新婚旅行についてのインタビューです。
桐家の北の方様とご当主でいらっしゃる鷹明様と無事に新婚旅行を終えられた情報がありました。
「桐家」担当の私がお邪魔をさせて頂き、ここで働いておられる皆様にこの世界でも聞いたことがない「新婚旅行」なるものの感想を聞きに来た次第であります。
勿論、鷹明様夫婦と御一緒に行動を供にされた方々です。
アッ!あそこに萩さまがおられます。
萩さまには一番にお聞きしましょう。
萩さま、この度、鷹明様ご夫婦と新婚旅行に御一緒されたそうですが、如何でしたか?
「北の方様と鷹明様との旅ですわね。わたくしは、その旅が新婚旅行なるものとは存じ上げませんでした。北の方様が婚儀をされた時から鷹明様にお願いをされていた事は知っておりました。
でも、ご主人様のお仕事が忙しくされておいででしたので北の方様も随分、待たれておられました。
そして、旅の日取りも決まり、わたくし達は準備に追われておりました。でも、北の方様は「こんなに多くはいらない。」と申されまして。わたくし達は驚いたので御座います。なんせ、桐家の北の方様で御座いましょう。わたくし個人といたしましては、もっと沢山の物をお持ちされるのかと思っておりました。北の方様はきっと、わたくし達の事を考えて頂いたのだと思っております。
だって、凄い荷物になるからです。北の方様は、本当にお優しい方でご主人様には勿体無い・・・口が滑ってしまいました。すみませぬ。そして、当日、北の方様は起きて直ぐにわたくしに抱きつかれましたの。それも「一緒に行ってね。」と。わたくしは北の方様のお心がとても嬉しく思いました。
本当に、北の方様と御一緒できた事が誇りで御座います。
そして、北山ではご主人様と、それは、それは仲睦ましくお過ごしされておられました。
もしかすると、御吾子さまが・・・・・。すみませぬ。わたくしとした事が。ホホホホ・・・・」
有り難う御座いました。
あれは、武さんではないですか!
武さん。鷹明様と北の方様との新婚旅行に同行されたと聞いたのですが。
御二人はどうでしたか?
「はい。私はご主人様と北の方様と同行させて頂きました。本当に、御二人は仲睦まじくお過ごしでした。北山に着かれて二日目だったと思います。北の方様は早くにお目を覚まされて私と華様と三人で屋敷の周りを御一緒に散策させて頂きました。私如きに勿体無いお言葉を掛けて頂いたことに驚いております。私は下男で御座います。そして、北の方様は私にも「一緒に散策に行きましょう。」とお声を掛けてて頂いて。このような事がありましょうか!!本当に北の方様は私にとっては『仏様』のような方で御座います。ありがたや~~。
そうそう、そう言えば。北山のお屋敷の上に立派な竹林が御座います。北の方様はその竹林を悲しそうに見つめておられました。私はその後景をみてゾッ~~と致したしだいで御座います。
北の方様・・・・本当は、月の世界にお帰りになられたいのではないでしょうか。
でも、私は北の方様の仰る事は必ず、お役にに立ちたいと思っております。
そして、大変、楽しい旅で御座いました。私は一生、忘れる事は出来ないでしょう。」
有り難う御座いました。
ふ~~ん。北の方様が竹林を眺めておられたのですね。何故でしょう?
華様。ご機嫌うるわしゅう御座います。
華様も鷹明様ご夫婦と旅に同行されたのですね。
御二人はどうだったのですか?
「はい。それはもう(ポッ)仲睦ましくお過ごしで御座いましたわ。そうですわね、わたくしはこの四日間はあまり北の方様のお傍におりませんでした。だって、新婚旅行なるものですから。北の方様はこの新婚旅行の意味を教えて下さいました。だから、わたくしが傍にいましたら北の方様がお可哀想でございましょう。短い期間ですから鷹明様と御二人でゆっくりお過ごし下されば嬉しく思いました。
そして、わたくしと武を北の方様が朝の散策に誘って頂きました。武は下男でございます。わたくしは少しイヤでしたが北の方様はわたくし達と同じような扱いを武にされました。竹は大変、恐縮しておりましたが。わたくしは北の方様のそんなところが素晴らしいと思います。
わたくしは少し気になりましたのが、屋敷の上にある竹林を眺めておられました。それも悲しそうな御顔で。もしかしたら月の世界の事を思い出されたのかもしれません。わたくしは直ぐに鷹明様にお話し致しました。鷹明様も心を痛めておられたと思います。でも、楽しかった!わたくしは初めて楽しい旅をさせて頂きました。北の方様に感謝しております。」
またまた、竹林ですか。
いったい、北の方様は何を思われていたのでしょう。
桐家の台所を任されておられる弦さんにもお聞きしたいと思います。
弦さん。お忙しいところ、すみません。弦さんも鷹明様ご夫婦と御一緒されたそうですが如何でしたか?
「はい。私はこの旅に同行させて頂きました。旅の初日に途中でお昼になりまして私は御二人に弁当を作っておいたので御座います。北の方様はその弁当を美味しい。と言って全て食べられました。
そして、その後、私のところへ来て『美味しいお弁当をありがとう。そして、一緒に同行してくれて嬉しい。』と仰いました。私は長年、台所を預かっておりますがこのような事は初めてで恐れ多い事でございます。本当に、嬉しく思っております。私はこの桐家の台所で働かせて頂けるなんて幸せで御座います。
そして、私は北の方様のお好きな物ばかり準備致しました。それも全て食べて頂けました事が最大の喜びで御座います。」
最後にこの桐家の御当主であられる鷹明様に聞いてみたいと思います。
鷹明様。この度はおめでとう御座いました。
そして、北の方様と新婚旅行に行かれたそうですが、如何でしたか?
「そうだな。楽しかった。まぁ、行くまでは色々あったが凛との旅は、また格別だった。
それに、屋敷と違い凛は私にベッタリだったし。(ポッ)・・・・失礼。そして、凛は素直に俺の言う事も聞く。本当に、何時もの凛なのか?とも思ったぞ。女は素直が一番だ。そしてカワイイ。(ポッ)
しれから、華と武からおかしな事を聞いたのだ。彼達の話しだと凛と華、武が朝の散策に出かけた時に屋敷の上に見事な竹林がある。その竹林を凛がずっと見つめていたそうだ。俺は心の中がチクッと痛くなるのを覚えた。そして、俺の頭を過ぎったのは凛が何処かへ行ってしまわないかと言う事だった。
俺は不安になっていた。最後の日を明日に迎える時に凛は俺と二人になりたいと言う。俺は不安で胸が潰れてしまうのではないかと。そして、最後の日、俺と凛はあの竹林へ行ったのだ。
すると、凛は今にも泣き出してしまうのではないか。という顔をして俺を見つめている。
だから、俺は心の中で「凛。何所へも行くな!」と叫んでいた。・・・いや、声に出ていたかも知れぬ。
すると凛は俺に何所へも行かない!俺とずっと一緒だと言うではないか!俺はホッとするやら嬉しいやらで凛を思いっきり抱きしめてしまった。そして、その夜は・・・・・・最高に良かった。(まっか)」
・・・・・・・そ、そうですか。有り難う御座いました。
今回もインタビューに協力して頂いた皆様、心よりお礼申し上げます。
そして、鷹明様。勝手にして下さいませ。
凛さま(北の方様)と鷹明さま。おめでとう御座います。
お幸せでしょうけれど、お幸せに。
では皆様、また次回にお会い致しましょう!
お疲れ様で御座いました。




