々お待ちください」
そうして受付の前で待たされること数分、やがてやって来た別のギルド職員に連れられ、ルイナは一つの部屋に案内された。
しばらくそこで待つように言い渡され、ルイナは大人しく椅子に座って待つ。そして―――
ガチャッ―――
「あっ、あんた―――」
「ミチさん―――こんにちは」
「こ、こんにちは…」
ギルド職員に連れられて部屋に入ってきたのはミチであった。今日は旅装に追加で、頭に黒色のとんがり帽子を被っており、より魔術師らしい恰好をしている。
「その帽子、可愛いですね。似合ってます」
「そ、そう? あ、ありがとう…」
ミチはどもりながらも礼を言う。そしてルイナと1つ間を開けて席へ着く。その目線と手元はいそいそと忙しなく動いている。
今日の彼女は顔を合わせてからずっと挙動不審であった―――恐らく、冒険者になった際のパーティーを組むか組まないかについてで、こうさせてしまっているのだろうとルイナは思ったが、今はまだ聞かない。
約束通り、冒険者になってから聞こう―――それが是であろうと否であろうと、ミチの希望を尊重しようと彼女は考えていた。
故に、再びギルド職員が顔を出すまで、2人は同室で待っているにも関わらず終始無言のままであった。
ガチャッ―――
扉を開け、再び姿を現したギルド職員は、今度は誰も連れておらず1人であった。
「お待たせしました。本日の登録希望者は2人だけのようですので、適性試験を開始いたします。内容をご説明させていただきますが、宜しいでしょうか?」
ギルド職員の言葉に、2人は首肯する。
その様子を見て、ギルド職員は彼女たちに対面する位置に腰を下ろし、説明を始めた。
「まず、適性試験は12の項目に分かれており、希望職種によって必須項目と推奨項目、自由項目があります。
必須項目は希望職種に就くためには必ず受けなくてはいけません。
推奨項目は必須項目と同程度、冒険者になった際のランク決めの判断要素となります。より早く、より高いランクに就きたければ推奨項目も受けることをお勧めします。
自由項目は必須、推奨ほどではございませんがランク決めの判断材料となります」
ギルド職員は手の指を3本折りながら、淡々と説明する。
「また、冒険者登録の合否やランク決めの方式は加点式の為、推奨項目や自由項目がどれだけ不出来であっても点数が減算されることはございません。ご安心下さい。
最後に、もし必須項目で不合格となっても推奨や自由項目で良い成績を残せば希望した職業とは違う職業になりますが適性有りと認められ、合格となることもございます。ここまでは、宜しいでしょうか?」
ルイナとミチは頷く。
「それではお二人の希望職種を伺います。えー、ではまず―――」
1.体力測定(戦士推奨項目)
「まずは体力測定を行います」
「はい!」
体力測定の為、ルイナは広い部屋へと通される。魔術師志望であるミチは自由項目である体力測定には手を挙げず、魔術師用の試験を受けている。
「この部屋の壁から反対の壁へ走って、触れてください。制限時間を設けますので時間内に壁に触れなければそこで終了。そしてまた合図を鳴らしますのでそうしたらこちらの壁に戻ってきて触れてください。
どれだけ往復できるかで体力の測定を行います。段々と制限時間は短くなっていくのでご注意ください」
「分かりました!」
「それでは位置について―――よーい、はじめ!」
「……っ!」
ギルド職員の合図を聞き、ルイナは全力で走る。
走る。
走る…
走る……
―――バタンッ!
「ふぎゃっ!」
そして彼女は自分の足に躓き、床に向かって見事に転んだ。
「―――くっ、もう一度!」
彼女は起き上がり、再び走る。
走る。
走る…
走る……
―――バタンッ!
「ぎゃぁっ!」
「………ピー!」
審査を担当するギルド職員が笛を鳴らす。それは制限時間を告げる合図であり、ルイナはその時、部屋の中央付近で前のめりになって転んでいた。
部屋の片道を行く合間に、彼女は二度も転倒し、見事1往復も出来ずに体力測定を終えてしまったのであった。
「あの……もう一度、挑戦しますか?」
「は、はい! もう一度やらせて下さい!」
ギルド職員が哀れみを持った目でルイナに打診し、彼女はそれを受ける。
―――バタンッ!
「ふぎゃっ!」
「………ピー!」
―――が、再度の挑戦も同様の結果であった。
「なんで……」
ルイナは絶望した。自分の運動音痴ぶりに。
普通に走ろうとしてこれほど鈍く、足がもつれて転んでしまうほどとは思っていなかったのだ。
しかし―――彼女は重要なことに気が付いていなかったのだ。
彼女が走ったのはアリスとして生まれて以来ほとんどなく、その少ない経験も幼少の身体の時のものであった。
吸血した後の成長した身体で走ったことは一度もなく、急激な体格の変化に彼女の運動神経は未だ適応しきれていないのだ。
急激に身長が伸びた者が、小さい身体の時と同じ重心の感覚で走ろうとするとどうなるのか―――その結果が彼女の様であった。
『体力測定:0点』
2.怪力測定(戦士推奨項目)
「次に怪力測定です」
「は、はい!」
怪力測定の為、今度は狭い部屋へと通される。
そこには所狭しと様々な器具が置かれており、ルイナは何に使うのかも分からないそれらの器具を物珍しそうに眺める。
「―――う~ん……」
そして一方、ギルド職員は周囲の器具とルイナの細腕を見比べ、思案気に眉根を寄せる。
「ではまず手始めに―――腕立て伏せをしてもらえますか?」
「えっ、うでたて…え~と、なんですか?」
腕立て伏せを知らないルイナは小首を傾げる。
それに対して、ギルド職員は呆れ顔になりつつやり方を実践して教える。
「こうして足を伸ばして腕に力を入れて―――こうっ、身体を上下に動かすんです」
「なるほど…」
ルイナはギルド職員の動きを真似て地面にうつ伏せになり、腕の力だけで身体を持ち上げようとする。
「ふんぅぅううううう!!!!!」
ルイナは必死に力んだ。必死の形相を浮かべ、腕に力を入れて身体を持ち上げようとした。
しかし、彼女の身体はぴくりとも持ち上がらない。腕がぷるぷると震え、首だけは上に行こうと持ち上がるが、身体は全く動かない。
その様子を見て、ギルド職員は呆れた面持ちで声をかけるのであった。
「―――念のために、腹筋もしてみましょうか」
「……ふ、ふっきん…?」
そうしてギルド職員は最早無表情で腹筋のやり方もレクチャーし、ルイナは仰向けに寝転び、足を曲げ、腕を頭の上に組んだ。
「ふんぅぅぅぅうううう、ふぬぅううううううう!!!」
ルイナは必死に踏ん張った。必死に歯を食いしばって、腹に力を入れて身体を持ち上げようとした。
しかし、彼女の身体はやはり持ち上がらない。ばたばたと足を動かし、首だけは上体を起こそうと持ち上がるが、身体は全く動かない。
その様子を見て、ギルド職員は諦めた面持ちで声をかけるのであった。
「―――はい、そこまでで結構です。ありがとうございました」
測定終了の言葉である。彼女はまたもや、何も結果を残せずに測定を終えてしまった。
「どうして……」
ルイナは絶望した。自分の力の無さに。
しかし、その非力さは至極当然であった。
彼女はアリスとして生まれてこの方、ナトラサの街を出るまで屋敷に籠り切りだったし、力仕事は全て召使いがやってくれるのだ、筋肉なぞ付くわけがない。
およそ12年間、食って寝るだけの生活を送った者が身体を動かそうとすればどうなるのか―――その結果が彼女の様であった。
『怪力測定:0点』
3.スキル評価(戦士推奨項目)
「続いて、スキル評価を行います」
「……はい」
スキル評価の為、ルイナは個室に連れられギルド職員と対面して席に座る。
―――その声音は暗い。今までの2つの推奨項目を、完全に失敗していたからだ。
「ルイナさん、あなたが覚えているスキルは何がありますか?」
「えっ? え~と……」
そう問われ、ルイナは必死に思い出す。吸血鬼を殺したあの時、グーネル公爵が言っていた言葉を。
グーネル公爵はルイナ―――その時はアリスだったが、彼女が使っていたスキルを推測し、小声で話していた。それを全て聞き取り、自分がそれらのスキル名を言っていたことは覚えている。
しかし、その前後に色々ありすぎた為、そんなスキル名は完全に記憶の中へ埋没してしまっている。彼女は埋まってしまった記憶を何とか掘り返そうと、うんうんと唸り続ける。
「え~と、たしか……こう、いん…じょせん?」
「ぶふぅっ!!」
ルイナが必死に1つスキルを思い出すと、目の前にいたギルド職員が噴出した。
「げほっ、げほげほっ! あ、あのですね、ルイナさん―――知っているスキル名を言うのではなくて、自分の所有しているスキル名を言うんですよ?」
「えっと、は、はい。そのつもり、です……」
「っ………」
そのルイナの言葉に、ギルド職員は再び笑いが込み上げてきたのだが、二度目は無表情で抑え込む。
光陰如箭―――大陸北西のガザ帝国が誇るSランク冒険者、閃光のランデルヒートが使うスキルである。
光陰如箭とは風足、無音足の上を行く上級スキルだ。
このスキルを習得するのに彼が費やした年月は210年―――エルフ族であろうと現役引退間近という年齢まで修行を重ね、やっと手にしたスキルである。
それを目の前の少女が使えるとは、甚だ噴飯物である。わざわざ実践させて検証するまでもなかった。
「わ、分かりました、ほかに使えるスキルはありますか?」
「えーと……けんてき、ひっさつ? と、あと―――こんごうりきです」
「はい、分かりました。それ以外はもうないですか?」
「えーと、あと……あっ、無痛覚! これだけはしっかり覚えてます! 多分、これくらいです」
「はい、分かりました。ありがとうございます」
ギルド職員は手元の羊皮紙に記す―――『スキル評価:0点』と。
4.模擬戦闘(戦士必須項目)
「最後に必須項目である模擬戦闘の試験を行います」
「は、はい! お願いします!」
模擬戦闘の為、ルイナは真四角に作られた広い部屋へと通された。
彼女の表情は、前のスキル評価において、スキルがそこそこ使えると告知できたことで手ごたえを感じ、その心持ちを少し明るく取り戻しているのであった―――真実を知らないというのは、残酷なことである。
「これから模擬戦闘の相手をして頂く方に登場願います。では、お願いします!」
「おうっ」
ギルド職員の言葉に応じ、奥の小部屋よりガタイの良い男が出てくる。
全身を皮装備で覆い、急所や関節部には金属製の防具を装備している。腰に一振りの大きな剣が収まっているが、それとは別に木剣を肩に乗せ、顎に生やした髭を擦りながら対戦相手の様子を伺っている。
「今日の戦士志望者ってのは―――なんだ、こんな細っこい娘なのか。おい、今までの項目はどんな感じなんだ?」
「はぁ、まぁ……な感じです」
男が問うと、ギルド職員は曖昧に返事をする。
その反応の意味することが、まったく見込みなしということを彼は知っていた。
「はぁ、ったく、しょうがねぇなぁ……おい、嬢ちゃん。武器は?」
「この杖です」
「杖……魔道具か? なんだ、発火したり凍ったりするのか?」
「いえ、戦闘に役立つ能力はありません」
「そうか……なら、いいか。よし、嬢ちゃん。好きなところへ打ち込んで来い。俺からは手を出さないでやるからよ。俺の防御を突破出来たら、合格にしてやらぁ」
「ちょっ、アーセンさん! 勝手に合格不合格に口を出さないでくださいよ。僕が困ります!」
ギルド職員は男―――アーセンの発言に対して、慌てて口を挟む。
あくまで彼は模擬戦闘の相手役であり、加点の点数や合否判定はギルド職員の手により行われなければならないからだ。
「うるせぇなぁ。杖一本で俺の防御を抜けたら、相当な遣い手だぞ? まあ、万が一にもそんなことはないがな! あっはっは!」
「まったく、もう。勘弁してくださいよ……」
大口を開けて笑うアーセンに対し、ギルド職員は痛むこめかみを抑える。
そしてアーセンは肩に乗せていた木剣を正眼に構える。
「さあ、嬢ちゃん。来な―――お前の戦士としての力、見せてみろ」
―――相手が小娘だろうと関係ない、一度戦場に立てば誰しもが戦士になる。
アーセンは決して油断することなく、ルイナの動向に注視する。
「……」
一方、ルイナは動けなかった。いや、動かなかったと言った方が正しいだろう。
いつもは相手が得物を構えた瞬間に身体が勝手に動いていた。だから、今回もきっと身体が動いて何とかしてくれるだろうと思った。
しかし―――ルイナの身体は動かなかった。
その身体の主導権はいつまで経ってもルイナに委ねられていた。
なんで? なんで? どうして? いつものは?
―――混乱のあまり、ぎゅっと杖を握りしめる彼女の指が白む。
「……嬢ちゃん、来ねぇつもりか? そのままだと、失格になっちまうぞ?」
「……っ!」
アーセンの言葉に、ルイナは意を決して動く。
―――必須項目における失格は即、不合格扱いとなる。
ここまで送ってくれた、応援してくれた、自分を信じてくれたナートラの為にも、彼女は決して不合格になってはいけないのだった。
「っ、やああぁぁぁっ!!」
ルイナは駆ける。彼女は初めて己が力で床を蹴り、己が意思で杖を振り上げる。
間の詰め方、力の入れ方、武器の振り方なんて知らない。
このまま攻撃してもいいのか、この攻撃が無様に見えていないか、果たしてそもそもこれを攻撃と呼べるのか、分からない。
彼女は初めて自分の意思で行う攻撃に恐怖と不安を覚えながら、それを雄たけびで掻き消し、アーセンへ肉薄する。
アーセンは動かない。そのままルイナは杖を振るう。正面に木剣を構えたアーセンを、横殴りするように杖を振り抜き―――
―――バシィッ!!
「っ…!」
「………」
そして、杖は弾かれた。いとも容易く。
―――カランッ、カランカラカラ……
杖はルイナの手を離れ宙を舞い、やがて床に落ちて硬質な音を響かせた。
武器を失ったルイナは、喉元へ突きつけられた木剣に息を呑み、恐怖の眼差しで対する男の顔を見た。
「―――二度と来んじゃねぇ。戦いは―――戦士は、ガキのままごと遊びじゃねぇんだ」
彼は憤怒を静かにその顔に映し、突きつけた木剣をその場に放り投げ、去っていった。
「……、……っ、ぅっ、うぅっ……」
後に残されたルイナはその場へ崩れ落ち、呆然とした表情を浮かべながら涙を流すのであった。
『模擬戦闘:0点』




