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作者が転生?!~りっぱな悪役になってやる!  作者: 梅田遼介
「悪役転生」編
30/81

第29話「腐女子」

1日2話投稿キャンペーンも終わりなので3話目を投稿します。今回は完全なネタ回ですw BLを元にしたネタですのでお気をつけ下さい。(BL表現がある訳ではありません)

「カルロさま、ちょっとよろしいでしょうか」


 僕が執務室にいると、いきなりメリッサがやって来た。

 その後からレイナも付いて入ってくる。

 食事時でもないのにメリッサが呼ばれもせずに来るのは珍しい。


 なんだ?

 あきらかに顔が怒ってるんですけど。

 僕何かしたっけ。

 最近、小鹿亭とかムーランルージュとか行って夜遊びしてばっかりだからかな。


「ドウシタ?」


 あ、緊張で声が裏返った。

 僕、怒られるの嫌いなんだよ。


「このレイナのことなのですが」


 あの優しいメリッサが鬼の形相で後ろのレイナを振り返る。

 レイナは下を向いてこっちを見ようとしない。

 ああ、怒られているのはレイナなのか。

 僕じゃないことが分かって、一気に体の緊張が解けた。


「レイナがどうかしたのか?」


「今朝仕事中に姿が見えないものですから探しましたら、物かげに隠れてコッソリこのような物を読んでいたのでございます!」


 そう言えばメリッサが手に薄い本のようなものを持ってるな。


「それはなんだ?」


 僕が聞くと、メリッサが急に顔を赤くした。

 レイナはますます小さくなっている。


「あの、あまりにもアレなもので私の口からは何とも。お目に掛けるのも汚らわしいのですが、レイナの処分をお決め頂かなければなりませんのでご覧いただけますでしょうか」


 なんだなんだ?

 仕事をさぼってたのが問題なんじゃなくて、この本の内容が問題なのか?

 見た感じ普通の小説みたいだけど。


 メリッサから本を受け取って開いてみる。

 するとレイナがすすり泣き始めた。


 ……

 ほほう、頬に傷のある伯爵が主人公なのか。

 僕みたいだな。

 ……

 ……

 その伯爵に忠誠を誓う金髪で美形の近衛の騎士。

 剣の腕はその国で一番。

 ……

 ……

 ……

 そこに新たに茶色い髪の別の騎士が現れる。

 さらに美形で剣の腕前は天下無双。

 金髪の騎士はこの騎士と腕前を競い、敗れる。

 これってルーノスとF、そのままじゃん。

 ……

 ……

 ……

 ……

 ……なんじゃこりゃあ!!!


 

 二人の騎士は伯爵の寵愛を受けようと互いに競い、やがて愛し合う。

 ライバル同士の友情を超えた愛情。

 そして騎士と騎士、伯爵と騎士たちの濃厚なラブシーン。



 こ、こいつ、腐ってやがる……早すぎるだろ、時代が。



 まさか生きている間に自分がモデルのBLを読む羽目になるとは思わなかった。

 まったく、どの世界でも腐女子ってやつは。


 まあね、僕だって2次オタの端くれ、コミケにも気合い入れてた口だからある程度の理解はあるよ。

 でもまさかあのメイドのレイナが腐ってたとは。

 可愛いと思ってたのに、僕やFやルーノスでハアハアしてたとはガッカリだよ。



「で、カルロさま、このレイナの処分をいかが致しましょう。私は解雇は当然だと思いますが」


 メリッサが赤い顔のまま厳しい口調で言う。

 それを聞いたレイナが声を上げて泣き出した。


「ああ、カルロさま、申し訳ありません!反省しておりますので、解雇だけはお許しくださいませ。どうかここに置いてくださいませ!」


 うーん、まあ僕は別にBL読むのはいいと思うんだよね。

 仕事中にサボって読むのはどうかと思うけど。

 ただ、僕を題材にするのはやめてもらえるとありがたいな。


「メリッサ、ここは俺に任せてもらおう。二人きりにしてくれるか」


「かしこまりました。厳しい処分をお願い致します」

 

 メリッサが頭を下げて出て行った。




「レイナ、そこへ座れ」


「え、でも……」


 戸惑うレイナを来客用のソファに座らせ、僕は向かいに座った。


「ああいう本が流行っているのか?」


「え、いや、決してそんなことは……」


「隠さなくともよい。俺はああいう物に理解がある方だと思っているし、そういう物を好む女子がいることも分かっている。いつからああいった本を読んでいるんだ?」


「……3年ほど前からです」


 今レイナは17歳だから、おいおい14歳からかよ!

 ある意味エリートだな。


「周りの者も読んでいるのか?」


「わたしの友達はみんな読んでおります」


「今回のこの本もか」


「はい、みんなで回し読みをしております。今晩他の友達に渡す約束になっておりまして、読む時間がなくてつい仕事中に……申し訳ございませんでした」


 ああ、僕のあんな姿がみんなに晒されているのか(涙目)。


「カルロさま、どうぞ首にはしないでください。ここにおいて下さいませ!」


 またレイナが泣きだした。

 泣きたいのはこっちなんだけど。


「まあそう泣くな。今回の事は不問にしよう。メリッサにも俺からとりなしておいてやる」


「……ああ、カルロさま!」


 そううるんだ瞳で見つめられてもなあ。

 顔は可愛いんだけど僕をそういう目で見ていたのかと思うと、正直ちょっと引く。


「しかし、この屋敷に勤めながらこのような本を読むとは。周りの友達はなんて言ってた?」


「あの、実はこの本を書いたのは私の友達の一人でございまして」


 ……BL作家か、どんな友達持ってるんだよ。


「天国のような職場でうらやましいと、しきりに申しておりました」


 何が天国だ、まったく。

 しかも首にならないってわかったとたんに急に生き生きしてるし。


「あの、カルロさま、その友達から機会があれば必ず聞いて来いと言われていることがありまして」


 ものすごーく嫌な予感がするな。


「なんだ、聞きたい事とは」


「あの、その、えっと……」


 モジモジしているレイナは可愛いな。

 でもやっぱりそんなに聞きにくい事なのか。

 

「あの、あえて言えば、なんですけどっ、カルロさまは、あえて言えば、やっぱり受けよりタチなんでしょうか?あと、下剋上に関してはどう思われますかっ?私はとってもステキだと思うんですけどっ!」

 

 

 ……この娘、もうダメだ。

 完全に腐ってるよ(白目)。

これで1日2話投稿は終わりです。

明日からは出来るだけ毎日投稿して行きたいと思いますので、これからもよろしくお願いします☆

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