表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/32

新婚の様子伺いに来られました。(初音)

今日は、また朝から屋敷中の皆さんはドタバタされています。

鈍感な私でも聞かなくても分かります。

そうなのです。あの義妹様が訪問されるのです。よく懲りずに来られます。

私と初音さんの相性は・・・・多分、良い方だと思います。でも、彼女は分かりません。

きっと、大好きなお兄さんを取られたと言うのでしょうか。要するに「嫉妬」

初音さんと初めて出会った時など私の事を「敵だ」と言う目で見ていたのを知っている。

だけど、鷹くんは鈍感なので気が付いていません。

私は初音さんと話していて直ぐに彼女の性格?を見抜いてしまいましたよ。

まぁ、私の方が年上でもありますし、何と言っても経験がものを言う。

私に勝とうなんて百年早い!

確かに、今までは美しい兄妹愛で来たのでしょうが、今は私の旦那様です。

だから、私は初音さんに意地悪をしてやろうと思っています。少し、大人げないですが。

鷹くん!協力してね。(私の独り事)


「凛。お義姉さま!ご機嫌麗しゅう御座います。お元気で御座いましたか?お義姉さまの事ですから、きっと、萩達を困らせておいでではなかろうか。と思っておりましたのよ。ホホホホ・・・・」


「そう。有り難う。ところで、初音さんはよっぽど・・なのね。何回ウチに来たの?それも、様子伺いって言ってさ。」


「・・・・・・。コホッ!今日は、兄上様の様子伺いで御座いますわ。」


「じゃあ、鷹くんを呼んで上げるわね。」


(・・く~~ん!初音さんよ~~!」


「・・・・(未だ、鷹くんだなんて!旦那様と言えないのかしら。)・・・」


・・く~~ん!!」


「初音か。如何した?」


・・くんの様子伺いだって。初音さんが来たのは。麗しい兄妹愛だわ。わ・た・し羨ましい~わ。じゃあ、わ・た・しは向こうに行くから。初音さん。ごゆっくり!」


「凛。待て!俺の傍にいろ。」


「良いの~~?初音・・さんに叱られるわ~~ ねぇ!初音さん!(ニコニコ)」


「構わん!妹だ。」


「・・・・ところで、兄上様。婚儀の後は大変だったでございましょう?特に宮中の女房達が。だって、兄上様だけに。ホホホホ・・・・・それに、兄上様の北の方が凛お義姉さまだからご苦労ですわね。」


「いや。何も変わった事は無い。ただ、宮中の馬鹿な男達が凛の事をしきりに聞いてくる。それに、凛に会わせて欲しいとしつこくて困る。だから、凛。ウロウロ出歩くな!もし、凛が攫われでもしたら俺はどうしたら良いのか分からん。それに初音。凛はこう見えて、俺に良く尽くしてくれる。だから心配無用。」


「もう~~~!・・くんったら~~~!イヤだわ。。私の旦那様は鷹くんだよ。それに、もし攫われたら勿論、鷹くんが助けに来てくれるんでしょう!」

「それに、初音さん。私達・・・・の事は心配して貰わなくても結構よ。(ニッコリ)」


「勿論だ!凛が攫われたら直ぐに助けに行く。」


「じゃあさ、もしも、もしもだよ。初音さんが攫われたら?」


「それは、勿論、直哉殿が助けに行かれるだろう。何と言っても初音の夫だから。」


「そうよね~~~~。直哉さんが行かれるわよね~~~。良かったね。初音さん♪(ニコニコ)」


「・・・・・・・・・(負けた)・・・・」(初音)


私と鷹くんは初音さんが傍にいることも忘れて?思いっきり2人の世界。

そして、鷹くんのキツイお言葉が。


「初音。まだ、帰らなくても良いのか?直哉殿が待っておられるぞ。」

(キャー!鷹くんってキツイよ~。初音さんには。でも、勝った!)


「・・・・では。失礼いたします。兄上・・・・さま!」


ハァー!やっと初音が帰った。

それにしても、初音。おまえは凛には勝てない!


凛。おまえも大人気ない!

おまえは初音と精神年齢が同じか?


初音、おまえもいい加減、俺の事をほっといてくれ。

それにしても、この先、凛と初音が・・・・女は怖い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ