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妊娠7ヶ月 多分。

私は、妊娠7ヶ月に入った。多分だけど。

季節は11月。北風が部屋に入って寒い!

そして、私のお腹はますます大きくなった。

だから行動も限られるわけ。未だに眠い日が続いているのよね。

本当に、毎日、毎日が食っては寝ての生活。

そんな私を見かねたのか鷹くんは「凛。毎日をそのように過ごすと・・・・・」

過ごすと何だ?鷹くんはきっと私に気を使ってくれているんだと思う。

悪阻のキツイ時は鷹くんを避けていたし、今はゴロゴロしている私に気を使ってくれているし。

きっと、鷹くんもストレスがあるのよね~~~

悪いと思ってはいるものの私は妊婦だし仕方がない!

それに夫婦らしき会話もしていない。

私も部屋の中ばかりに閉じこもっているからストレスもある。

だけど、今日は鷹くんは思いがけないことを言った。


「凛。体調はどうだ?」


「うん。良いよ。」


「そうか。安心だな。今日は天気も良いし近くにでも散策に行かないか?」


「・・・・散策。行く。行きたい!!」


「そうか。良かった。昼餉を取ったら行こう。」


嬉しい!本当に嬉しい~~~!!

実は私も外の空気が吸いたかったのよね~~~!なんせ萩さんは何時も冷えるからとか吾子に差し支えるとか言って全然、自由にさせてくれなかったから!

ホント!鷹くんに感謝です。

私は昼餉を早くに準備してもらって鷹くんと何所へ行こうかと話していたの。

鷹くんは私の体の事もあるから初めは牛車でって言っていたんだけどアレは乗っているだけでお腹に振動が伝わるから私は却下。

やっぱり歩いていける所よね。

だけど、私のお腹は大きくなってきている。

わたしの体力で何所まで行けるんだ?鷹くんは私を何所へ連れて行ってくれるつもりなんだろう。


凛は七ヶ月に入ったと言っていた。

腹も大きくなってきている。萩が言うのは産みつきになる頃はもっと大きく膨れると言う。

今は何所まで連れて行けば大丈夫なんんだ?

凛は何所か連れて行ってほしい所はあるのか?


「ねえ、鷹くん。何所へ連れて行ってくれるの?」


「凛は何所へ行きたいのだ?」


「そうだね・・・何所でも良いけど。でも、歩いて行ける所だよ。牛車はお腹に悪いからね。」


「そうだな・・・・今、紅葉が綺麗だから見に行こう。」


「紅葉ねえ。近くにあるの?」


「そうだ。すぐ近くだ。」


「じゃあ、行くわ。」


鷹くんと私は歩いて紅葉を見に行った。

でも、紅葉って普通は山だよね。まさか・・・向こうに見えている山まで歩いて行くの?

まさか、いくら鷹くんでも私が妊婦なんだから無理は禁物だって分かっているよね。

鷹くんはもしかしてアノ山まで行くつもりなのか!

何も言わず、ただ、スタスタと歩いている。私は大きなお腹を抱えて付いて行くだけでも大変なのに。


「鷹くん!!鷹くんってば!!待ってよ!」


「凛?どうした?紅葉を見に行くんだろう。早く歩け。」


「早く歩けでっすって!?・・・・鷹くん、ムリよ!もう歩けない!ところで、鷹くんが見に連れて行ってくれる所はどこなの?」


「あの山の近くだ。」


「・・・・・・・・ムリ!私は帰るわ!」


「何故?もう少しで紅葉が見られるというのに。」


「・・・・・あんたは馬鹿か!行ったら帰ってこないといけないでしょう!往復するのに私は歩き過ぎなの!もし、私が流産でもしたらどうしてくれるの!鷹くんが責任を取ってくれるの?」


「・・・・・・・・・・・」


「黙ってないでなんとか言いなさいよ!!馬鹿!」


私は鷹くんには付いていけません。まぁ、私の事を考えてくれているのは嬉しいんだけどね。

私は怒りながら、呆れながら来た道を引き返した。

後からトボトボと鷹くんが付いてくる。あの鷹くんが・・・・・笑えてくるわ。

でも、私も良い運動ができたから良かったけどね。

ただ、歩き過ぎてはいないのかが心配。

屋敷に戻ったら、戻ったで萩さん達が心配をしてくれていた。


「旦那様!今まで何所に行かれていたのですか!それに凛様を連れて!わたくしは凄く心配しておりました!もし、凛様の吾子様に何かあれば如何するのです!!旦那様は責任が持てるので御座いますか!!」


・・・・・萩さんのお怒りは迫力あります。

私も悪かったんだし。萩さん、そんなに鷹くんを叱らないであげてよね。

それに、何時も自信満々の鷹くんがこの時はションボリしてるし。少し可哀相。

そして鷹きんは私に「凛。許して欲しい。」と何回も謝ってくれている。

可哀相だから「大丈夫よ。私達の子供だもの。きっと強い子が産まれるわ!」と慰めたわ。

鷹くんはホッとしたような表情だったから良かった。


「い、痛い・・・・痛い!鷹くん」


「凛!どうした?何所が痛むのだ!」


「・・・・・鷹くん。足が・・・足がった~~~~!!痛いよ~~~!!」


「凛!足が攣ったのか?どっちの足だ?」


「右足!!」


やっぱり。思った通り。夜中に私の右足がってしまった。かなりの距離を歩いてしまったんだから当然の結果。でも、お腹の子供には影響なくて良かった。

私は自分の足がさすれない。本当にどうしようもないほど痛い。

鷹くんは夜中に起きて私の足をさすっているの。それも、必死で。一生懸命っていうのかな。


「凛。凛。許して欲しい!凛!」


鷹くんは必死になって私にこれでもか!というぐらい謝ってくれている。

私は痛い、痛いと言うだけだったけれどこれ以上鷹くんに謝ってもらうのも悪いしなぁ。

「大丈夫。収まった。ありがとう。鷹くん。」


私はお礼を言った時、鷹くんは「凛。もし、吾子に何かあれば俺は責任を取るつもりだ。」と。


「・・・・・・・・?」

鷹くんはいったい、どのように責任をとってくれるのか?

聞きたいけど聞いてしまったら怖いようにも思う。

でも、鷹くんは本当に子供が産まれるのを待ち望んでいるみたい!

鷹くんの子供への思いは凄く嬉しい。でも、子供の名前を決める頃は、私達は言い合っているんだろうな。


そして、今は凄く幸せ。

ただ、私が産む事に恐怖を感じているのも確かなんだけどね。

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