表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの、僕男ですが、何故か聖女スキルを獲得して剣姫達と魔王を倒す旅に出ます。  作者: 三科異邦
第二章 帝国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/45

――ギルド正式クエストと影の気配

ヴァルハイム冒険者ギルド。

僕たち《希望の光》は、初評価を受けた翌日、正式に次のクエストに呼ばれた。


「今回の依頼は、街道沿いの森域巡回」

受付官が書類を手渡す。

「魔獣や盗賊の目撃情報があります。街道の安全確認が目的です」


リディアが僕たちに目配せする。

「なるほど、戦闘もあるし副作用の制御も試せるわね」


僕は深呼吸する。

(副作用を抑えつつ、前線でも剣を振る……僕にできるか)



森の入り口。

木漏れ日が差し込み、鳥の鳴き声が響く。

警戒しながら歩を進める僕たち。


「この森は交通量が少ないけど、油断は禁物」

セレナが周囲を見回しながら言う。

アリシアも剣を握り直す。

リディアは静かに先を見つめる。


僕も剣を抜く。

(支援だけじゃなく、今回は自分で戦う覚悟だ)



森の奥。

突然、低い唸り声が響き、狼型魔獣が飛び出してきた。


「戦闘開始!」

リディアが前に出る。

剣火も左右を固める。

アリシアが支援を補助。


僕はスキルを展開。

光の祝福で味方を守りつつ、副作用を抑えるため意識を集中する。


狼の一匹が剣火の背後に回り込む。

僕は反射的に剣を振るい、味方と協調して攻撃。

光と剣、両方を自分で操る感覚――初めての実戦で確信した。


「副作用も抑えられた……やれる」

胸の奥が熱くなる。



戦闘終了後、森の小道で一息つく。


「今回の巡回、無事終了ね」

リディアが頷く。

「副作用のコントロールも、前より安定していた」


「支援も、剣も……自分で使える」

僕は拳を握る。

初めて、自分の力で前に立った実感が胸に広がった。



森を抜けたその時、木々の陰に異様な気配を感じた。


黒い人影――人型だが、普通の人間ではない。

鎧の一部が光を反射し、鋭い気配を放っている。


「……誰だ?」

僕は声をひそめ、剣を握り直す。


リディアたちはまだ気づかない。

僕は小声で指示する。

「リディア、アリシア、セレナ……影がいる。注意して」


人影はゆっくりと森の中で姿を現す。

僕は背筋に戦慄を覚えた。

(……魔王軍……?)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ