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作者が転生?!~りっぱな悪役になってやる!  作者: 梅田遼介
「王都リュアン」編
34/81

第32話「裏仕事」

今晩は!

この一連の事件からを第2章として、その前に1章のあらすじと登場人物一覧を入れようと思って……いるのですが進みません(汗)。

オラに元気玉(=ブックマーク、評価、感想)をクレロ〜( ̄▽ ̄)

 翌日僕は仮面を付けてギルドに行き、三日月と合流した。

 剣から身元がばれると困るので、念のためオリハルコンの剣は置いて別の剣を持ってきている。

 こんな時のために伝説の鍛冶屋、モーハンに作ってもらった「暁専用」の剣。

 鋼で出来た両手剣で、それもかなりデカい奴だ。

 普通の両手剣なら刃渡り100~150センチという所だろうが、これは175センチのカルロの身長を超える長さがある。


「暁、上手く渡りが付いたぜ。これから会いに行くことになってる」


 ああ、今日も山々がきれいだなあ。

 ブレストプレートを付けてると余計に強調されてる。


「大丈夫か?行くぞ」


 いかん、景色に見とれている場合じゃない。

 真剣に行こう。

 きっとこれは「あの事件」に関連する気がするし。


 三日月は僕を連れて街はずれの崩れかけた家に入った。

 かなり大きな家だが、ずっと人が住んでいない空き家のようだ。

 


「おい、来たぞ。オレだ」


「三日月か、来たな。お仲間も一緒か。まあそこに座れ」


 扉を開けると、部屋の中で5人の男たちが待っていた。

 全員武装していかにも悪そうな風貌だ。

 

「こいつは暁。オレと同じ傭兵だ。腕はオレが保証する」


「暁だ。金になる仕事があるって聞いてきた。何をやればいい?」


 僕が自己紹介すると、男たちは疑わしそうな目で僕を見てきた。


「暁だぁ? そんな名前聞いたことがねえなあ。顔も隠してるしコイツ、信用できんのか?」


 一人の髭面の男が僕の顔のすぐそばに顔を近づけてガンを飛ばしてくる。

 うっ、酒臭い。

 正直こういうヤカラは苦手だけど、ここで眼をそむけちゃだめだ。

 我慢して無表情に相手を見つめ返す。


「なんだぁ? その目は。俺とやんのか? ああん?」


「お前、オレが連れてきた奴に何か文句があるのか?」


 僕に絡んできた男に腹を立てる三日月を片手で制して、僕はゆっくりと口を開いた。


「何か勘違いしてないか?俺は三日月に頼まれて来ただけだ。文句があるなら帰ってもいいんだぞ。俺の腕が見たいのならそう言え。お前を料理して腕前を見せてやる」


 僕がそう無表情のまま静かにそう言うと、相手は怒りを爆発させた。


「俺を料理するだと?! いい気になりやがって! ギャン、コイツとやらせろ、口のきき方を教えてやる!」


 リーダーらしき男はギャンというらしい。

 落ち着いた雰囲気からして、なかなかやりそうな奴だ。


「ドムル、そういきり立つな。お前がいきなり絡むからこういう事になるんだ。暁とか言ったな、お前ももうちょっと口のきき方を――」


「俺は別にかまわんぞ。馬鹿に俺の腕を見せておくのも悪くない。手加減はしてやるから安心しろ」


 なだめようとするギャンの言葉をさえぎって、僕はあえて挑発した。


「このおぉぉ! もう許せねえぞ、テメエ、殺してやる!」


 ドムルと呼ばれた男は目を血走らせて持っていた両手剣を抜いた。

 怒りで我を忘れているようだ。


「こいつ、ここまでドムルを怒らせやがって。いいのか三日月、お前の連れてきた男がやられちまうぞ」


「ふん、こんな奴にやられるような男をオレが連れてくると思うのか? 好きにすればいい」


 三日月も僕があえて相手を挑発しているのに気付いたのだろう。

 全く止めようとはしない。


「仕方ねえな。暁、ドムルとやってみろ。ただドムルはやるぞ。経験も豊富だ。殺される前に降参しろよ」


「うるせえぞ、ギャン。もう俺はコイツを殺さねえと納まらねえ」


 僕らは場所を居間だったであろう広めの部屋に移した。


「テメエ、今さら泣いたって許さねえからな。覚悟しやがれ」


「ドムル、殺すなよ。俺たちは人手が必要なんだ。暁、お前も謝った方がいいんじゃねえのか?」


 ギャンはこの場を納めたいようだが、僕はあえてそれを無視して剣を抜いた。

 その瞬間、男たちが息を飲んだのが伝わってくる。

 そりゃあそうだろう、僕の剣は同じ両手剣であるドムルの剣の1.5倍はある長大なものだ。

 僕の体格とは明らかにアンバランスだ。


「なんだぁ、テメエ、こけおどしか? そんな剣が振れる訳ないだろうが!」


 一瞬ひるんだドムルは、はったりだと踏んだようだ。


「ごちゃごちゃうるさいな、口で勝負がしたいのか?」


 僕がそう言うと、とうとうドムルが切れた。 


「テメエ、言わせておけば! 死ねぇぇ!」


 ドムルは正面から全力で斬りかかってきた。

 正直、室内で戦うにはこの剣は不利だ。

 でも視覚的効果はばっちりだろうし、何よりこんな剣が使ってみたかったんだ。

 本当はガッ〇の〇殺しみたいなとんでもない大きさの剣を使ってみたかったけど、そこまで思い切れないのは作者の腕の差だな(悲)。

 

 ガンッ!


 ドムルが振り下ろした剣を大剣で受け止める。


 「くそっ!」


 悔しそうな表情を浮かべるドムルに、今度はこっちから打ちかかる。


 ガンッ!ガキンッ!


 もちろん殺すのが目的じゃないから、ドムルが受けることが出来る程度に速さも威力も抑えてある。

 それでもこの大きな剣を軽々と振るう僕に、周りで見ている男たちは驚きを隠せないようだ。


「く、くそっ、このっ!」


 ドムルは必死に僕の剣を受け止める。

 おそらく両腕にはかなりの痺れが走っているはずだ。


 腕が疲れてきたのだろう、ドムルの剣が下がって隙が大きくなっている。

 こんなことを長く続けても意味がないので、さっさと決めてしまうことにした。


 ガキィィィン!!

 ブゥゥゥン!


 ドムルの剣をはねのけると同時に、僕の大剣が唸りを上げて振られドムルの首筋にピタリと当てられた。

 ちょっとでも動けば殺される、という恐怖からドムルは身じろぎも出来ない。


「お、おい……お前……」


「どうした? 動いてみろ。そうすればお前の頭をそこに転がして蹴り飛ばしてやるぞ」


「ま、参った、許してくれぇ」


 ドムルは恐怖から脂汗を流している。


「暁、お前の腕前は良く分かった。許してやってくれ」


 ギャンが慌ててとりなしてくる。

 デモンストレーションは成功だな。


「どうだ? 暁の腕前は。オレが連れてきた奴が弱い訳ないだろ?」


「ふん、たいした腕もないのに吠えるな」


 僕は静かにそう言って剣を鞘に納めた。

 首筋に当てられていた剣がなくなったドムルは、フウッと息を吐いて座り込んでしまった。


「こんなでかい剣を振り回すだけじゃなく、ピタリと止めるなんざ神業だ。首を落とされたと思ったぜ」


 さぞかし肝を冷やしたのだろう、自分の首を撫でながらしみじみ言う。


「で、どうするんだ。文句があるなら俺は帰るが」


「とんでもねえ。暁、三日月と一緒に俺たちの仕事を手伝ってくれ」


「それは内容と金によるな」


 あえて飛びつかない。

 あまりガツガツして警戒されては困るからね。


「大きな声では言えねえが、仕事というのは誘拐かどわかしだ。ある筋からの依頼で、若い金持ちの女ばかりを狙ってる。ただ最近噂が広まったのか警戒が厳しくなって、助っ人を探してたんだ」


「誘拐か。ただいっときの仕事でお尋ね者になるのはお断りだな」


「その点は大丈夫だ。この辺りにゃあ街道の盗賊とか呼ばれてるちんけな奴らがうろちょろしててな、そいつらに罪をおっ被せてるからこっちに手が回ることはねえ」


 ビンゴだ。

 やっぱりあいつらの名を騙っていたのはこいつらだったか。

 でももう少し情報が欲しいな。


「街道の盗賊? なんだその陳腐な名前は」


「あはは、お笑い種だろう。まあ最近そいつらの名前も聞かねえところを見ると、とっくに何処かへ行っちまったのかもしれねえがな。それにな、俺らの後ろ盾は大物だぞ」


 来た。

 やっぱり裏に糸を引いている奴がいるな。


「後ろ盾? そりゃいったい誰だ」


「おっと、そこは言えねえな。最高機密だ。だが暁、お前ほどの腕なら何度か仕事すりゃあすぐにお目にかかれるだろうぜ」



 うーん、何度か仕事してから、では困るんだよなあ。

 でもここで食い下がるといかにも怪しいだろうし。

 ちょっと考えないといけない所だな。


「まあそれはどうでもいい、金さえきちんともらえればな。で、報酬はいくらだ」


「そうだな、元は一人あたり金貨10枚と思っていたが、あんたらなら15枚出してもいい。どうだ?」


 正直金額はどうでもいいんだが。

 と思ったらおい、隣でなんか目を¥マークにしてるのがいるぞ。

 まあ疑われないためにもちょっと交渉しておくか。


「15枚だ? それじゃあお話にならんな。20枚出せ。それなら受けてやる」


「ふっふっふ、さすがだ。あんたほどの腕で、もしすんなり受けたら怪しいと思ってカマ掛けたんだ、済まねえな。言い値の20枚ずつ出そう。それで受けてくれるか?」


 やっぱりな、ここは暁の元のキャラを思い出して正解だよ。


「いいだろう。仕事は何時だ?」


「いきなりで悪いが、明日だ。明日、ここの大店の娘が王都まで行くために馬車で街を出るという情報が入った。護衛もいるだろうが頼めるか?」


「いいだろう、では明日にここに来ることにする。三日月、いいな」


「オレは文句ねえよ。んじゃ、明日だな」


 話がまとまって僕と三日月はそこを出た。



「暁、案の定ついてくる奴がいるぜ」


 三日月が全く目線を変えずに小声で横にいる僕に告げる。

 これも予想の範疇だ。

 僕たちは後をついてくる奴がいるのを確認して、撒いてから隠れ家に戻った。


おかげさまで評価ポイントが70点になりました!

次の目標は100点です☆

ご協力オネゲエしますだぁ。

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