なんだ!勘違いだわ。
咲ちゃんから気になる事を聞いた私は、鷹くんの帰りを待っていたの。
そして、鷹くんから直哉さんと女房さんである琴さんの琴を聞いた。
初めは鷹くんは何も言わなかったけど、私が「鷹くんの妹さんだよ!初音さんの事だよ!」としつこく聞いたからやっと話す気になって、色々と話してくれた。
「直哉殿と琴の噂?俺は聞いたことが無い。何かの間違いではないのか?」
「ううん!咲ちゃんが言っていたよ。それに、宮中でも噂になっていると言っていたもん!」
鷹くんはその噂に心当たりが無いような素振り。
おまけに「直哉殿に限ってそのような事は起こらん!」
まるで自信ありげに仰いましたよ。知らぬは鷹くんだけではないのか!
でも、宮中に勤めている本人も知らないなんて、何かがおかしい。
じゃあ、何故、咲ちゃんはそんな噂を知っているの?おかしい。咲ちゃんがウソをつくわけがないんだし。もしかしたら康紀さんの情報元?
私は直哉さんって見たこともないから知らないから。それに初音さんだって一度もウチに連れて来たこともない。何故だ?私には不思議だらけだわ。
鷹くんだって初音さんの旦那さんなのに私に話したがらないし。
絶対、何かあるわよね。突き止めなくっちゃ!
だって、私達夫婦の平和のためでもあるのよ。度々、初音さんは鷹くんに会いに来るし、それに、鷹くんを私に取られたって思っているから。だから毎回、私にイヤミの一つでも言うのよね~~
私が実家に来過ぎと言えば「娘が実家に来るのはいけない事なのですか!」と目を吊り上げて言うし、本当に私はストレスが溜まります。
私は鷹くんに何故?初音さんがこうも頻繁にウチに来るのか聞こうと思ったけど鷹くんもなかなかの妹思い。だから、初音さんの事は悪くは言わない。当たり前ですが。
この世界では女が他人の事を知らないほうが良いと言われますが、でも私は向こうの人間。
それに義妹のことでもありますから。
鷹くんに「義姉として義妹の力になりたい!」と言ったら、「凛。何故なんだ?初音は初音。」とまあ、兄らしくないお言葉です。私はこの2人は本当の兄妹なのかと疑ってしまします。
そして、咲ちゃんに協力してもらって宮中にお勤めの鷹くんと康紀さんに「用事」ってことで宮中に行きました。咲ちゃんは凄くイヤがっていたけど。これも、私と鷹くんの夫婦円満のためにお願いしました。
「凛ちゃん。本当にそのような事をしても良いのですか?」
「良いって!責任はみんな、私が持つからさ!」
半ば強制的に。咲ちゃんごめん!!
そして、宮中の中。
「これは、なでしこの君でしたか。康紀殿に御用時でも?」
「はい。では失礼致しますわ。(ニッコリ)」
ヒャー!咲ちゃんが「なでしこの君」って呼ばれている!!
私は咲ちゃんに「なでしこの君」って何?と聞いたわよ。
咲ちゃんは「それはわたくしの別名。ここでは本名は名乗らないのよ。」
ウソでしょう!私は多分、本名を名乗った覚えが・・・・きっと、名乗っている!!
じゃあ、私は何て名乗ればいいのか?まぁ、後で考えよう~~。と思っていました。でも、その時は私の別名が決まっていたのです。それを知ったのはず~~と後。
そして、噂の女房さん「琴」さんの部屋の前。聞こえる~~~男女の声が・・・・
私と咲ちゃん2人は物陰から見ていました。
「コト。ス~~~スゥ」
部屋のドア(現代で言うと)が開いて・・・男の顔が見えそうです。
その時、咲ちゃんが「直哉様では無いわ。」
そうなのです。咲ちゃん曰く。後ろ姿が直哉さんによく似ていたらしいのです。
エッ~~!ウソでしょう~~~!!
もう!咲ちゃんの人騒がせで「愛人関係」の真相は終わってしまいました。
「凛ちゃん!ごめ~~ん!わたくしも康紀さまから聞いたものなのよ~~」
本当に何時の時代でも女にとっては「噂」は好きなものだと痛感しました。
では、何故?初音さんが頻繁にウチに来るのかと咲ちゃんに聞いたところ「だって、凛ちゃんって面白いでしょう!だからよ。初音さんは刺激がほしいのだと思うわ。わたくしだって凛ちゃんと話していると楽しいもの(ニッコリ)」
そんなものなのでしょうか?私はいったい、この方達にはどのように映っているのか?
このような所を鷹くんに見られたら・・・・・怖い!
私と咲ちゃんは慌てて帰って来ました。
多分、鷹くんにはバレていないと思いたい!
「凛。今日、宮中へ何をしに来たのだ?それも咲子殿と。」
ヤバイです。バレていました。本当の事を言ったら物凄く怒られるし。どのようにして誤魔化そうかと頭ろフルに使って出てきた言い訳が、
「そうなの。咲ちゃんがさ、康くんに用事があって。だから私は付き添いなのよ。ホホホホ・・・」
「・・・・そうか。(何か怪しい。咲子殿が康紀に用事?そんな事があるか!)・・」
「凛。おまえは馬鹿か!今度は直哉殿の事だな!今、おまえが宮中で言われている別名が何と言われているのか知っているのか!!俺は恥ずかしい・・・」
「ウソ!もう、私の別名がついているの。なんて別名?ねぇ、ねぇ!教えてよ~~~!」
本当に!こいつの別名が「野牡丹の君」だとはとても言えない・・・・・
「野牡丹」=「自然児」