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こんにちは!ベイビーちゃん。

「凛。大丈夫か!!しっかり致せ!萩。萩はまだか!!!」


「鷹・・・鷹くん。慌てなくても大丈夫。・・・まだ・・・まだ産まれ・・・産まれないから。痛い!・・・痛い!!」


「・・・・・お、お姉さま・・・大丈夫なのですか?」


「凛殿・・・凛殿、気を確かに!」(友親)


「・・・・・鷹明。もう産まれるのか?」


「・・・・・分からん!」


「・・・痛いよう~~~!!痛・・・死にそう!!・・・・」


「凛ちゃん・・・・・どうですか?頑張りたい気持ちになっていますか?」


「咲、咲ち~~~ん!まだ。まだそこまで行かない!!」


「皆様方。多分、大丈夫だと思います。吾子様が産まれるのにはまだまだ時間が掛かると思います。」


「・・・・・・・・・・・」(全員)


「康紀さま。そして、友親さま、楓さん。出直してきましょう。凛ちゃんの出産は・・・そうですわね、丸一日掛かるかもしれません。」


「・・・・・丸一日も凛殿はこの状態ですか。」


「友親さま。そうで御座います。吾子を産むとはこのような事で御座います。」


「・・・・・・私・・・吾子を産むことは・・・・・出来ないかもしれません。」


「楓さん。何を仰っているのですか!女は吾子を産むことは喜びなんですのよ。」


「・・・・・咲子殿。あなたは何故、そのように知っておられるのですか?」


「・・・・・わたくしの乳母の加茂がそのように申しておりましたから。」


「なるほど~~~!」


バタバタバタ・・・・・ドタドタドタ・・・・・


「北の方様!・・・凛様!!大丈夫で御座います!まだ、大丈夫で御座いますから!!」


「萩さ~~~ん!痛いよう~~!何とかならないの?」


「凛様!今が頑張るときで御座います!!鷹明様!こちらへ凛様を・・・お願い致します!」


「分かった!!凛、部屋を移るぞ!」


「・・・・・痛い~~!腰が・・・腰が抜ける~~~!」


私は鷹くんと萩さんに支えながら今で言うと分娩室のような部屋に移動。

そして、何よりもビックリした事が、別の部屋で私の安産の祈願?のために坊さんがお経を唱えている。

初めは気にもならなかったんだけど、段々と唱える声が大きくなって・・・・・

うるさい!!それに、そんなお経を唱えてもらっても安産で産めるわけがない!!

ただ、気持ちが落ち着かんわよ!だから直ぐに撤去してもらった。

萩さんと鷹くんは不安そうにしていたけど。だけどね~~~

私は出産の時は鷹くんに手を握ってもらって「頑張れ!」と励まして欲しい。

鷹くんは部屋の外で多分、オロオロしてると思うの。


「萩さん・・・鷹くんを呼んできて!」


「北の方様!それはなりません!このような出産の場面を見せることなど出来ません!!」


「だけど・・・・痛い!・・・兎に角!!鷹くんを呼んで!!!」


「・・・・凛様。」


多分だけど、私はきっと萩さんを睨んでいたと思うんだ。

萩さん。私の言い方が尋常じゃなかったから鷹くんを呼びに行ってくれたの。


「・・・・凛。どうだ?それに安産祈祷の阿闇梨あじゃり様まで帰して・・・・・」


「鷹くん。私の世界のお産がしたい!良いでしょう!!」


「・・・・・・・・。」

凛の世界の出産って?それに凛は俺の手を放さん。いったい、凛の世界の出産とはそのようなものなんだ?俺はこのようなことは生まれて初めての経験だ。妻の出産に夫が付いているなど・・・・・


「・・・鷹くん・・・痛いの腰が。腰、腰をさすって!」


私はきっと、この世界でのお産が凄く不安に感じて鷹くんの手をずっと握っていた。

それから何時間が過ぎて私は・・・・・

「鷹くん・・・生まれそう・・・」


「・・・・萩。どうだ?生まれるか?」


「ハイ!!」


「オッ、ギャア~オギャ~~」


「凛様!男児様です~~~!!跡取り様ですわ!」


「見せて!見せて!」


「鷹明様!おめでとう御座います!!男児様で御座います!!」


「・・・・・・・・」


「凛様!!おめでとう御座います!!良く頑張られましたわ!!」


「凛。男だ!良くやった!!俺は・・・・・」


私は・・・みんなが興奮して喜んでいるときになんだけど、疲れた~~!!

それに眠い!昨日から陣痛で寝られなかったしお腹も空いた。

そして、鷹くんを見たら・・・・何?涙ぐんでいるじゃないの!!

私は鷹くんの手を握って「ありがとう。鷹くんが傍に付いてくれてたから私、安心して産むことが出来たのよ。」

鷹くんは多分、この世界で初めての「立会い出産」を経験した。

かなりのショックを受けた?それとも感極まった?

このことは後で聞くとしよう。

そして、初ベイビーの顔をみたら・・・・・サルそっくりではないか!


俺は初めて、凛の世界の出産を経験した。

あまりにも・・・・・・言葉で言い表すことが出来ない。

凛の世界の出産とは何とも恐ろしい。

主人である俺が同じ出産に居合わさなければならないなんて。信じられん!

俺まで疲れた・・・・・心身ともに疲れた!!

だが、吾子が生まれる瞬間をこの目で見た!!

なんと、吾子がこのようにして生まれてくるのか!!

人には言えないが感極まって少し涙が出た。

俺の涙を凛に見られた?

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