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将棋の詰み方、心の解き方  作者: 虎ノ月まるお


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プロローグ

 ある高校で、入学当初からいつも詰将棋を解いている一色龍馬がいた。友達もおらず、黙々と詰将棋を解いている彼であった。そんな彼に注目している人物がいた。それが向香織だ。彼女は将棋が好きで、学校で布教活動をしようと考えている。これまでも小中学校と布教に取り組んできたが、失敗している。そんな経験を積んできた彼女は、少し慎重になりながらも、将棋に関する本を見ているなら、将棋好きに決まっているよね!と意を決して、一色龍馬に、


「ねぇ、君!将棋好きなの?良ければ、一緒に指さない?なんなら、部活とか作らない?」と勢いに任せて話しかけた。

しかし、すごい集中力で詰将棋を解いている彼は全く気づく様子がない。


そんな様子にも悪い気はせず、むしろ、楽しくなっている様子で、メモを書きながら、

「君、すごい集中力だね!また、あとで勧誘に来るよ!」

と連絡先と「一緒に将棋しようね!」と書かれたメモ書きをおいて、立ち去るのであった。


 それから、数日が経過していたが、その間も度々、龍馬に話しかけに行ったり、静かに彼の見ている詰将棋の本を覗き込んだりして近づこうとした。しかし、彼は気づいてくれそうにない。


 1週間が経ち、香織は、いよいよ痺れを切らし、とある行動を起こす。

校門で朝早くから待つという荒技に出たのだ。しかし、一向に龍馬は現れない。先に普段の登校時間くらいは確認してから、行動に移すべきだったと後悔しつつもギリギリまで待っていた。予鈴の鳴る5分前くらいにようやく現れた龍馬に、


「おはよー!教室まで一緒に行こ?そこまでで話したいこともあるし!」

と、笑顔が眩しい様子の明るい声で接触を試みたが、気づいたら、もう、その場所に彼はいなかった。


「私のばかー!もういないじゃん……。」

と呟きながら、急いで追いかけていくのであった。

しかし、追いつくことは出来ず、気づかれないまま、下校の時間となり、翌日を迎えた。


 昨日の失敗を振り返り、違う方法を思いついた香織は、さっそく、今日試すことにした。その方法とは、教室に一番乗りして、龍馬の席で待つことである。これなら、龍馬が休まない限り、確実に話すことができるだろう。ワクワクしながら龍馬を待つ香織であった。


 今日も龍馬が教室に着いたのはギリギリ3分前だろうか、とそんなことを考えながら、彼が教室に入ってくるのを確認したが、そのまま、龍馬の席で待機する香織。このとき二人はまだ知らない、この瞬間、二人の人生が交わり、新しい運命の物語が紡がれていくことを……。

長編として投稿予定ですが、ストックが少ないため、途中ですが、先にお届けします。更新は不定期ですので、気長にお付き合いください。

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