フェチ『1000字ホラー』
まさかの文字数足りないという状況に、凄く焦りました…。
そして、段数は適当です。特に深い意味はありません。
最後変えました。これででいいでしょうか?
「お兄~髪結んで~」
「お前、中学生なんだから自分でやれよ」
「出来ないから言ってるの~。それに、死んだ両親の親代わりになって、私に何でもするって、引き取る時に言ったじゃん」
「…引き取る時はこんな我が儘だと思わなかったんだよ」
「はいはい、どうせ私は我が儘ですよ~。あっ!学校遅れちゃう!早く~!」
義妹は、俺の膝の上に無理矢理座る。
「はい!」
そしてヘアゴムを渡す。結べと言う事だ。
「はぁ…」
俺は仕方なく髪を結ぶ。
…………落ち着け自分。これは義妹だ。
美しく黒い長髪を持っていても、義妹に興奮したらダメだ。
でも…とてもいい髪だ。指どおりがサラサラでいい匂いがする。このままこの髪を…。
「ねぇ、できた?」
「えっ!あっ、ああ、終わったよ」
「ありがとう。じゃあ、行って来るね~」
義理の妹は手を振って学校に行く。
「…俺も大学行くか」
「…もう終わり?」
「ああ、もう終わりだ」
「つまんないわ…」
大学が終わった俺は、いつものようにナンパした女性を自分の部屋に連れ込んでいた。
「でも…俺の楽しみはこれからだけどね」
「えっ?」
「…変な匂いがする。はぁ、この髪はダメだ。せっかく殺したのに…」
ガチャリとカギ付きのクローゼットを開け、殺した女の髪が付いた頭部を入れて、また鍵をした。
「やっぱり、義妹の髪じゃないと駄目だ…」
洗面所で顔や手を洗いながら、俺は考える。
義妹の髪が欲しい。
たくさん。
頭皮ごと。
でもそれは、この家族ごっこの終了を意味する。
俺はもう少し義妹の家族でいたい。
もう少し…あともう少しだけ……。
「たっだいまー」
「あっ、おかえ…うわ、ビショビショじゃん!どうしたの?」
「いや~、学校から帰る途中、急に雨が降ってきて…傘持ってないから濡れちゃったの」
「そう…なんだ」
雨に濡れた彼女の髪はキラキラしている。まるで、宝石みたいだ。
落ち着け…義妹が風呂に入っている時は我慢できただろ。
「お兄、髪拭いて」
俺の気持ちを知るはずのない義妹は、顔を…その綺麗な髪を近づけてくる。
もう……我慢できない。
「…………改めて見ると、お兄の目ってキレイだね♡」
「えっ?」
「あっ、あの子って両親が両目のない変死体で見つかった事件の生き残りの子?」
「正確には引き取ってくれた兄も同じように死んだんだけどね~」
「呪われてるんじゃないの?」
「ほんと、よく学校に来たわね~」
コツ
コツ
彼女は噂話をしている女子達に近づいた。
「ねぇ、あなた達の目…キレイだね♡」
あなたは何フェチですか?
作者は毛フェチです(ニヤリ)。