第0章 王の頼み
「おぉ目が覚めたか。勇者の末裔よ。早速ですまないが名前を聞かせてくれるか?ほう、ww隻眼の黒蛇wwいいww名前だなwww」
やめてくれぇぇぇぇ!目覚めて早々その名前で呼ばれるとかどんな罰ゲームだよ!そうだよ、現実だよ、ふざけんな!
てかお前初対面で人の名前で笑ってんじゃねえよ!
目覚めたのはすごく豪華な部屋だ。一つ一つの家具がとても高価そうで、とてもじゃないが触る気にはなれない。
というよりなんで俺はこんな所にいるんだ?
「私の名はヨナス・フィン・アルムガルト。この国の王だ。」
こいつ王様かよ!失礼なやつだな、人の名前で笑いやがって!王族だったらなんでも許されるとか思ってんじゃねぇぞ!
で、始まってそうそうなんで王様の前で俺寝てんの?
「腕にあるその紋章を見るとどうやら君は勇者の末裔のようだな。その君を見込んで頼みがあるのだが…。」
よく名前で笑った相手に頼み事ができるなお前。その神経はさすが王族と言ったところか。
しかし、事情も説明せずに頼み事とはいい度胸してやがる。
ここで多分「はい」か「いいえ」のコマンドが出てるんだろうな。取り敢えずいいえを選んで事情を聞こう。
「おお!そうか!引き受けてくれるか!」
くっっっっそプレイヤーがぁぁぁぁ!!
自分のこと全くわからないままよく分からん依頼引き受けちゃったじゃねぇか!
あれ?ちょっと待てよ…自分のことがよく分からんってことは俺は記憶喪失なのか?RPGならありがちだが…?
「それじゃあまずは北の洞窟に行ってシルバーリングを取ってきてほしい。まぁ君が私の頼みを叶えられるかどうかの力試しと言ったところか。奥には主もいるから気をつけてな。」
こいつ結局俺の説明しなかったよ!しかも頼む側が力試しって何様だよ。王様か。
流石にプレイヤーも急すぎてもっかい王様に話しかけてるな。
「北の洞窟だぞ。奥には主もいるから気をつけてな。」
使えねぇ王様だな!もういいよ町の人に聞くよ!
取り敢えず情報収集しないとな…。




